SONYのミラーレス一眼カメラαシリーズのラインナップが充実してきました。
選択肢が多いので、選ぶのに迷ってしまうことも。
その中のα7シリーズには高画素機α7RⅢとベーシック機に位置付けれるα7Ⅲがあり、実際にこれらの2機種で迷われる方は多いかと思います。
実は自分もそうでして、本記事ではこれら2機種について迷いそして至った結論についてお話ししていきます。
ちなみに自分の場合、結局両機種を使用していますので、実際に使用しての違いや感想を交えてお伝えできればと思います。
いきなり結論と両機の比較・比較表
さて、いきなり結論ですが、
ベーシック機Α7Ⅲの方が良いでしょう。
以下にこれら2機種について迷いそして至った結論についてお話しします。
まず、両機種の比較表をご覧ください。あまり細かくても解りづらいので要点のみ記載しました。
機種名 | α7Ⅲ | α7RⅢ | 個人的備考欄 |
撮影素子 | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ | |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約4240万画素 | |
総画素数 | 約2530万画素 | 約4360万画素 | ここが一番の迷いどころ |
測距点数 | 35mmフルサイズ時:693点(位相差検出方式) | 35mmフルサイズ時:399点(位相差検出方式) | 以外に差がありました。 |
フォーカスエリア | ワイド(693点(位相差検出方式)/425点(コントラスト検出方式) | ワイド(399点(位相差検出方式)/425点(コントラスト検出方式) | AFエリアはA7Ⅲが多い。 でもA7RⅢで不満を感じることは無し。 |
シーンセレクション | 有り | 無し | 使ったこと無し |
シーンセレクション機能 | ポートレート、スポーツ、マクロ、風景、夕景、夜景、夜景ポートレート | 使ったこと無し | |
ISO感度(拡張は別) | 静止画撮影時:ISO100-51200 | 静止画撮影時:ISO100-32000 | 高感度はA7Ⅲの方が良い。 実際に使用していてもそう感じる。 |
液晶ファインダー:総ドット数 | 2,359,296 ドット | 3,686,400 ドット | 比べれば差はあるが、 A7Ⅲレベルで充分。 |
液晶モニター:ドット数 | 921,600 ドット | 1,440,000ドット | これも気になる点ですが、921,600ドットで問題無し。 |
手ブレ補正 | 5.0段 | 5.5段 | 差は感じず |
連続撮影可能枚数 | RAW:約89枚、RAW+JPEG:約79枚、RAW(非圧縮):約40枚、RAW(非圧縮)+JPEG:約36枚 | RAW:約76枚、RAW+JPEG:約76枚、RAW(非圧縮):約28枚、RAW(非圧縮)+JPEG:約28枚 | 画素数差の影響大。そのまま受け入れた方が気が楽。 A7RⅢの数値は結構奮闘していると思う |
静止画撮影可能枚数/時間 | ファインダー使用時:約610枚 液晶モニター使用時:約710枚 | ファインダー使用時:約530枚 液晶モニター使用時:約650枚 | 上に同じ |
実動画撮影時 | ファインダー使用時:約115分 液晶モニター使用時:約125分 | ファインダー使用時:約100分 液晶モニター使用時:約115分 | 上に同じ |
連続動画撮影時 | ファインダー使用時:約200分 液晶モニター使用時:約210分 | ファインダー使用時:約180分 液晶モニター使用時:約190分 | 上に同じ |
質量 本体のみ | 約565g | 約572g | ほぼ同じく軽量 |
付属品(抜粋) | ACアダプターAC-UUD12、マイクロUSBケーブル | 電源コード、バッテリーチャージャーBC-QZ1、USB Type-Cケーブル | α7Ⅲはバッテリーチャージャーが無し! ・USBケーブルも違いがあり |
参考価格(SONYストアの場合) | 229,880 円+TAX | 349,880 円+TAX | 結構価格差が大きいです・・・ |
表を作成して、今まで自分が気付いていない差もありました。
様々な相違点がありますが、結局のところどちらが優れているとかではなく、どの様な撮影方法なのかで決めるべきものだと思います。
悩みのタネは大体下記の点ではないかと思います。
主なお悩みポイント(自分自信悩んだ順です)
- 価格
- 画素数
- 背面液晶・ファインダーの性能差
- 高感度耐性
- 付属品の差
- フォーカスエリアの差
ではこれらのポイントについて考えてみましょう。
価格差は結構大きい
まずココが一番重要ですよね。
約12万の価格差をどう考えるかなのですが、スペックの差の割には結構大きい印象がします。
ただしA7Ⅲは必要なスペックはほぼ備えていると言えます。
コスパではA7Ⅲが良しとします!
というかA7Ⅲはこの価格で機能の充実はかなりのものです。
画素数
ここも間違いなく迷う点でしょう。
あくまでも自分を含めたアマチュアや初心者レベルでの考えなのですが、
4000万以上の画素がリアルに必要な場合って実際はあまり無いんですよね・・・
プリンターもA3ノビ対応機しか持ってませんし、A7ⅢでA2プリントだっていけると思います。
写真展で作品をもっと大きく展示したい場合はやはりA7RⅢ!
ただこういう方はこの様な方はこれら2機種で迷うことないですよね。(笑)
ただ、自分の場合数値的な迷いより感覚的なものでした。
「高解像機の方がより精細感・解像感を感じられるのではないか???」
これは個々や感じ方の差が大きいと思います。
確かに高画素機で撮った後PCで画像確認し、ハッと感じる場合もあるのですが、後で冷静かつ客観的に写真を見るとそんなに違いを感じなかったりと・・・(これはあくまでも自分の感覚です)
大伸ばししないのならΑ7Ⅲのコストパフォーマンスを取った方が良いと思います。
ただし自分の場合のA7RⅢの高画素の恩恵があるのですが、それは
- トリミング耐性が高い!
- 画素数が余裕があるのでAPS-Cとして使用可能
上記2点の意味合いは同じですが、この点はとても便利です。
通常持ち歩くのは24mmシフトレンズと24-105mmF4ズームなのですが、望遠が足りない場合にはやはり高画素でトリミングできるのは便利です。
ファインダーと背面液晶
液晶ファインダーの使用感
ファインダーは・・・すみません。たまに使うだけなので・・・
画像の遅延がなく(これ重要)、ブラックアウトが少ない(これも重要)そしてピントが合えばそれで自分はOKです。
ファインダー液晶ドット数が少ないA7Ⅲで十分快適に使えています。
背面液晶の使用感
背面液晶については、A7Ⅲは92万ドット・・・これは最新カメラにしてはかなり少ないのでは・・・?
こな点はA7Ⅲ導入にあたりかなりの懸念事項だったのです。
自分の場合、基本何もするのも背面液晶なので、メインパネルがこのスペックで快適に使用できるのかかなり不安でした。
ですが、結局この不安は杞憂に終わりました。
3.0型の液晶画面ですし、マニュアルフォーカスでもストレスに感じることはありません。
高感度耐性
画素数が少ない分やはりA7Ⅲの高感度は使いやすいです。
それよりも画素数4000万以上のA7RⅢの高感度性能の良さに驚きました。
実際ISO3200でもA3+では使用できる・・・と言うのが私の印象です。
付属品の差
普通は付属品はあまり問題視しないのですが
Α7Ⅲには充電器が付属していないのです!
自分はA7RⅢを先に買っていたので、A7Ⅲを入れるときには当然入っているものだと思っていました。
そして箱を開けて充電器が無いのにビックリだったのです(汗)
いくら本題USB給電できるからと言って・・・USB充電時間が掛かるし・・・
出先で予備バッテリーも充電する際には、やはり充電器は有った方が便利です。
その他の差
- シーンセレクションがA7Ⅲには有ってA7RⅢに無し。
- フォーカスエリアがA7Ⅲがかなり多い
シーンセレクションはまだ使ったことがないのです。仕上がり具合が好みの場合は便利ですよね。ただ自分は現像はライトルーム任せなので使用していません。
フォーカスエリアはA7Ⅲは視野全部がフォーカスエリアと言いますか、そのエリアは驚愕です。
動体撮影が多い方はA7Ⅲの方が良いと思います。
最後に
最初にも書きましたが、この二機種は上下関係では無く、自身の撮影スタイルによって選択すべきものだと思います。
まずは4000万画素以上の画素数が本当に必要なのか?
当たり前ですがこの点の認識が機種選択の大きな分かれ目になります。
もしも高画素が必要なければ問題なくA7Ⅲで満足できます。
カタログではベーシックモデルとされていますが、シャッタースピードが1/8000、瞳AFも実際に使えますし(今後動物にも対応!!!)。
本当にA7Ⅲフルサイズミラーレスのスタンダード、若しくは歴史的な高性能機だと思います。
金額差もありますので、差額分投資出来るのであればA7Ⅲ本体のほかにレンズ、三脚若しくはライティング機材に使用した方が撮影の幅が広がりますよね。
今ミラーレスカメラの購入を考えているのならば、是非検討しても良い一台ではないでしょうか。
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