【レビュー】Peak Design キャプチャーV3 〜バックパック派・肩コリ防止におすすめカメラクリップ!

フォト造りTools

Peak Design(ピークデザイン)のカメラクリップ、キャプチャー(Capture)のレビューです。

本格的に使い始めてから約3ヶ月ほどが経過しました。

購入当初はそれ程期待していなかったのですが、実際に使用するとかなり快適!
ネックストラップによる身体への負担が減り、肩コリ、首痛の軽減に役立っています。

勿論シャッターチャンスを逃さないというキャプチャー本来の役目も十分果たしてくれています。

既に手放せないアイテムになっていますが、使用上の注意点も若干有ります。

本記事ではメリット・デメリットを踏まえながら、その使い勝手と魅力をお伝えしていきたいと思います。

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CAPTURE(キャプチャー)とは?

この記事を読んでくださっている方は、製品について大体の知識は持ちだと思います。
そんな訳で、製品の概要については簡単に触れてるだけに留めておきます。

要は下の画像の様な感じ!

つまりカメラ版ガンホルダーですね。

カメラをショルダーハーネスやウェストベルト等に取り付け可能にしてくれるお助けグッズです。

それにより首・肩への負担軽減や、機材を手に持つ必要が無くなるので、登山やハイキングで大活躍してくれる、なんとも神アイテムなのです。

最新版はV3(3代目)〜互換性にご注意を!

地道にアップデートされているキャプチャー、最新版はV3(3代目)です。

私は以前バージョンは店頭で眺めた程度で、V3からの使用です。

そんな訳で詳細な違いは申し上げられませんが、外観上の変化は大きく、V3は前バージョンよりも小型・軽量化されています。(V2と比較で30%の軽量化、20%厚みが細く進化)

小型化は歓迎すべきアップグレードですが、弊害としてショルダーハーネスのベルト部分に取り付けが出来ない(若しくは取り付けし辛い)ことも考えられます。

プレートの互換性に注意!
スタンダードプレートPL -S-3のパッケージ

またカメラ側に取り付けるスタンダードプレート PL-S-3 は、V3のみの対応です。V1・V2との互換性がありませんのでご注意を。

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良かった点・イマイチに感じたポイント

実際に使用してみると、キャプチャーの満足度はとても高いです。

にっこりねこ

もうキャプチャー無しでの撮影は考えられないね!

にっこりブヒ

今度からバックパックはキャプチャーが取付可能なものを購入するよ!

それ程ハマってしまい、キャプチャーは無くてはならない相棒なのですが、撮影スタイルによっては必要性が低い方もいらっしゃると思います。

また購入前に知っておいた方が良い注意点もありますので、以下に使って良かった点、イマイチに感じたポイントを交えながらレビューしていきます。

良かった点

スタンダードプレートを介して雲台にセットした。
メリット
  1. アルカスイス互換で汎用性が高い
  2. 肩・首への負担が少ない
  3. 手が塞がらないので歩行時も安全
  4. タスキ掛けストラップよりも楽
  5. 精巧な作りで安心感◯

アルカスイス互換で汎用性が高い

アルカスイス互換プレートなのは、かなりの高ポイント。

三脚へのセットがとても容易ですし、スタビライザー・ジンバルもアルカスイス対応にしておけば、撮影現場でのセッティングも楽々です。

但し、アルカスイス”互換”のワードがなかなか曲者でして、”互換”故に稀に取り付けが出来ないケースも・・・。

ピークデザインのスタンダードプレートPL-S-3は、自分の手持ち機材には全マッチしているので汎用性は高いと思います。

スタンダードプレートPL-S-3の固定力は高い
α7RⅣにスタンダードプレート PL-S-3を装着した状態
標準ズーム24ー70 F2.8の大三元クラスのレンズを装着した状態でも簡単には緩まなかった

購入前に一番心配だったのがカメラ側に取り付けるプレートでした。

この手の汎用型プレートは、使用中に緩んでしまうことが結構多いんですよね。

今までは、カメラ専用のストッパー付きプレートを使用していたので、キャプチャーのスタンダードプレートでどの程度機材が固定出来るのかとても心配だったのです。

カメラ専用のL型アングルプレート

しかし、実施に使用してみると、機材とプレートの蜜着度はかなり高く驚きました。

勿論定期的なチェックと増し締めはマストですが、取り付けをしっかりしていれば、短時間で緩むことは今までありません。

勿論、機材重量やカメラとの相性もあると思いますが、総じて安心感は高いです。

肩・首への負担が少なくなる

肩凝り性の自分としては、キャプチャーは正に神の助け!

愛用中の エブリデイバックパックZIP との相性も良く、約1.5kgの機材(カメラα7RⅣ+超広角レンズFE12-24F2.8GM✳︎)装着した状態での移動もこなせます。

✳︎α7RⅣ:約665g(バッテリーとメモリーカード含む)/ FE12-24F2.8GM:約847g

にっこりねこ

ショルダーハーエスの片方への負担が大きくなるので、重い機材をセットする場合は、チェストストラップ付きの、体にしっかりフィット可能なバックックの使用がおすすめ!

出来れば、最初からチェストストラップ付属のバックパックの使用が望ましいですが、後付用も販売されています。

手が塞がらないので歩行時も安全

かがんだ状態でも機材はグラつかず◯

撮影ポイントの移動が多いフォトグラファーにとって、片手にカメラを持ちながらの歩行は何かとリスキー。

特に登山やハイキングでは致命的ですし、街中スナップでも同様と言えます。

タスキ掛けストラップよりも楽々〜ストラップの使用頻度が減るかも!

勿論タスキ掛けタイプのストラップを使用する手も有りますが、肩への負担という面では、荷重がショルダーハーネスに分散されるキャプチャーの方が楽です。

速射性を求めるのなら通常のネックストラップの方が早いと思います。
但しキャプチャーも慣れればガンマンの如く早打ちが可能になるかもしれません(自分は無理かな・・・)。

困りねこ

キャプチャーを使用し始めてから、カメラストラップの使用頻度が激減してしまいました。

精巧な作りで安心感◯

アルミ切削加工の本体は安っぽさは感じられず、とても精巧な作りです。

ズレ防止に配慮したクリップのラバー部分

クリップがズレることは100%無いとは言えませんが、かなり安心して使用できます。
ズレの大きさは取付場所や素材によっても異なり、薄目で滑りやすいベルトでは少々ズレることがありました。

剛性感も高く、頻繁な機材の脱着にも十分耐えてくれそうです。

また、キャプチャーの最大搭載荷重はなんと90KG!!!

理論上の数値だとしても凄いですね。

水への影響も考慮された作りで、海での撮影時も安心とのこと。

但し、ロックピン部分は砂を噛むと良くなさそうなので、やはり注意は必要だと思います。

イマイチに感じたポイント

△ デメリット
  1. 手持ちのバッグのショルダーハーネスに取り付け可能か要チェック
  2. 純正バックの使用を前提としているような・・・
  3. ボルトの緩みは定期的に要チェック
  4. 防犯上注意を要する

手持ちのバックパックに取付可能か要チェック

実はこの製品、購入後暫くお蔵入りになっていたんですよね・・・

何故かと申しますと、自分が使っているバッグに取り付け出来なかったと言うか、単に自分の取り付け方法が悪かっただけなんですよね(汗)

どうにも所有するバッグのベルトには、キャプャーがすんなりと収まらなかったのです。

決してお安くはないキャプチャー、お持ちのバッグに取り付け可能か事前にチェックしておいた方が良いでしょう。

取付幅が狭い〜エブリデイバックパックZIP 20Lで検証

取付幅は結構タイトで、大部分のショルダーハーネスのベルト部分よりも狭くなっています。

仕様上は幅6.4cmまでのベルト・ストラップにフィットするとされています。

試しにエブリデイバックパックZIP 20Lでチェックしてみましょう。

・上段に取り付けた場合

私は、チェストストラップが中段に付いた状態で、その上段にキャプチャーを取り付けています。

この場合かなりキツキツで、ベルトを押し込みながらセットする感じです。当然ベルトは歪んだ形状になりますが、逆にガッチリ締め付けすれば固定力は高いのかもしれません。

・中段に取り付けた場合

次はチェストストラップを外して、中段に取付ました。

サイズ的にはここが一番ピッタリ取付出来る感じです。

・私がキャプチャーを中段に取り付けなかつた理由〜
必然的にチェストストラップの取付位置がキャプチャーの下になるのですが、位置的にイマイチに感じたのと、チェストストラップの金具が大胸筋に当たり痛かったんですよね。

この辺は各人の体格によって異なるはずなので、ベストポジションを探ってみてくださいね。

参考〜チェストストラップの外し方

チェストストラップの外し方は、金具を記載の矢印の方向に回転させると外れます。

ベルト厚にも要注意〜ロングボルトで対応

またベルト部の厚みにも注意が必要で、ベルト厚が薄いバックパックの方が取付しやすいです。

特に手締めボルト(ハンドドライブボルト)では、厚みのあるベルトには取付出来ないことも。

その際、付属のロングボルト(六角レンチで締めるタイプ)の使用で解決することも有りますが、手締めボルトメインに使用したいユーザーにとってはちょっと困りますよね。

左:六角レンチ締ロングボルト/右:手締め用ボルト

ちなみに下の画像はエブリデイバックパックのベルト上段に、手締めボルトを使用し取り付けけた状態です。

(手締めボルトの場合)

ベルトを押し込みながらセットしたのですが、ネジ山が余っている状態に。

(ロングボルトの場合1)

付属の六角レンチでロングボルトの取り付け

(ロングボルトの場合2)

ねじ山が余ることなく安心

やはりPeak Design純正バッグにベストフィットな作りなのか・・・

キャプチャーを一番快適に使えるバックパックは???

「やはりショルダーハーネスのベルトが細めの純正バッグ。」

とお答えするのがいちばん無難そうです。

勿論、取り付け出来れば他のバッグでも何ら問題は無いのですが、調べるのも面倒なので、純正 エブリデイバックパックZIP 20Lをキャプチャー購入後に入手してしまいました。

勿論バッグ自体にも魅力を感じたからなんですけどね。

ボルトの緩みは定期的に要チェック

エブリデイバックパックZIPに装着した状態においても、手締めボルトは次第に緩んできます。
定期的なボルトの緩みのチェックはマストです。

パニクリねこ

胸位置からの機材落下は怖い!!!
カメラをセットする前には必ずボルトを確認するよう心掛けています。

実はこの記事を書いている時に手締めボルトの締め付け具合を確認してみたのですが、見事に緩んでました(笑)

キャプチャーを頻繁に取り外しする必要がない場合は、ロングボルトの使用をおすすめします。

防犯上の注意を要する

これは当然なのですが、撮影機材が剥き出し状態なので、防犯上あまりよろしくありません。

海外だとクリップを付けていただけでも目をつけられそうな感じも。
その場合、手締めボルトも持っていき、安全そうな場所でのみキャプチャーを装着するのも良いかもしれません。

そういった意味では、堂々と使用出来る場所は限られてくるかもしれません。

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使用して意外と安心したポイント

ここではメリット・デメリットではなく、使用して意外と安心したポイントを挙げてみます。

バックパックの背負い心地はあまり悪化せず

前述しましたが、ベルト片側に荷重が偏るので、バッグの背負い心地が悪化する印象があります。

しかしチェストベルトとハーネスをしっかりと締め、バッグを身体に密着させることにより、思ったよりも楽に背負うことが可能です。

しかし!

たまたま前出の重めの機材(カメラα7RⅣ+超広角レンズFE12-24F2.8GM)を装着状態で後ろ姿を撮影したところ・・・

バックパックが見事に傾いていました(笑)

短時間の歩行は問題ありませんが、長時間だと身体に効いてくるので、しっかりと身体にフィットさせておく必要があります。

ヒップベルトの併用は結構お薦め

エブリデイバックパックZIPに別売のヒップベルトを装着していますが、正直かなり楽です。

重い機材を使用する方にはヒップベルトはおすすめです。

ヒップベルトにもキャプチャーの取り付けが可能

但し、大きめの機材では歩行の邪魔になるので、こちらに取り付けるならGoProなどの小型機材が良いでしょう。

機材が軽い方や、バックパックを下ろす頻度が高い方はベルトの取り外しも面倒ですし、外観も悪くなるので必要ないと思います。

金具(クリップ)の違和感はそれ程感じない

締め付けによるベルトへの食い込みのお陰もあってか、意外と不快ではない。

ベルト部に取り付けるクリップですが、薄着になるにつれクリップの金属塊の感触は身体に伝わってきます。

存在感は確かに感じますが、それ程違和感は感じないんですよね。

兎に角バックパックを正しく背負うことが大前提ですが、首からカメラストラップをぶら下げるよりもキャプチャーを使用した方が遥かに快適です。

まとめ 〜 キャプチャーがおすすめの人は?

キャプチャーが薦めのユーザー
  1. シャッターチャンスを逃さない
  2. バックパックの使用頻度が高く、背負っている時間も長め
  3. 身体への負担を減らしたい
シャッターチャンスを逃さない

カメラを持ち歩く際、カメラバッグに入れたままなのが一番安全なのは言うまでもありません。

しかし、いつ訪れるかわからないシャッターチャンス、常にカメラをスタンバイさせておくことはとても重要です。

即写性は本来ショルダーバッグに分が有ると個人的には思っていますが、バックパックでもこのメリットを得られるのがキャプチャー最大の魅力だと思います。

バックパックの使用頻度が高く、背負っている時間も長め

バックパックを背負いながらアクティブに撮影する方にとって、キャプチャーはかなりお薦めです。

但し、繰り返しになりますが、バックパックをしっかりと背負うことが前提になるので、頻繁にバックパックを背負う・下ろす必要があるシーンでは不向きの製品とも言えます。

身体への負担を減らしたい

また首・肩への負担が気になっていた方にとっても、一度試してみることをお薦めします。

正しい姿勢と背負い方で、毎日のカメラライフが快適になる。キャプチャーはそんなアイテムであると最近強く実感しています。

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