Incase(インケース)のカメラ用バックパック DSLR Pro Pack のレビューです。
IncaseはApple公認カメラバッグとしてご存知の方も多いかと。シンプルかつ機能的なバッグが特徴の同社の製品ですが、今回ご紹介する DSLR Pro Pack はデザイン面だけではなく収納力も凄いですよ。「カメラバッグに見えず、かつ収納力が高いバックパックが欲しい!」そんな欲張りフォトグラファーにおすすめです!
【2024.04追記】かれこれ4年程使用していますが、普段使い用としては未だNo.1のカメラバッグです。そろそろくたびれ感が出てきましたが、使用には問題無いので現役で使用しています。
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Incase DSLR Pro Packを 選んだ訳
IncaseのカメラバッグはショルダータイプのDSLR Sling PackとAri Marcopoulos Camera Bagを以前から愛用中。カメラバッグとは思えないデザインで普段使い用として大活躍。
もう少し収納力が必要になり、行き着いたのが今回ご紹介するIncase DSLR Pro Pack だったという訳。
大容量リュックは、Nikon×MILLET アイガーグレッチャー 33なるアウトドア向けバックパックを使用しているのですが、普段使い出来るのが別に欲しかったんですよね。
※アイガーグレッチャー33については別記事でレビューしていますのでご覧ください。
選択のポイントは?
今回の選ぶポイントは上記3点だったのですが、最初からDSLR Pro Pack 一択ではなくもう一つ気になるバッグが。
他に検討したバックパックは?
購入時に迷ったのが Lowepro プロタクティック BP450AW II。
主な特徴は、「撥水加工・ウェストベルト付・4方向から取り出し可・レインカバー付」と至れり尽せり、正直最強スペックだと思います。
Incase DSLR Pro Pack | Lowepro BP450AW II | |
サイズ | 521 x 305 x 165 mm | 520 x 360 x 220 mm |
質 量 | 約 1.36 kg | 約 2.7 kg |
容 量 | 26 L | 24.98 L |
機材保護力も BP450AW II の方が高そうだし、撮影のプロテクション能力だけを考えれば BP450AW II は間違いない選択のはず。
それでも私は Incase DSLR Pro Pack を選びました。
理由は、ほぼ毎日使用するバッグなので出来るだけシンプルなものが良かったのと、大容量ながらミニマル感のある佇まいが自分にはストライクだったんですよね。(ちょっとおかしな表現かもしれませんが。)
でもガンガン撮影する方はやはり BP450AW II の満足出来ると思います。
使い勝手と収納チェック
それでは製品について収納面と併せてご覧ください。
フロント部分
正面は、カメラバッグとは思えないシンプルさ。カラーはブラック。カラーバリはブルーやベージュ色をたまに見かけますが、製造年によって違いがあるみたいですね。
正面上部ポケット
こちらには使用頻度が高いブロアーとスマホ(iPhone 11)を入れています。インナーは柔らかいフェルト素材で出来ているのでコンデジの収納も可能(最近私はコンデジの代わりがスマホになっているので・・・)。
ミラーレス一眼α7Ⅲは入れることが出来ませんでした。
正面中段のポケット
ここにはフィルター類を入れています。本当は背面のメインコンパートメント部にフィルターを入れるのに適した収納箇所があるのですが、取り出す頻度が高いのでこちらに入れています。
結構深さが有る(実寸で深さ22cm位)ので折り畳み傘など様々なモノが入れられますよ。
背面部分〜厚みがあって良好なクッション
背面パッドのクッションは十分肉厚なので背負っていて背中が痛くなることはありません。
夏は蒸れることも
但しアウトドアメーカーのバックパックの様なベンチレーションシステムや通気性は確保されていないので、背面パッドは結構蒸れます。暑い夏はかなり不快かもしれません。それ以外の時期は特に問題無いんですけどね。
汗をかくとパッドが濡れている・・・
唯一のデメリットかも
ファブリーズ!
普段の背負い心地は快適なので、この辺は好みですね。
ショルダーハーネスもしっかりとした厚みが確保されています。
チェストストラップ装備なのが◎。高さは気持ち(15mm位)調整可能ですが期待しない方が良いです。
側面
側面部はファスナーが付いたポケットとボトルホルダーが装備されています。
サイドポケット
ファスナー付きポケットは定期ケースが入るくらいのスペース。薄手のモノ、例えばクリーニングクロス等を入れたりしています。
ボトルホルダー
ボトルホルダーはマチがなく、愛用のサーモスボトル(JNL-503 直径約65mm)は強く押し込まないと入らず実用的ではありません。(更に内部に機材を詰め込んでいると入らない)
ホルダー上部がゴムなどの伸縮性のある作りだと良いんですけど、この辺はデザイン性重視で機能性は良くない印象。
スリムタイプのボトルだと何とかOKです。
サイドベルトの使い勝手はイマイチ
コンプレッションストラップの様な三脚取り付けベルト。試しに取付しましたが、この三脚の場合(GITZO トラベラー三脚GT1545T+雲台GH1382TQDキット 重量約1.45kg)かなりヘビーな感じに。
ストラップのバックルが着脱式でないので、三脚の取り付けに一苦労してしまうことも。他に使用中のIncaseのカメラバッグのバックルも着脱出来ないタイプなので、この辺は個人的になんとか改良して欲しい点。
底面部〜自立しないタイプ
ご覧の通り、バッグの底は割り切った造りで自立しません。
自分は気にならないのですが、自立が必要な方も確かにいらっしゃいますよね。「気にならない」と言っておきながらナンですが、底鋲くらいは有っても良いのかかもしれません。今度別付けしてみようかな。
フロントコンパートメント〜ガジェット類を収納
前面はガバッと開けられてガジェット類収納スペースになっています。
バッグのオーガナイザーでいつも思うことが。
ペン収納はあまり使わないんですよね。広めのペンスリーブが1本分あれば十分なんだけど・・・
私の場合こんな感じに入れています。
- 13インチMacBookPro
- モバイルバッテリー
- ACアダプターとケーブル類一式
- モバイルルーター
- リモコンレリーズ
- ストロボディフューザー
上記にプラスしてiPadも入れることが出来ますが、重くなるので流石にそこまではしていません。メインスリーブは15インチMacBookProまで収納可能。
メインコンパートメントの収納〜カメラとレンズの収納具合は?
大三元レンズもいける収納力
さて一番肝心、メインコンパートメントの機材収納部です。
蓋の背面部にもポケットが装備されており、最上段がベルクロ式、中段・下段はファスナー式のメッシュタイプ。あまり凹凸の有るものを入れると背負い心地に影響が有るのでフィルターやケーブル類などの小物アクセサリー類を入れています。
- FE 70-200mm F2.8 GM
- FE 12-24mm F2.8 GM
- FE 20mm F1.8 G
- FE 24-105mm F4 G
- テレコンSEL14TC
- α7Ⅲ
- ストロボ Godox TT600
- ストロボコマンダー
- 充電器予備バッテリー
トップからメインコンパートメントにクイックアクセス可能
トップ面にはハンドルが設置されているので、ちょっと持ち上げるときに便利
ファスナーを開けるとメインコンパートメントにアクセス可能
メインコンパートメント上部に収納したカメラを直ぐに取り出すことが出来ます。
この辺はやはりカメラバッグならではの便利さですね。
自分的にはバックパックでこれくらい入れば十分な印象ですが、皆さんはいかがですか?
大三元クラスのレンズをメインで使用している方にも対応出来る収納スペースです。逆にこれ以上大きくなると日常使いには厳しいサイズになってしまいますからね。
ここで少々気を付けたいポイントが、それはクッションは厚い部類ではないので機材保護には注意を要する場合がある点です。
底面部に70-200mm F2.8のレンズを入れていたのすが、下に置く際”カツン”という感触が。
ライトウェイトで仕方がないので、何らかの自衛策が必要かも。私は余分なディバイダーを底面補強材として流用しています。
バッグ全体での収納はこんな感じ〜かなりの収納力
バッグ全体での収納物はこんな感じです。実際並べてみるとすごいですね(笑)。カミさんからは常に白い目で見られています・・・
見た目によらない凄い収納力だよね!
まとめ
○良い点・△イマイチな点
Incase DSLR Pro Pack、カメラバッグしての基本性能はかなり高い部類に入ると言えるでしょう
クッション性に関しては自己対策で何とかなりますし、いたずらに重量がアップするより軽量な方が良かったりします。
カメラバッグ特有のゴツさが感じられず、おしゃれでクリーンな佇まいも良いですよね。もはや自分の日常生活の一部として欠かすことの出来ないバッグになっていて、日々多めの撮影機材を持ち出す方に特におすすめしたいバッグです。
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