DJI カメラスタビライザー Ronin RS2のバランス調整方法について。
初めは戸惑うバランス調整。
一見面倒そうな作業ですが、2〜3回セットすれば直ぐに慣れるのでご安心を。
それでは早速スタートしましょう。
今回は以下の機材を使用しセッティングしていきます。
- カメラ SONY α7Ⅲ
- レンズ SONY FE35mmF1.8 SEL35F18F(レンズフィルター・フード付)
バランス調整の重要性
ジンバルを快適に使用するには、バランス調整は重要なのです。
- モーターに負担がかかりトラブルの原因に
- 駆動時間が短くなってしまう
調整前の注意点
- 水平がとれる場所で作業する
- 使用するカメラの付属品は全てセットしておく
- バッテリー
- 記録メディア SDカード/CFカード
- レンズフィルター・フード
- 制御ケーブル など
- バランス調整が終わるまで電源はOFF
ゲージやマイクなど、ちょっとしたアドオンでバランスは変化するので、機材構成は有る程度パターン化しておいた方が楽。
今回は最低限の装備でセットします。
カメラの取り付け〜バランス調整
- 下部クイックリリースプレートを取り付け
- カメラをジンバルセット・制御ケーブルの接続
- チルト軸の調整
- ロール軸の調整
- パン軸の調整(傾ける)
- 自動モーター調整
- バランステスト
3軸ジンバルの名の通り、チルト・ロール・パン軸の3つのバランスをそれぞれ取ることにより、安定して使用することが可能になります。
それではカメラの取り付けから始めましょう。
バランス調整は電源はOFFのままで作業します。
クイックリリースプレートを取り付け
カメラにクイックリリースプレートをしっかりと取り付けます。
私はRS2付属とは別のクイックリリースプレートを使用しています。詳しくはこちらをご覧ください。
カメラをジンバルにセット
- クイックリリースプレートを前側から差し込む
- カメラを載せる
- カメラをロックして固定
レンズサポートが必要な場合はここで取り付けておきますが、今回は軽量なので省略します。
制御ケーブルも通常この時点で接続しますが、こちらも省略してます。
またクイックリリースプレートにカメラをセットしてからジンバルにセットしてもOKです。
ジンバルにカメラがセットされたので、次はいよいよバランス調整へ移ります。
軸のバランス調整前にロックを解除し、完了したらまたロックし、次の軸の調整に移ります。
(写真はパン軸のロック)
チルト軸の調整
プレートの前後でバランス調整
モーター軸のロックを解除すると、カメラが上向きのアンバランス状態に。
ここではカメラが水平になるように調整します。
- チルト軸のモーターのロックを解除
- ノブを回転しカメラを水平に調整
- 水平になったらロックして固定
カメラを上向きでバランス調整
次はカメラを上に向けた状態でバランス調整を行います。
ここではカメラが上向きの状態をキープできればOK。
モーターのロックを解除すると、カメラがグランと下向き状態でしたので、上向きの状態が維持出来るように調整します。
- チルト軸のモーターのロックを解除
- カメラを上に向けてチルト軸の位置を調整
- 上向きで安定したらロックして固定
以上でチルト軸のバランス調整は完了。
一旦チルト軸をロックし、ロール軸の調整に移ります。
ロール軸の調整
ロール軸のロックを解除し、ロール軸モーターが動作する様にします。
ここで水平を保てていればOKですが傾きが有れば調整します。
- 左側に傾く➡︎カメラを右に移動
- 右側に傾く➡︎カメラを左に移動
- ロール軸モーターのロックを解除
- 傾き具合をみる
- ロール軸を左右にずらして調整
ここまでの調整はさほど難しくはないとおもます。
次はパン軸の調整へ移ります。
パン軸の調整
これまでのバランス調整とは異なりパン軸の調整はRS2本体を傾けることにより行います。
これまでの調整と同様、
パン軸のロックを解除 ➡︎ ジンバルを傾ける ➡︎ カメラがクルリと傾かなければバランスが取れている状態です。
傾きがあれば調整します。
- 左側に傾く➡︎パン軸を右に移動
- 右側に傾く➡︎パン軸を左に移動
- パン軸モーターのロックを解除
- RS2本体を傾ける
- パン軸を左右にずらして調整
パン軸の調整箇所は若干シブ目なので、はじめは微妙な調整が少々大変かもしれません。
何度か試すうちに感覚が掴めてくると思います。
これで手動での調整は終了です。
以降RS2本体とスマホアプリを使用し、調整とバランステストを行います。
電源を入れる前に全てのモーター軸のロックを解除しておきましょう。
自動モーター調整(オートチューン)
3軸のバランスを調整が終了したら、『自動モーター調整』で剛性値を設定します。
これはRS2側で、ジンバルに乗せた機材重量に基づき自動設定してくれるので、機材内容を変更した都度行う必要があります。
- 3軸のモーターのロックは解除状態
- Mボタンとトリガーボタンを4秒長押しでオートチューンが開始
開始されると、RS2が自動的にブルブルと振動(15秒〜30秒)を始めます。
オートチューンはアプリでも行うことが可能です。
バランステスト調整開始
最後にバランステストを行い、今まで行なった調整具合をチェックしましょう。
アプリのトップ画面から【バランステスト】を選択
ジンバルを斜め15°に持ち【テスト開始】でスタート。
小さくて見づらいですが、現在の角度が表示されるので参考にします。
バランス調整中は機材がグルグルと勝手に動きます。
実際はもっと滑らかに多くの動作が行われます。
搭載機材が大きくなると、斜めに保持するのも大変かもしれまんが、ここは頑張ってホールド。
もしも傾斜不十分だと、この様なアラートが表示されます。
バランステストが無事完了すると、テスト結果が表示されます。
今回はチルト・ロール・パンとも良好な結果を得られました。
まとめ
以上RS 2のバランス調整方法でした。
初めは大変かもしれませんが、数回作業すれば慣れてきて、最後のバランステストも必要なくなると思います。
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