Boundary Supply社製バックパック、Errant Pack(バウンダリーサプライ・エラントパック)のレビューです。
2021年9月にカメラ・日常使い用バッグとして購入、約3ヵ月弱使用しましたので、その使い勝手・メリット/デメリット等をお伝え出来ればと思います。ほぼカメラバッグとしてのレビューになっています。
Errant Packを選んだワケ
Boundary Supplyを知ったのはクラウドファンディングでAegis duffleというダッフルバッグに出会ってから。インスタでのPRに見事釣られました(笑)
Aegis duffleは撮影機材が多い時に、普段使いにはErrant Packを試してみようと思った訳。
今回は募集中のプロジェクトが無い様なので、同社のUSオフィシャルサイトでオーダーしました。
実際の注文については別記事をご覧ください。
こんなバックパックが欲しかった
今回の選定基準は、基本的にデイリーユースで、収納力はそれほど重視しせずと言った感じ。
日々の暮らしの中でカメラも持ち運べるデイバッグのイメージです。
- 普段使い用
- デジカメやミラーレス一眼を1台持ち歩きたい
- 13インチクラスのPCとA4サイズの書類が収納可能
- 機材の出し入れが容易(スナップ撮影にも使える)
カメラ対応のリュックでは他に大型のPrima Systemも魅力的なのですが、デイリーユースにははErrant Packの方が向いている感じ。
私の住む地方でこのバッグを背負っている人は見たことが無いし、被らないのことも結構重要ですよね。
Thule(スーリー)のCovert DSLR Rolltop Backpackもカジュアルで良いのですが、普段使いには大きく感じます。
今思うと同じくThuleのEnRoute Camera Backpack も中々良さそうな感じでした。
Pros〜グッドポイント
カメラバッグには見えないデザインが秀逸
直線基調のデザインもシャープな雰囲気を演出しており、一見カメラバッグには見えないですよね。
バッグ上部から機材を取り出せる
通学・通勤・ジム通いではErrant Pack単体で使用可能ですが、カメラバッグとして使用するには別売りのCB-1 Camera Insert /MK-2 Camera Caseを購入する必要があります。
CB-1:メインコンパートメント上部用
MK-2: 〃 下部用
ちなみに今回は上部に取り付けるCB-1 Camera Insertのみ購入しました。
これは自分の単なる好みなのですが、バック上部からカメラにアクセス出来るタイプが好きなんですよね。
これらのボタンでCB-1とErrant Packを合体させるのですが、実際は前面のフロントボタンで固定され、後部のフィドロック社のボタンでCB-1が落ちないように支えている感じ。
下の画像がCB-1 Camera Insertをバッグ上部に取り付けた状態です。
普段は富士フィルムデジカメX100V、小型ストロボとブロアーを放り込んでます。
CB-1を取り付ける際のデメリットは、メインコンパートメントへのアクセスが悪くなることですが、カメラバッグとして(特にスナップシューター)使用するならCB-1の同時購入をお勧めします。
若干だが防水性も期待出来る
防水ファスナーが採用されているのも高ポイント。普段使い用途のバッグで防水ファスナーが装備されたものはあまり無いんですよね。
私は滅多に傘は差さないのでこれはとても有難い仕様。
勿論防水ファスナーであっても水は染みてくるので過信は禁物ですが。
メイン生地自体はコーデュラナイロンファブリックかどうかは不明なのですが、耐久性は有りそうなタイプ。
一応届いた時点で撥水スプレー処理は施しており、土砂降りでない限り内部へ浸水は無い印象です。
フルオープンでメインコンパートメントにアクセス可能
Errant Packのメインコンパートメント部分はフルオープン構造。
CB-1を取り付けたことにより、メインコンパートメントへのアクセスは悪化してしまいましたが、フルオープン構造なのでそれほど問題は無し。この辺は良く考えられています。
またロールトップ式バッグで上部からのアクセスする構造よりも、荷物の状態を把握しやすいですし、カメラやドローンを扱う方にとってはこの構造の方が機材の取り出しがし易いと思います。
一応サイドにストッパー的な役目のベルトも付属しているので、うっかり全開を防止することも可能です。
豊富(すぎる)収納箇所
独特な収納スペース構造なので、ここはかなり好みは分かれそう。
私はかなり気に入っていますが、収納箇所が多すぎて実際使わない箇所が有ったり、どこに何を入れたか忘れてしまうことも事実。
以下に豊富な収納部のいくつかをピックアップしていきます。
PC・タブレット収納スリーブ
PCに関しては13インチ MacBook Air(2020)は余裕で入りました。
16インチのMacBook Pro(2021)は何とか収納可能(上の画像参照)。
コーナーの当たりがギリギリで若干不安ですが、無茶しなければ大丈夫そうです。
柔らか目のメッシュポケット部にはケーブルなどアクセサリー類を入れるのに適しています。私の場合は予備マスクや携帯カイロを入れています。
サイドポケット
サイドポケットの写真が撮りづらく・・・大体こんな感じでと言うことで。
除菌ウェットティッシュ・ハンドクリーム・ペン(ペンホルダー有り)など直ぐに使いたいものを入れています。
何気に便利なのが上の画像の矢印部分。使い方が合っているか分かりまんが、ループ部分にケーブルを通してホールドさせています。このケーブルがどこに通じているかと言うと・・・下の画像をご覧あれ。
USBケーブルはメインコンパートメント内部サイドポケットに入れたモバイルバッテリーと繋がっています。
これだとスマホも充電しながら歩けるので結構役立つんですよね。テザリングでスマホの電源を消費してしまう場合にも便利な構造なのです。
ちなみにモバイルバッテリーはノートPCやカメラを充電出来るタイプPD対応60W 20000mAhクラスのものを入れています。
更にサイドポケット上部には、別売キーホルダーを掛ける部分が備わっています。
メインコンパートメント上部のメッシュポケット
メインコンパートメント上部のメッシュポケットも結構便利で使用頻度は高いです。
伸縮性のあるソフトメッシュ生地で、メーカーの商品説明ではヘッドホンも入ることが謳われていますが、CB-1を入れてしまった場合はそうもいかず。比較的取り出す頻度の高いイヤホンや予備バッテリー、SDカード等を入れています。
その他ポケット
沢山有すぎて、読んでいても疲れてくると思うので、他の収納場所は駆け足で紹介して行きます。
三脚の脚も入れることが可能。
一般的な500mlペットボトルは、中の荷物が入っている状態であれば飛び出ることは無いです(変な姿勢にならなければ)。
メインコンパートメントとは仕切られているので濡れたタオルなんかも収納可能です。
バッグ下部にはトレーニングシューズを収納出来る荷室が有り、ジム通いで使う方には嬉しい装備でしょう。カメラ用途の自分の場合まだ一度も使ったことがありません・・・
本バッグの機能は他にも沢山あるのですが、書いていて既に疲れてきたのでほどほどにしておきます(テキトー)。
cons〜ちょっと残念に感じた点
他のバックパックには無い特徴を備えるErrant Packですが、微妙〜と感じるポイントが有るのも事実。以下に数点まとめておきます。
ボタン類の使い勝手が良くない
マグネットタイプのボタン類が多用されていて、他のバッグとの差別化にもなっているのですが、どうにも使い辛いんですよね。
慣れの問題とも言えるのですが、スムースに開閉できる時も有れば、そうもいかなかったり。
すぐに機材を取り出したい時にはちょっとイラッとすることも・・・このボタン、2箇所も有るのでちょっと面倒です。
【2022.3.7追記 使用6ヶ月後の感想】こちらの上部フラップ部分の開閉については結構慣れてイライラ感がなくなりました。
開け閉めを繰り返す場合に、インナーバッグのCB-1のファスナーを閉めない状態でフラップの開閉を繰り返すといった荒技まで行う様になってしいました・・・危険なのでオススメはできませんが。
チェストストラップの留め具も然りで、見た目はスマートなのですが正直普通のバックルの方が使いやすいです。取り付けよりも外す時がどうにも面倒。
一方のウェストストラップだけ何故か普通のバックル。正直普通が一番使いやすく感じたりします。
PCスリーブのバックルの磁力は、結構強力。指を離すとパカッと自動的にくっ付きます。
コレ、結構きもちいいです。
でもPCを取り出そうと一瞬手を離した隙に自動的にくっ付いたり、煩わしいこともしばしば。
また通帳やキャッシュカードが磁力でやられてししまったので、このマグネットは外してしまいました。(勿論ここはカード類を入れる箇所では無いので、単なる私の使い方の問題でもあるのですが)
こちらが取り出したマグネット。強力で指で剥がすのは大変なレベル。
マグネットが無くても今のところ不便は感じていません。
背負い心地は自分には合わなかった
これは個人差や体型もあるので、あくまでも私の場合という前提で書かせてください。
あくまでもカジュアル用途のバッグなので、本格的なアウトドアブランドの製品とは比較は出来ないのですが、今まで背負ったバックパックの中でも快適さは低い方でした。
肉厚なショルダーストラップなのですが、これが体にフィットしない感じ。またストラップの取り付け位置も自分の体にはマッチしていないみたいでした。
夏から秋の薄着の時期に特に背負うのが辛く、正直使用を諦めようかと思ったことも。秋から冬の服の厚みが厚くなる時期になるとこの辛さは軽減されました。
稀にチェストストラップが外れることが
チェストストラップのアンカー部分の稼働範囲が大きいせいか、稀にストラップが外れてしまうことがあります。両方同時に外れたことは無いのですが、装着時には念のため取り付け具合をチェックした方が良いでしょう。
CB-1の使用時、内部へのアクセスが良くない
これは別売のカメラ用ケース、CB-1を取り付けている場合なのですが、内部へのアクセスはあまり良くありません。
前にも書きましたが、やはりバッグ上部のフラップの開閉がうまくいかない場合が有り、カメラバッグとしての使用では致命的なポイントです。
逆にCB-1を使用しないのであれば、慣れればそれほど大きな問題ではないでしょう。実際私も他の部分のバックルに関しては忍耐力を持って接することが出来ています。
どうせならフラップの裏側にSDカード等を入れられるポケットも有れば良かったのですが、これは単なる希望です。
傷が目立つ【2022.4.8追記 使用7ヶ月後の印象】
これは使い方にもよるのですが、バッグの表面の擦り傷はかなり多くなりました。
私の場合、バッグを地面やコンクリート面に置いて機材セッティング等もするので尚更ですが、これは材質上仕方がない印象です。
この辺はあまり気にせず使用しています。
まとめ
実際に使用してみてErrant Packは割とニッチ層向けのバックに感じました。
カメラやシューズを常に持ち運びたい方にとっては通勤時にもかなり役立つバッグだと思います。
逆にそれ以外の方は、一般的なバックパックも検討した方が良いかもしれません。
カメラ・シューズを入れた場合は、それなりの収納スペースを食うので通学用途では厳しいかも。
私個人の感想ですが、背負い心地さえ良ければ、後は許容出来る範囲というか、独創的で魅力的なバッグだと思います。まあ、自分の用途に完璧にマッチしたパーフェクトな製品などまずあり得ないので、有る程度の妥協は必ず必要なんですけどね。
現在購入可能なルートはMakuake等クラウドファンディングのプロジェクトか、Boundary Supply公式サイトがメインかと思います。残念ながら実際に商品を手に取って検討することが難しい製品なので、記事が購入の参考になれば幸いです。
コメント
自分もこのセットで使ってます。
仲間がいて嬉しいです。
もし、お気づきだったらスルーして貰っていいですが。CN-1のふたはリュックフラップの根本に入れ込むことで一体化することが出来ます。
自分も最初使いづらすぎるだろって思ったんですが
リュックのフラップ側にマジックテープがあって差し込むことが出来ました。
コメントありがとうございます。
上蓋、収納できました!
そのままの状態で使用していましたが、やはりメーカーさんではしっかり考えて作られていたんですね・・・
情報ありがとうございます。