Pnanasonicのミラーレス一眼 LUMIX G9 PRO(以下 G9と表記)標準レンズキット(DC-G9L)の開封から外観中心のレビユーです。2018年1月の発売から暫く経ちますが、ようやくの導入となりました。
通常は SONYの α7Ⅲ をメインで使用していますが、常にフルサイズで撮影しなければならない訳でもないんですよね。普段使い用として OLYMPUS の E-M1markⅡ などを検討していたのですが、お店で出会ってしまった G9 に一目惚れ。普段持ち用とは言い難い堂々としたボディですが、久々に使ってみたいと思わせてくれるのが G9 だったのです。
年末キャッシュバックキャンペーンと言う甘〜い誘惑があったのも事実なのですが・・・実際に使用してみると中々の使い勝手の良さ。こちらでは価格については明記しませんが、2019年11月現在「キットレンズでこの価格で良いの?」的なプライスでかなりお求めやすくなっています。
キットレンズのレビューは以下でご覧ください。
Panasonic マイクロフォーサーズ規格スチル機のフラッグシップに位置付けられる G9。α7Ⅲ とセンサーサイズの違いが有るにせよ、自分は両者を併用することに。そんな訳で今回は α7Ⅲ と簡単な比較を交えながらレビューしていきたいと思います。
では早速開封から進めていきましょう。
開封
LUMIX DC-G9L 標準ズームライカDGレンズキット
付属レンズはLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.
開封状況
- 本体
- 標準ズームレンズH-ES12060
- バッテリーパックDMW-BLF19
- バッテリーチャージャーDMW-BTC13
- USB接続ケーブルK1HY04YY0106
- USB接続ケーブルK2KYYYY00245
- ストラップ
G9 は確かに大き目ですがトータルではやはりコンパクト。
開けてまず驚いたのがUSBケーブルの形状。何とUSB3.0マイクロケーブル(A-MicroB)でした。あまり汎用性の無い形状なので、Type-Cにはならなかったのでしょうか・・・
充電はアダプターにUSB Micro USB2.0 Type-Bを使用するタイプ
外観チェック
お店で比較しただけですが、グリップに関しては OLYMPUS E-M1 markⅡの方が握り易く感じました。勿論 G9 も十分快適な握り心地のグリップです。
G9 | α7Ⅲ | |
幅x高さx奥行き | 136.9×97.3×91.6 mm | 126.9×95.6×73.7 mm |
重量※ | 658g | 650g |
※本体、バッテリー、メモリーカードを含む
第一印象は「何たる安心感!」この一言に尽きます。オーソドックスと言ってしまえばそれまでなのですが、使い易さを追求し行き着いたカタチに思います。
フルサイズの α7Ⅲ と比較しても G9 は大きさでは引けを取りません。
並べて見るとセンサーサイズ大きさの違いに改めて気付かされます。
何だか以前使用していたフォーサーズ機の OLYMPUS E-3 を思い出してしまいました。
小型軽量であることを求められるマイクロフォーサーズに於いて G9 の様な製品がリリースされたことに驚きを隠せません。
上の写真ではフルサイズの標準レンズ FE 24-105mm F4 G(663g)と G9 の標準レンズ LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0(320g) を比較の為に並べてみました。
レンズ自体がほぼ半分の重さなので、トータルの重量でマイクロフォーサーズ機はフルサイズ機より遥かに軽量になります。
実は今回購入したのは G9 レンズキットにバッテリーグリップと予備バッテリーグリップが付属した販売店オリジナルセットを購入しました。参考までに DMW-BGG9 の写真も載せておきます。
操作ボタンは使いやすく配置されている
G9 の各種ボタンは操作性を重視した配置です。
嬉しいのはステータスLCD(表示パネル)が搭載されたこと。最近のミラーレス一眼では省略されることが多いのですが、有れば設定の確認が楽でスムーズに撮影出来るんですよね。
シャッターボタン周りに使用頻度が高い[電源][WB][ISO][露出補正]が纏められています。小型ミラーレス機では中々出来ないレイアウトですよね。
ボディのボタン配置。ジョイスティックが付いているのが嬉しいポイントです。これが無いとフォーカス移動が面倒なので。但しこのジョイスティック、斜め方向への入力が出来ないのです・・・それともう少しだけ位置が親指に近い方が個人的には助かるのですが。まあ慣れるしかないのですよね。
上部にはモードダイヤルが備わっています。
- 上段:モードダイヤル
- 下段:ドライブモードダイヤル 単写/連写/6K・4Kフォト/フォーカスセレクト/セルフタイマー/インダーバル・コマ撮り撮影
ダブルSDカードスロットで優れたデータ管理性能
通常撮影ではシングルスロットでも事足りるのですが、やはりダブルスロットが装備されていると心強いですね。
両スロット共UHS-IISDカードに対応。ちなみにα7Ⅲはスロット1のみUHS-Ⅱの対応です。以下の様にダブルカードスロットを活かしたデータ管理が行えます。
- 順次(リレー)記録
- バックアップ(サイマル)記録
- 振り分け記録
バッテリーは一般的なミラーレス一眼レベル
G9 | α7Ⅲ | |
撮影枚数(ファインダー) | 360枚 | 610枚 |
SONYの α7Ⅲ は新開発バッテリーのお陰で圧倒的に撮影枚数が多くなっています。
G9 のバッテリーについてはミラーレス一眼としては及第点というところでしょうか。G9 ではスナップ撮影で1日中撮り歩いたとして純正バッテリー2本でOKかなという感じです。
G9 はUSB給電対応
α7Ⅲ も可能ですが G9 はUSB給電に対応しています。
G9 | α7Ⅲ | |
USB給電・充電 | 可能 | 可能 |
インターフェイス | Micro-B | Type-C |
冒頭でも書きましたがG9はUSB3.0マイクロケーブル(A-MicroB)で給電(充電)が可能です。リモート撮影やインターバル撮影などもバッテリーの消費を抑えながら撮影が可能。
α7ⅢはUSB Type-Cで給電が可能。これからの時代の汎用性を考えるとこの点ではα7Ⅲの方が便利ですね。
G9 の巨大ファインダーは眼鏡装着でも視界良好
G9 | α7Ⅲ | |
ファインダー仕様 | 約368万ドット 有機EL | 約236万ドット 有機EL |
ファインダー倍率 | 0.83倍※ | 0.78倍 |
※35mm判換算
画素数に関しては G9 が数値的には優っていますが、ここまで来ると画素数の違いはどうでも良いというのが個人的な印象。
G9 の ビューファインダーはお店のデモ機で見た瞬間、その大きさに驚かされました。また標準付属品でこれだけ巨大なアイカップが装備されている製品はあまり記憶にありません。お陰で眼鏡を掛けていても良好な視界が確保されています。
別売のアクセサリーとしてさらに大きなアイカップ DMW-EC4 も用意されています。
G9 はファインダー倍率は【V.MODE】ボタンで簡単に変更が可能
0.83倍・0.77倍・0.7倍の3段階の切り換え可能
冒頭に「 G9 の巨大ファインダーは眼鏡装着でも視界良好」と書きましたが、私はファインダー倍率は最大ではなく0.77倍で使用中。メガネを掛けているので、確かに最大倍率0.83倍でもファインダー隅まで見えるのですが、0.77倍の方が全体を見渡すのが楽なのでこちらで設定しています。
全般的に満足度が高いファインダーですが、以下の様に少々残念なポイントも。
ファインダーが高解像度ということもあるのでしょうが、老眼が入りつつある筆者の目には若干辛いものがあります。α7Ⅲ のファインダー内の文字は G9 よりも大きく表示されるので、老眼が始まった身にはには α7Ⅲ の方が優しい仕様と言えます。
この辺は極主観的な印象なので、実際に見比べて判断していただければと思います。
液晶モニター
G9 | α7Ⅲ | |
大きさ | 3.0型/約104万ドットモニター | 3.0型/92.16万ドット |
タッチパネル | ◯対応 | △対応 |
可動方法 | フリーアングル(バリアングル) | チルト |
背面液晶モニターに関しては G9 のバリアングルに対しα7Ⅲ がチルトという点がまず大きな違いです。
バリアングルかチルトか、この辺もやはり好みの問題ですね。私の場合は自撮りや縦構図での撮影は少ないので操作の手間が少なくて済む α7Ⅲ のチルト液晶の方が使いやすいです。ただPanasonicの一眼ユーザーは静止画だけではなく動画を撮る方も多いと思うので、多くの方にとってはバリアングルが正解でしょう。
G9 では多くの操作をタッチパネル上で入力可能。一方の α7Ⅲ は主にフォーカス関連に限られている点が残念なポイント。α7Ⅲを使用している時は特に不満に感じていた訳ではないのですが、やはり有れば便利な機能ですよね。
まとめ
以上 Pnasonic Lumix G9 Pro の外観メインとしたレビューでした。簡単にではありますが α7Ⅲとの比較を行いながらでしたが、G9 は Lumix スチル機のフラッグシップに位置付けられるだけに抜かりの無い仕上がりになっています。
マイクロフォーサーズの G9、フルサイズの α7Ⅲ、 両者とも名機と言われてもおかしくない素晴らしい仕上がり。どちらか一方をメインで使うのも良し、また様々な場面で使い分け出来るのもカメラの楽しみですね!
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