【レビュー】 PELICAN(ペリカン)1535 AIR トレックパックで快適収納

フォト造りTools

ペリカン(PELICAN)製、頼れるハードケース 1535 AIR トレックパック(TrekPak)のレビューです。従来の同等製品より最大40%軽量になったと言われるPELICAN AIRに、ディバイダーであるトレックパックがセットになったタイプです。機材サイズに合わせて仕切りを構成出来るので、カメラやレンズをキッチリと収納したい方にお勧めのシステムです。

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製品ハンズオン

ブラックをチョイス

ペリカン 1535 AIRのカラバリエーションはブラック・イエロー・シルバー・オレンジの4色。本当はイエローが欲しかったのですが、今回購入したお店ではトレックパックセットは残念ながらブラックのみでした。この辺は販売店によっても異なるので購入時に確認してくださいね。

迷いねこ

オレンジは日立建機、イエローはコマツカラーみたいでカッコいい!

自宅に届いた状態。DHL便で国内配送は佐川急便さんでした。

今回はアメリカのB&Hの海外通販で購入しました。B&Hでの購入については別に記事にしていますのでご覧ください!

サイズ 機内持ち込みサイズ対応

1535 AIRのサイズ

航空機移動での機材は出来るだけ機内持ち込みにしたいもの。

実際国際線の貨物預けで痛い目に遭ったことも何度か有るので・ ・・

1535 AIR(参考)1510
外 寸55.8 x 35.5 x 22.8 cm(3辺合計114.1)55.9 x 35.1 x 22.9 cm
内 寸51.8 x 28.4 x 18.3 cm50.2 x 27.9 x 19.3 cm
収納部深さ13.2cm
蓋深さ5.1 cm
重さ(本体のみ)3.9 kg5.4 kg
重さ(フォーム付)4.5 kg6.2 kg
重さ(TrekPak付)5.4 kg6.8 kg

(参考)ANA国内線の機内持ち込みサイズ

100席以上の場合55cm × 40cm × 25cm以内
合計115cm以内
10Kg以内
100席未満の場合45cm × 35cm × 20cm以内
100cm以内
10kg以内

メーカーによると「最大機内持ち込みサイズ」とされていますが、LCCや小型機の場合はNGの可能性が有るので要確認です。収納力が高いので、1535の機内持ち込みが出来れば機材の運搬はかなり楽になりますね。搭乗の際には航空会社に必ず確認してくださいね!

機材重量には要注意

従来の 1510の本体のみの重量が5.4kgなのに対して1535 AIR3.9kg。トレックパックを装備した場合は 1510の6.8kgに対して 1535 AIR5.4kgとかなり軽量化されています。ただし撮影機材を入れる場合の重量には注意したいですね。

機材の組み合わせ例(大三元レンズ中心)
レンズFE 70-200mm F2.8 GM OSS1,480g
FE 24-70mm F2.8 GM886g
FE 12-24mm F2.8 GM847g
FE 90mm F2.8 Macro G OSS602g
カメラα7 III ILCE-7M3565g
合計4,380g
その他ストロボやバッテリー等の小物類を入れれば簡単に重量オーバー!

レンズの組み合わせにもよるのですが、上の表の様な大三元レンズをメインに組み合わせた例ではあっという間に4kg超に!その他ストロボや小物類を入れるとあっという間に10kgオーバー!その他身の回り品も有りますし・・・カメラって怖いですね。

質実剛健な外観がグッド!

ガッチリ頑丈な作り、その分重い、そしてミリタリーチックなイメージのあるペリカンハードケースですが、一度 1535 AIR を手にすれば「思ったより軽い」と言うのが第一印象。一般的な機内持ち込対応スーツケースが3〜4kg位だとして、1535 AIR3.9kg。スーツケースとは立ち位置が異なる製品なので一概に比較は出来ませんが、間仕切りなどが無いことを考慮しても十分軽量に感じますよ。

自動気圧調整バルブ装備

さらに皆さまご存知の通り「自動気圧調整バルブ」と「止水パッキン」が装備されており、水の侵入も防いでくれます。この辺はスーツケースでは考えられない装備ですよね。

その他の好印象ポイントは認識しやすい場所に設置された「ネームカードホルダー」

この手のハードケースに手を出す方は、一台だけでは事足らず数台所有する場合も多いと思います。持ち主の名前だけではなく機材名等を記したカードを入れることが出来るので、空港や現場でのハンドリングが楽になりそうです。

キャリーハンドルは耐久性がありそう

背面はフラットに成型されている

キャリーハンドルの引き出し方法は合理的な考えで、ケース背面上部のフラップの様な部分を引きハンドルを引き出す構造。

スーツケースのキャリーバーの様にハンドルを握って引き出すだけのワンタッチ機構では有りませんが、耐久性が有りそうです。

ホイールからの音、それほど気にならない

これは全くの主観になるのですが、ホイール音はそれほど気にならなかったです。

宿泊先からアスファルト面を転がしましたが結構静かな印象。ゴツいガタイとは裏腹に意外とジェントルなステンレス製ベアリングホイールでした。

荷物スペースの凹凸は少なく○

ふた部分の保護フォームを外した状態。接着されていないので、引っ張れば簡単に外すことが可能
ふた部分の保護フォームを外した状態

蓋の突起部分
ここに別売りのオーガナイザーをネジで取り付け出来るはずのですが、1535 AIR専用タイプはあまり見かけないんですよね。ベルクロ接着タイプでも良いので、良さそうなモノが有れば購入してみたいです。

内側のフォームも簡単に取り外し可能

荷物スペース内の凹凸は少ないです。ホイールとハンドル部分の凸が有りますが、ここに干渉する場合はクッションとして何か詰めればOKというのが個人的な印象。

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トレックパック ケースディバイダーシステムは中々秀逸

ケースの蓋を開ければ、トレックパックが装備されており、後はディバイダーをカットすればOK

トレックパック付きの場合

トレックパック(TrekPak)ディバイダーはなかなか秀逸

今回初めて使用したトレックパックですが、中々の使い勝手。1535 AIR の場合以下の写真の様に仕切りと結合用のロックピンが入っています。

内一つは突起部分用に最初からカットされています。

カット方法

私の場合は持ち出し機材は毎回かなり異なるので、一番大きな機材を目安に(この場合FE70-200F2.8のレンズ)最小限のカットに留めることに。

入れる予定の機材サイズをしっかりとチェックしディバイダーをカットする長さを決める。

  • 上段(左から):FE 24-105mm F4 G/FE 20mm F1.8 G/Planar T* FE 50mm F1.4 ZA/FE 90mm F2.8 Macro G
  • 下段(左から):FE 70-200mm F2.8 GM/テレコンSEL14TC/FE 12-24mm F2.8 GM

間違えてカットすると取り返しがつかない事に・・・取説でも「2度測ってね」と念押しされています。

よーく検討してからカットしてね!

付属のカッターはこんな感じ

穴に合わせて任意の大きさにカット

リングに指を入れてスルッと引っ張るだけ。
パットのホールがガイドになってくれるので真っ直ぐカット出来ます。

カット完了!
真っ直ぐカットされて何だかいい気分

上の仮設置とは異なりますが上の写真の様に仕切ってみました。

長い方のディバイダーは使用せずにとっておくことに。

収納例

FE 70-200mm F2.8 GM/FE 12-24mm F2.8 GM/FE 20mm F1.8 G/FE 24-105mm F4 G/フォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2 Aspherical/テレコンSEL14TC/α7Ⅲ/ストロボ/コマンダー/充電器/予備バッテリー/SDカードケース

結構入ったね!勿論機内持ち込みはNGレベル(笑)工夫すればまだ入りそうです。

レンズが縦に収納出来ない場合も

レンズを縦収納できればスペースを有効活用できて最高なのですが、大きめのレンズではそうもいかず。

左:FE 24-105 F4
右:FE 90mm F2.8 Macro

左側のF4標準ズームのはみ出し部分は蓋のフォームで吸収されました。一方の右側のマクロレンズは縦収納はNGでした。残念!

トレックパックのメリット・デメリット

  • 機材にピッタリの間仕切りを設けることが出来る
  • 見た目がスマートで美しい!→機材の把握がし易い
  • 毎回使用機材が同じ場合特に便利
  • 若干重い
  • 間違えてカットすると取り返しのつかないことに
  • 追加でディバイダーを購入する場合、日本国内だと割高感が

トレックパックは毎回の持ち出し機材が決まっている方には最高のシステム。横着な自分の場合ですと、忙しい時期は「1535AIR に機材と乾燥剤を放り込んだまま保管しておいても良いかな・・・」と思ってみたり。見た目もスッキリ収納出来るので、几帳面な方にもオススメです。

Padded Divider の選択肢も

持ち出し機材の変更が多い方はこちらのパッドタイプのディバイダーを検討しても良いでしょう。一般的にはこちらの方が使いやすい場合が多いでしょう。
最初からこのディバイダーがセットされたタイプも販売されています。

画像出典:PELICAN

他の方法は持ち出しが毎回決まっている機材をトレックパックディバイダーで仕切り、その他はレンズポーチ等を併用しながらフレキシブルに収納するのも有りでしょう。都度使用機材が変わることが多い自分の場合、「この方法がの方が向いているのかな?」なんて考えています。

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まとめ

ハードに使用出来るのが強み

他にも様々なサイズのPELICAN AIRが展開されていますが、フォトグラファー用途で有れば今回レビューした 1535 AIRがベストサイズです。機内持ち込み可能サイズであれば新幹線でも問題ないですし、車移動でも取り扱い易い大きさです。

自分の場合もう少し持ち出し機材が増える場合が有るので、他のカラーでもう一台追加を検討中です。

フォトグラファー目線でのレビューでしたが、トラベルやデイリーユースとしても十分使用可能です。あくまでもハードケースなので通常のスーツケースの様な利便性はありませんが、独特の世界観なのでいつものケースとは違った感じで使用するのも楽しいかもしれませんね!

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