フジGFX100RF〜とても欲しいけど買わない(個人的な)理由

フジのレンズ固定式GFX、GFX100RFが発表になりましたね。

レンジファインダースタイルでスナップや日常生活に溶け込むラージフォーマットカメラ、待ち望んでいた方も多いかと思います。

本来なら速攻で予約したい!でも今回は思い留まっている状態です。「GFX100RFはとても欲しいけど、うーんまだ買わない(買えない)かな」・・・そんな理由を記していきます。

にっこりブヒ
にっこりブヒ

現在はGFX50SⅡをメインで使用中です

困りねこ
困りねこ

サブ機としてGFX100S II検討中だったのに
悩みが増えました・・・

一番の理由、それはレンズ焦点距離35mm(フルサイズ換算28mm)が不得意であること。逆にこのレンジに慣れている方にとっては要検討のカメラとなるでしょう。

※本記事は広告およびアフィリエイトプログラムを利用しています。EC事業者等から購入実績などにより手数料を受領しています。

やはり登場!クラシカルなスタイルのGFX

個人的には本製品の発売に大きな驚きはなし。と言うのもGFXではレンジファインダー風スタイルのGFX50Rがあったし、以前中判フィルムカメラではGA645などがラインナップされていたから。

富士フィルムには過去にもニッチ・独創的なモデルを出して楽しませて頂きました。その一方、製品は継続されずにサポート終了・・・工業製品の諸行無常を経験させて頂いたこともあったり。企業はまず存続が大事。仕方がないんですけどね。デジタルカメラは今を楽しむ心の余裕が必要なのかもしれませんね。

冒頭から話が逸れましたが、やはりGFX100RFが気になって仕方がないのです!!!

にっこりブヒ
にっこりブヒ

GFX100RFのコンセプトは常に持ち歩けるラージフォーマット

にっこりねこ
にっこりねこ

GFX50S IIを日々携帯している自分に撮って感無量!

GFX50S IIは「GF55mmF1.7 R WR」のセットで常にバッグの中に入れており、そんな自分自身に呆れることも。ひと昔の一眼レフ機と変わらないサイズ感なのでなんとか頑張れています。

しかし、最近無意識にライカQ3の在庫検索をしたり、自分に負けそうな時も。正直日常生活に困難が伴ったり、カメラを出すと大体周囲の方々からドン引きされます。

せっかくなのでライカQ3とサイズだけ比較してみましょう。

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総重量735gは訴求力あり、若干高めの外観には慣れた

FUJIFILM GFX100RFLeica Q3
幅x高さx奥行133.5×90.4×76.5130×80.3×92.6
本体重量(総重量)654g735g658g(743g)
(参考)FUJIFILM X100VI 幅x高さx奥行 128×74.8×55.3 mm 本体重量(総重量)471g(521g)

両機の大きさはかなり近く、GFX100RFの総重量735gはQ3を意識したのかと邪推するほど。実際Q3と比較検討する方も多いでしょう。

外観で印象的なのは90.4mmの高さ。最初は違和感を感じましたが、毎日製品写真を眺めていたら慣れました(笑)。過去の中判フィルムカメラの姿からすれば、かなりスマートな造形です。ブラックとシルバーを比較すると、個人的には後者の方がワイドに見えて好印象です。

Q3と変わらぬサイズ感で、更にミディアムフォーマットをコンデジ感覚で使用できるとなると、やはり欲しくなります。

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GFX100RFのメリット

メリット
  • 身近なラージフォーマット〜常に携帯出来るサイズ感
  • 余裕の約1億200万画素
    • デジタルテレコンバーターに余裕で対応可能
    • 45mm(フルサイズ換算36mm)/63mm(50mm)/80mm(63mm)
  • 液晶モニター・EVFが高精細
    • 液晶:210万ドット 3.15型 チルト式
    • EVF:576万ドット 0.5型 
  • レンズシャッターなので日中シンクロの自由度UP
  • 4K 30P 4:2:2 10bit動画

アルミ切削ボディやアスペクト比切換ダイヤルなど、多くの特筆すべき点がありますが、個人的に重要なのは上記の5つ。内容薄目ですが。

にっこりブヒ
にっこりブヒ

アスペクト比切換ダイヤルは面白そう、でも結局は使用しない予感。

約1億200万画素〜余裕のクロップ耐性(デジタルテレコン)

クロップに対して賛否が分かれるのは承知していますが、私は肯定派。高画素機α7R Ⅴで望遠は200mmまでしか携帯しなくなりましたし、固定式単焦点レンズならではの体験も貴重です。クロップという選択肢によって、表現の幅が広がるのは大きなメリットです。

  • 35mm 約1億200万画素
  • 45mm 約6500万画素
  • 63mm 約3100万画素
  • 80mm 約2000万画素

クロップとは言わず、正確にデジタルテレコンと表記しないと怒られるかもしれませんね。画角の切換レバーが備わるのも、クロップを多用する方には嬉しい仕様です。

にっこりブヒ
にっこりブヒ

常に全力で作品撮りする訳では無いので、
手軽に画角を切り替え出来るのは嬉しいね

80mmクロップでも2000万画素、A3ノビでのプリントだって余裕。GFXは55mmと80mm単がメインなので焦点距離的には個人的にドンピシャ仕様です。ボケ味を考えなければ十分すぎるスペックと言えます。

撮る気にさせられるファインダー&液晶モニター

やはりEVFと背面液晶は綺麗な方が気持ちよく撮影できますよね。

0.5型EVFは576万ドットとかなり高精細。個人的にはGFX50S IIの0.5型約369万ドット・0.5型有機ELファインダーでも十分美しく感じていたので、これは期待できそうです。

またレンズシャッターのメリットとして高速シャッターでもストロボ撮影が可能。日中シンクロの自由度が高まりまるのはストロボを多用するユーザーにとっても心強いスペックです。

4K 30P 動画撮影機能

GFX50SⅡの数少ない不満点の一つ、4K動画非対応。スチルメインでも、今の時代なら普通に4Kは欲しいところです。GFX100RF4段分のNDフィルター(4段分)内蔵なので、荷物を減らせるのも嬉しい仕様です。

一見隙なしの個人的にストライクなカメラですが、実はかなり悩むポイントが2つ。そう焦点距離35mm(28mm)のF4の開放F値です。次項でチェックしていきましょう。

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購入を躊躇うポイント

いよいよ主題の購入を躊躇する理由について。メリット・デメリットは常に表裏一体。個人的な理由につき、一意見としてご覧ください。

▲購入を躊躇うポイント
  • 焦点距離35mm(フルサイズ換算28mm相当)に不慣れ(かなり)
  • F4より明るいレンズが良かった
  • 手ぶれ補正機能が非搭載・・・広角レンズシャッターなので実用面では心配なさそう
不慣れな焦点距離35mm(28mm)
困りねこ
困りねこ

35mm(28mm)の使用頻度が低いのです

にっこりブヒ
にっこりブヒ

時には新しい世界に踏み込むのも重要!

各人好みの焦点距離があると思いますが、私のレンジはフルサイズ換算40〜50mm。Gマウントでは「GF55mmF1.7 R WR」に依存状態です。勿論広角の必要性を感じることもありますが、過去の撮影データを遡るとその割合は非常に少なく、28mm使いこなし専門道場の門を潜らなくてはいけないレベル。28mm単も購入したことがないし・・・。

このままでは35mm(28mm)で最大能力を発揮するGFX100RFが不憫でなりません。やはりこの点が一番のネックでした。

もしも45mm(36mm)相当のレンズが搭載されていたら、即決間違いなしだったはずです。

F4、手ぶれ補正無しへの不安〜実際は問題なさそう

日中の撮影ならF4で十分でしょう。でも夜間のスナップではF2.8以上と手ブレ補正機構も欲しいところ。幸いレンズシャッターなのでブレには強いはずですが、最近の手ぶれ補正機構に甘やかされた人間にとっては、コレが装備されていないと不安になります。

にっこりブヒ
にっこりブヒ

GFXの手ブレ補正はなかなか強力だ

まあフィルム時代と比較すれば夢の様なハイスペックですが、慣れとは怖いもの。でもメーカーのサンプルギャラリーには「F4手ぶれ補正機構無し、手持ちで十分撮れるよ」的な作品がしっかり掲載されており、悩みを増長させてくれます(笑)。

販売価格830,500円について考える

予約販売価格は直営店で830,500円、量販店で747,450円の模様。何の買い物にしても高く感じる価格帯です。

比較として変なのは承知して書きます。SONYのフラッグシップ α1 II は891,000円、スタイルは全く異なれど、GFX100RFは使い手によっては間違いなくフラッグシップ的な存在と同等のはず。他には無い存在のカメラなので、今回の価格設定に関しては納得出来ます。

とは言いつつ楽に捻出出来る価格では無いので、安い方が勿論嬉しいです(笑)

まとめ 35mm(28mm)が主戦場なら要検討かと

GFX50SⅡ GF35-70mm F4.5-5.6 WR / CLASSIC CHROME 35mm(28mm)で撮影
28mmを意識的に使ってみる最近。素人には約5100万画でも十分だけど、GFX100RFでは約1億200万画素を気軽に楽しめるのも魅力。
但しストレージ容量等の環境整備は必要になりそうですね。
GFX100RFをおすすめ出来る方
  • フルサイズ換算28mmnの焦点距離に慣れ親しんでいる
  • 旅のお供として
  • GFXのスーパーサブ機
  • ライカQ3を検討している方

撮るだけでなく所有する喜びも満たしてくれるのがGFX100RFの魅力。

もし興味を持ったのならせっかくのご縁、是非入手してチャレンジして欲しいところです。

にっこりブヒ
にっこりブヒ

GFX100RF一台で旅に出れたら最高だよね

でも使い手を選ぶのも事実で、Q3やGRで28mmに慣れ親しんだ方なら、GFX100RFの良さを最大限引き出せそう。私には正直羨ましいです。

実は最近、使用頻度が低めの「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」をスナップで持ち出しています。ワイド側35mm(28mm)を意識しながら撮影してみましたが、結果はショット数も少なく出来も惨敗。自分の場合まずここからやり直す必要がありそうで、現段階ではGFX100RFを手にする資格はなさそうです。

しかし趣味だって新しい世界に挑戦する積極性も時には必要、最短焦点距離20cm(マクロモードではない)は他のGマウントレンズには無いスペックなので、広角マクロなど世界は広がりそうです。

最後にGFX100RFの登場でライカQ3への欲望は完全に消滅しました。Q3 43の方は気になって仕方が無いですが。

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