2023年4月、ソニーEマウントに新しい50㎜単焦点レンズが加わることになります。その名はFE 50mm F1.4 GM SEL50F14GM!新たにG MASTERできましたね。
シグマからは 50mm F1.4 DG DNが最近発売され、50㎜ F1.4レンズはソGM/ZEISS/シグマ/サムヤンが選択可能に。買うか、買わないか・・・なんともレンズ選びは悩ましい限り。
新純正50mm登場。遂に出た、やっと出た!嬉しい反面ZEISSが影に隠れてしまうようで、少々寂しさも感じたり。でも悩むこと3日間、決めました!
初めに結論を申しますと、今回はFE 50mm F1.4 GMを購入します!。本記事では候補に上がった他のレンズとの比較を交えながら、決定に至った理由を記していきたいと思います。
今回の記事はかなり個人的な見解が多いので、ご承知の上ご覧いただければ嬉しいです。
Planar T* FE 50mm F1.4 ZA SEL50F14Zの後継機?
ソニーの場合、新機種の発売後、直ぐにディスコンにならず旧機種と併売されることが多いですよね。FE 50mm F1.4 GM の登場には、やはり時代の変化を感じます。
私にとってPlanar T* FE 50mm F1.4 ZAはベストレンズの一つ。そんなに気に入っているなら「FE 50mm F1.4 GMが発売されても関係ないだろ」と言われてしまいそうですが、やはり気になるのが人の性。今までZAで物足りなく感じていた点と新レンズの性能とで、両機を天秤にかけてしまうことに。ここで気持ちを整理するため両機を簡単に比較しておきます。
レンズの神様、
悩める民をお赦しください・・・
FE 50mm F1.4 GM 以外の選択肢は?
ここではFE 50mm F1.4 GMとの比較候補として以下の4本をピックアップ。
50mm単は、小型軽量のFE 50mm F2.5 Gや神レンズと名高いFE 50mm F1.2 GMなどが控えていますが、今回はF1.4で比較とするため除外しています。
FE 50mm F1.2 GMが気になる方は是非そちらも検討してみてね。
F1.4のボケが必要なければFE 50mm F2.5 Gは小型軽量でおすすめです。
SONY
FE 50mm F1.4 GM
- 最高性能G Master
- 小型軽量516g・フィルター径67㎜
- 静止画・動画の両対応
- ブリージング補正機能など純正のみ使える機能がある
SONY
Planar T* FE 50mm F1.4 ZA
- AFが使えるプラナー
- 写りは今でも一級品
- 重めの778g
- 今ではAFは少し遅く感じる
SIGMA
50mm F1.4 DG DN
- 高画質Artライン
- 評判の良い前モデルよりも更に軽量で使いやすく
SAMYANG
AF 50mm F1.4 FE
- 小型軽量
- フォーカスホールドボタンが備わる
- 今回の中では一番低価格
SONY FE 50mm F1.4 GM | SONY Planar T* FE 50mm F1.4 ZA | SIGMA 50mm F1.4 DG DN | SAMYANG AF 50mm F1.4 FE II | |
開放絞り | f1.4 | f1.4 | f1.4 | f1.4 |
最小絞り | f16 | f16 | f16 | f16 |
絞り羽 | 11 | 11 | 11 | 9 |
レンズ構成 | 11群14枚 | 9群12枚 | 11群14枚 | 8群11枚 |
最短撮影距離 | 0.41m (AF) 0.38m (MF) | 0.45m | 0.45m | 0.4m |
最大撮影倍率 | 0.16 (AF) 0.18 (MF) | 0.15 | 1:6.8 | 0.16 |
フィルター径 | 67mm | 72mm | 72mm | 72mm |
質量 | 516g | 778g | 660g | 420g |
防塵防滴 | 配慮した構造 | 配慮した構造 | シーリング有 | |
参考価格※ | 206,800 | 199,100 | 137,500 | 60,650 |
「伝統の50㎜ F1.4のレンズ、個性的でお求めやすい価格帯で選択肢は多いですよ」と申したいところですが、結構良いお値段が並びましたね。10万円以内で収まるのはSAMYANG AF 50mm F1.4 FEのみ。ソニー純正を選ぶとかなりの出費を覚悟しなくてはなりません。
SAMYANG AF 50mm F1.4 FE Ⅱ〜 スチル撮影メインなら十分使えそう
前々から気になっていたSAMYANG AF 50mm F1.4 FE。そこそこ軽量で、最短撮影距離は0.4mで、テーブル上を撮ることも多い自分にはピッタリ。正直使用経験はありませんが、ネットの画像をみると素直なボケと、コマ収差が少な目で星撮りにも、スチル撮影メインなら十分使えそうです。
またフォーカスホールドボタンも備わり、カメラ側でファンクションの割り当ても可能らしく、結構すごいですね。問題は動画撮影やカメラ側の性能をフルに活かそうとすると(と言うか単に試してみたい)やはり純正に気持ちが傾きます。最近は在庫が不足気味の様子ですが、デザインも良いですし、いずれ手に入れたい1本です。
SIGMA 50mm F1.4 DG DN は積極的に選ぶ価値あり
前モデルの50mm F1.4 DG HSMの後継機に当たるレンズです。
SIGMA製レンズに対する印象は35mm F1.4 DG HSMがARTラインとして発売されたあたりから大分変わりました。それまでは少々の不便さは目を瞑りながら撮ることが多かったですが、最近ではSIGMAを積極的に使いたくなるんですよね。
前モデルでも写り自体かなり魅力的でしたが、重量は910gとかなりのヘビー級。新50mm F1.4 DG DNは660gまでダイエットされその魅力度を高めています。私はシグマ85mm F1.4 DG DNを使用し、純正への欲望は抑えられていますが、新しい50mmも満足感はかなり高そう。個人的なネックを敢えてあげると、0.45mの最短撮影距離でしょうか。
Planar T* FE 50mm F1.4 ZA 〜 手元に有るだけでも幸せ
Eマウントの中で最も気に入っているレンズの一つ。プラナーはヤシコン時代からコシナT* 50mm F1.4 ZFまで使用していましたが、AFでピント合わせ出来るのはこの上ない喜びです。絞り解放はシビアながらもそこそこピンが来ますし。色のりはどちらかと言うと濃厚系。淡麗系(個人的な見解ですが)のシグマとの使い分けも十分可能だと思います。778gの重量はやはりネックな反面、ガラスの塊感とレトロ感は所有している喜びを感じさせてくれます。冒頭でお気に入りと言いつつ、へたれ故持ち出し頻度が少ないのが悲しいところです。
頑張って持ち出せば、
必ず報われるレンズなのです。
FE 50mm F1.4 GM
上述した3レンズはどれも魅力的ですよね。まだ実際に使用していない状況で言及するのもなんですが、新しく発表されたFE 50mm F1.4 GM、多くの面で先を行っている感が強いです。時代の流れでPlanar T* FE 50mm F1.4 ZAでは応えられなくなった部分が隙なくブラッシュアップされ、これから新たに50㎜の世界に踏み込むなら、第一に検討すべきレンズと言えるでしょう。
⬆︎重さは516gと決して軽くはありませんが、カメラとのバランスも良さそうで好印象。
- AF速度がPlanar T* FE 50mm F1.4 ZAと比べ、最大1.9倍
- 手ぶれ補正、アクティブモード対応
- ブリージング補正対応
SONYサイトより引用
ここでもZAと比較されてますね。でもこれらは選ぶ上での重要なポイントになりそうです。
まとめ 〜 FE 50mm F1.4 GM 予約します・・・
そろそろ最終決断を下す時がやってきました。
冒頭にも述べましたが、SONY FE 50mm F1.4 GMを購入することに決定しました。
やはり最後まで悩んだのがSIGMA 50mm F1.4 DG DNです。手元にあるPlanar T* FE 50mm F1.4 ZAと異なる、あっさり透明感あるシグマの描写に強く惹かれたのは事実です。
でもEマウントの最高峰、GMでの発売となるとやはり使いたい欲求は抑えられません。静止画・動画でフル活用出来そうですし、ある意味言い訳の出来ないレンズだと思います。更にFE 50mm f1.2 GMの購入を我慢した反動が今回出てしまったかもしれません。
フィルター径が67㎜と小径なのも嬉しいポイント。タムロンレンズとの親和性も高いですし、単焦点だけで遊びに行く時は、Batis 2/25とセットで出かけようと目論んでいるところです。
また持っているクーポン値引き等を考慮すると金額差は3万円強に縮まり、純正のGMの方へと背中が押されたことも事実です。
今回はFE 50mm F1.4 GMを選びましたが、これが正解と言う訳ではなく・・・50㎜単焦点レンズ選びは面白いんですよね。
そして50㎜単焦点ばかりが増えてゆくのだ。