GodoxのTT350sは小型でハイスペック。スナップ撮影では大体この一台で事足りるので、私はいつも持ち歩いています。
慣れないうちはまず設定で戸惑いますよね。
メーカーによりインターフェイスが異なるので、私もCANON純正からGodoxにチェンジした時には使用方法に惑うことがありました。
説明書を見てもなかなか難しい、そもそも説明書が中国語と英語だけでした。
その様な訳で、今回の記事は
- ストロボは1台だけで撮影している。
- とにかく一番簡単な方法でストロボを使いたい!
このような趣旨で、トラブルシューティング方式で簡単にご説明したいと思います。汚い私の手書き文字が出現しますが…どうぞご笑覧ください(笑)
より大きな光量が必要な場合はGodox TT685sがあります。TT685sの簡単な使い方もアップしています「初心者向け Godox TT685s for Sony の使い方」。よかったらこちらもご覧下さい。
※お断り 今回の記事の使用機材、Godox TT350sはソニー用です。他マウント用と異なる部分があるかもしれません。その点はご了承ください。
操作していたら、ディスプレイの表示が大変なことになっていた!

ナントもあるあるな場面でしょうか!?
操作していて気がつくと設定が変だ・・・こんな事が多々あります。自分がした操作なのに何故か戻らない設定・・・
趣味の撮影でも焦ります。ちなみに上の写真の設定状態は
- Multi:マルチ発光モード
- ワイヤレス接続
- スレーブ状態
ちなみに、現在の設定《Multi》で発光ボタン(⚡︎)を押すと、続けて3回発光します。Multi発光は最初はそれ程使わないモードだと思いますので、今回説明は割愛させて頂きます。
先ず発光モードを変更しましょう。

では一番大事な発光モードの変更からいきましょう。
今回は上の写真の Multi から、一番簡単な TTLオートフラッシュモード へ変更します。以下が方法になります。
- MODEボタンを押す
- Multi→TTL→Mと表示が変更になるのでTTLを選択する。
- TTLと表示が変更になっていればOK
これだけででした。一応ということで。
スナップで咄嗟に撮影する場合、光量を自動計算してくれるTTLオートフラッシュはやはり便利です。初めの内はTTLオートでとにかく撮ってみてはいかかでしょうか。
ワイヤレスモードを解除しよう。

さて左上の表示が無事TTLにになったところで、次の操作に移ります。
LCDディスプレイの左下に”目玉オヤジマーク” とそれに並んで “S文字” が表示されています。それぞれの意味は
- 目玉オヤジ:ストロボがワイヤレス操作が可能な状態にある。
- S :スレーブ・・・奴隷・・・所謂子機モードです。
- M :これは今表示されていませんがマスター(主人)モードです。
このワイヤレスモード(2.4Ghz帯電波モード)、初めは使わないのですが、カメラからストロボを離して使用する場合(オフカメラ)や多灯ライティングをする時など、後々に必要になる機能です。
今回はあくまでもカメラのホットシューに取り付けての使用を想定していますので、先ずはこの表示をオフにしましょう。その方法は以下になります。
- Z 表示(伸びた雷Zマーク)に対応する SYNC ボタンを長押し(2秒)
- 目玉オヤジが点滅する
- ダイヤルを回す
- 目玉オヤジと S 若しくは M が表示されていなけばワイヤレスモードが解除されています。
ハイスピード シンクロ モード(HSS)を解除してみましょう。

この機能は必要に応じてオン・オフしてください。
今回は一番シンプルな設定に戻しますのでオフにする方法です。方法は以下です。
- SYNCボタンを押す。押すたびに⚡︎Hマークが点いたり消えたりします。
これだけでした。
ボタン長押しを使用する場合は?
もうお気づきだと思いますが、GODOX機標準の操作方法なのですが、
- 普通にボタン押し
- 約2秒間の長押し
上記の2パターンになっています。これはGodoxの他の機種でも同じなので覚えておくと今後便利かと思います。
長押しが必要な場合は、ボタンの下に表示されている機能(C.Fn や横長雷Zマークそして GR/CH)を使用するときです。
ハイスピードシンクロとは?
ストロボ光とシャッタースピードのシンクロ(同調)には限界が有るのですが、一般的には1/200位と言われています。
ハイスピードシンクロ(以下 HSS と記載)については今後書きたいと思いますが、しっかりと説明してくれているサイトがたくさんありますので、先ずはそちらをご参照ください。
HSS をオンにすると、ストロボ光はカメラの全てのシャッタースピードとシンクロしてくれます。
この便利なモードを何故に常にオンにしておかないのか・・・普通に疑問ですよね。
実はこのモード、ストロボがその基本能力を超えて頑張っている状態でして、ストロボはもう息切れ状態です・・・(ゼイゼイ)
TT350 ですと、15回連続でこのモードを使用するとオーバーヒート防止機能が作動し、しばらくの間使用不可能になりますのでご注意を!
また、HSS を多用するとストロボの発光管にダメージを与え、ストロボの寿命に影響を与えてしまします。
ただし HSS を使用するとポートレイト撮影では面白い効果を得られるので、実際には使用したい機能です。
ストロボ光の照射角度が、ズームに合わせて自動的に変更になるように設定しましょう。

この状態での設定は、M(マニュアル)105mmで照射角度は固定されています。
もし今カメラに装着しているレンズがズームレンズならば、オートに設定しておきましょう。
照射角度は24mmから105mmに対応しています。
なので、例えば FE24-105を使用している場合はすべてのレンズ焦点距離と照射角度がシンクロします。
設定方法は以下の手順です。
- ZOOM ボタンを押す
- 点滅表示になる
- ダイアルを回し AU を表示させる。
- SET ボタンで確定
AU が表示された状態でレンズをズーミングすると、ストロボからヴーンという感じの音がします。照射角度を変更させる作動音です。
単焦点レンズを使用している場合は、レンズの焦点距離に合わせた数値に設定してください。
では発光させましょう。

一通りの設定が終わり、LCDパネルの表示もスッキリとしました。
では通常通り撮影してみましょう。

TTLオートフラッシュでの撮影結果はでしたでしょうか?
ただいくらオートと言っても必ずしも自分の望むアウトプットになるとは限りません。
その際は発光量の補正を行いましょう。
発光量の補正をしましょう。

発光量を補正方法は以下の通りです。
- SET ボタンを押す
- 数値が点滅して表示される
- 点滅状態でダイアルを回し、任意の数値に設定する(設定幅は-3.0〜+3.0 1/3段刻みです)
- SET で確定する
補正無しに戻す場合は
- SET ボタンを押す
- 数値が点滅して表示されす
- 点滅状態でダイヤルを回し、0に設定する
- SET で確定する。
上手くいきましたでしょうか?
ストロボは使ってナンボです!とにかく撮影で使用してみることをオススメします。
最後にいくつかの注意点を

オートフォーカス アシスト ビーム(AF補助光)
暗部で AFを合わせるのに補助光を使えたら便利ですよね。
そんな際に活躍してくれるオートフォーカス アシスト ビーム。
ただしソニー機の場合、全機種で作動してくれる訳ではないようです・・・
- 動作可能:デジタル一眼レフ(DSLR)A99,A77等
- 動作不可:ミラーレスカメラ ILCE6000L,A7RⅡ等
最近主流のミラーレス機で、この機能が使用できないのは若干残念ですね。
オーバーヒート保護機能
例えばフル発光を短いインターバルで30回ほど連続発光させると、オーバーヒート保護機能がアクティベートされます。ハイスピード シンクロの場合は15回が限度とされています。
モデルさん撮影等でテンポよく撮影したい場合は、より発光能力が大きいストロボを併用してください。
その他のアラート表示
- E1 : チャージに問題が発生し、発光出来ない状態。リスタートさせても復旧しない場合は修理へ
- E3 : 発光管の異常電圧トラブル。要修理
- E9 : ファームウェアのアップグレードトラブル
以上、本当ににさわりの部分の説明でした。
ちょっとでも参考になれば嬉しいです!
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