ピークデザイン(Peakdesign ) トラベルバックパック45L(TRAVEL BACKPACK 45L)のレビューです。
トラベルシリーズの位置付けの本バックパックですが、旅行だけでなく撮影でもガッチリ使える仕様になっています。さすがピークデザイン!
本記事では撮影(主にカメラ)で使用した場合の使い勝手やメリット・デメリットをお伝えします。
フォト・ビデオグラファーには打って付けのバックパックなのだ!
トラベルバックパック45Lを担ぐ訳
現在メインで使用しているのは、同社のエブリディバックパック ジップ 20L(EVERYDAY BACKPACK ZIP 20L)。
一泊程度の小旅行(撮影機材は少なめに抑えて)ならこちらでも何とかなります。
しかし、しっかり撮影したい場合(機材多め)は大容量のトラベルバックパック 45Lを持ち出すことに。
45Lの十分な収納力と機能性に優れており、撮影機材だけでなく着替えや身の回りのものも効率的に飲み込んでくれます。
出来れば「トラベル用バッグを探している全ての方にお勧め!」と素直に断言したいところですが・・・「やはりフォト・ビデオグラファー寄りのバックパック」の印象です。
この記事では、この点を踏まえながら良い点・イマイチに感じたポイントをチェックしていきます。
トラベル+撮影用途の方におすすめです。
多機能すぎるバッグ故、機能の全てをお伝え出来ません。公式サイトでのチェックもおすすめです。
英語ですが、動画で概要は掴めると思います。
Pros and Cons
メリット
1番のメリットは別売りカメラキューブが使えることです。
カメラキューブは是非併用したい別売アイテム
収納例
- カメラ α7Ⅳ
- レンズ
- FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
- FE 135mm F1.8 GM
- FE 24-70mm F2.8 GM II
- FE PZ 16-35mm F4 G
- Planar T* FE 50mm F1.4 ZA SEL50F14Z
トラベルバックパック45L自体は広大な収納空間を持ったリュックですが、別売カメラキューブ(CAMERA CUBE)を加えることで機能性が飛躍的に高まります。
別売カメラキューブを加えて、トラベルバックパック45Lの完成形と言えるのかも!
サイズはラージ・ミディアム・スモールの3つを組み合わせて使用します。
寸法は下の画像参照願いたく、6L刻みの容量になります。
私はミディアムとスモールを使用しています。下の画像がパッキング例です。
カメラキューブはどのサイズベスト?〜迷ったらミディアムがおすすめ
ラージサイズは、メインコンパートメントを丸々占有するので、撮影機材をびっしり積み込みたい方が要検討ということで。
趣味の撮影や、もし迷ったらミディアムサイズがオススメ。
ミディアムをセットした場合、残りの空間が意外と有効活用出来るんですよね。
防寒具等を詰めても良し、機材の一時避難場所としても使え、フリーのスペースは何気に重要です。
例えばサーモス保冷バッグにお弁当を詰めてカミさんと撮影ハイキングに出かけたり。
ガチに純正アイテムで揃えずとも、活用方法は結構あったりします。
アンカーを取り付けると簡易バッグに変身
カメラキューブにアンカーを取付ければ、ストラップを使うことで簡易バッグとしても使用可能。購入前は便利そうに思えたのですが、実際にバッグとして使用する気にはなりませんでした。残念!
フィルターやジンバルなど、追加機材の簡易持ち運び用としては良いかも。
軽量のセカンドバッグを別に用意しておくのも手。
3つの容量を使い分け出来る
一つのバッグで以下の3つの容量が使えるのもメリットの一つ。
- スタンダード・・・35L (56 x 33 x 24cm)
- 圧縮時・・・・・・30L (56 x 33 x 24cm)
- 拡張・・・・・・・45L (56 x 33 x 29cm)
ちょっと嵩張る着替え等を入れたい時も・・・
フロント部分のジッパーを開けると45Lに拡張される。
すっぽり入った。
30Lと35Lの切り替えは内部のスナップボタンで行う。ボタンの押し込みに力を要すことがある。慣れもあるのですが。
わりと背負いやすい
登山用バックパックの様なフィット感はなく、どちらかと言うと緩めのリュックの本製品。
不思議と背負いやすいです。
ハーネスの角度がフレキシブルに変えられるのが、一般的なバックパックと大きく異なる点で、個人的にも気に入っているポイントです。
仕舞いやすい・自立する
このメカニズムのお陰で、ハーネスをバック部分に仕舞うことも可能。
機内の頭上収納(オーバーヘッドコンパートメント)や荷物預けの場合にショルダーハーネスがだら〜んと垂れ下がらないのも素敵です。
ピークデザインのエコシステムの一員
トラベル向けバッグですが、ピークデザインの撮影用アイテムが活用可能。CAPTUREは付けっぱなしです。
イマイチな点(と言うかちょっと気になるポイント)
やたら多い収納部
収納スペースは豊富でバックパッカーに配慮された工夫も随所に見られます。
一見便利そうですが、結局使わずに終わるこのになりそうなサイドの隠しポケット。
『IDカード入れ』の使用頻度は低いのですが、荷物預けが多い方にとっては重要ですよね。
その他かなり考え過ぎと思われる機能が有るのですが、この辺はユーザーによって意見が分かれるところだと思います。
慣れないGフック
ミリタリー感とデザイン性に優れたGフックですが、バックル慣れした人間にとっては少々戸惑う時も。
すぐに撮影に移行したい時、Gフックだとスムースに扱えない時も有るんですよね。慣れの問題も大きいとは思いますが。
脱着不可能なヒップベルト
このサイズのバックパックであればウェストベルトは必須と言えますが、実際は装着しない日の方が多かったり。他のモデルではオプションとして脱着出来るバッグも有るので、次のモデルで改良にされると嬉しいかもしれません。
でも収納された状態で快適に背負えるので問題ないんですけどね。
高めの価格設定
トラベルバックパック 45Lの価格は48,510円 (税込、国内正規品参考価格) と高めのプライシング。カメラキューブを加えると更に出費はかさみます。
ピークデザインはプレミアム感のあるブランド。また撮影機材と旅の両立という点ではオンリーワンな存在で、このバックパックが必要なユーザーにとってはもはや価格の問題ではないですよね。
やや重めのバッグ本体 他
2.05 kgはバッグとしてそこそこの重さ。但しメリットで述べた通り、背負いやすいので意外とその重さを感じません。バッグ表面は400デニールナイロン繊維で、見た感じ堅牢感が有りますし、またハーネス収納機構などの機能満載なので仕方がないところでもあります。
機材収納の面では、とても頼り甲斐のあるバッグだね。
PCスリーブは16インチのMacBook Proが収納可能。小さいポケットには11インチのiPad Proが入りますが、A4の書類が入らないのがちょっと残念。
通常使用ではオーバースペックかも
以前カメラキューブをセットせず、単なるバックパックとして使用した時がありました。
『普通のバッグパックの方が使いやすいかな・・・。』これが正直な感想です。
先に述べた通り、重めですし、日本国内の移動であれば隠しポケットなどのギミックの必要性はそれほど感じません。結局のところ、通常用途ではオーバースペックに感じてしまいます。
カメラキューブを使用せず通常のバックパックとして使う場合、他の選択肢を冷静に比較しながら検討しても良いでしょう。
まとめ
最後にトラベルバックパック 45Lが向いているユーザー、幸せになれる方について触れ、締めたいと思います。
やはり宿泊を伴う撮影旅行に於いてトラベルバックパック 45Lは最強です。日本国内で使用では持て余す部分もありますが、機材を安心にかつ身の回りのものを収納出来るバックパックは多くありません。
またエブリデイバックパックほどはユーザーは多くないので、まだ被る可能性はまだ低いです。
最後に、このバッグの必要性に関しては、カメラやドローンなどの撮影機材を運ぶか?カメラキューブが必要か?これらが一番のポイントでしょう。
もしそうであればトラベルバックパック 45Lは撮影旅行の強い味方になってくれるはずです。