標準レンズを購入後、次にどの様な交換レンズを揃えるべきかを考えます。
前回の記事では初めてのデジタル一眼カメラの購入の場合、最小に手に入れるべきレンズについてお話しました。
本記事では撮影の幅が広がる2本目・3本目の交換レンズについて検討していきます。
✳︎本記事で紹介する機材はソニーEマウントが中心になっています。他マウントのレンズラインナップでも共通する点も有りますの、その辺をご承知の上読んで頂ければ幸いです。
1本目は標準ズームレンズを購入
前回の記事の結論は、1本目のレンズはFE24-105mm F4 Gで!と言うことになっておりました。
しばらく標準ズームを使用していると、更に違う表現が欲しくなってきますよね。
例えば、もっとボケが欲しい、動き物を撮影したい等々
様々な撮影スタイルが有り一律に決められることでは無いので、今回はスナップ・家族写真・風景・テーブルフォト等の一般的な撮影用途で楽しめるレンズに絞ってお話をしていきます。今回はAF可能と純正レンズ中心です!
私の場合、3本のレンズが最小限の構成
前回の記事でかきましたが、40mm〜50mmの標準系レンズの他に2本のレンズ持ち出すことが多いです。「三本の矢」と言う訳では有りませんが普段の撮影は交換レンズ3本で賄う様にしています。
割と多いパターンは
- ①SONY FE 24-105 F4G OSS
- ②SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
- ③NOKTON 40mm F1.2 Aspherical
大体①と②は鉄板で③は撮影状況によって異なります。
カメラ2台で①と②+ストロボを持っていけば地上から航空機撮影までほぼOKという最強組合せです。第3のレンズは、割と癖玉と言いますか・・・ちょっと個性的なレンズを持ち出すことが多いですかね。
ただしFE100-400mm F4.5-5.6を持ち歩くのは若干気合が要る(ムリでは無いですが)ので、今回は大きなレンズは外して考えて行こうと思います。
上記のパターンですと、通常の撮影は①と②で行い、夜間や室内での手持ちスナップや、ボケを活かした写真を撮りたい時に③を使用する感じです。
例として下の写真では③のNOKTON 40mm F1.2 AsphericalのF1.2解放で撮影しています。
まるっきり趣味の世界の写真ですが、F4通しの標準ズームででは有りえない描写なんですよね。
それでは標準ズーム FE 24-105 F4G OSSをベースに+αすべきレンズについて書いていきますね。
パターン1 どんな被写体にも対応可な鉄板コース
Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z
FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS SEL70300G
上の2本で広角から望遠まで隈無くカバー。
自分が海外旅行に行くならこの組合せが良いかな~行けないけど。
Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS はテレ側が35mmまで有るので、風景やスナップ撮影時には付けっ放しで使用することもできます。
どのマウントにも16mm〜35mm F2.8クラスのレンズが存在しますが、普段使いならF4通しの方をお勧めします。F2.8通しの分、どうしても大きく重くなってしまいますので、毎回持ち歩くには少々気合が必要になります。
ただし暗所での撮影が多い方はF2.8通しの方を選んだ方が遠回りをせずに済みます。
ソニーの場合フルサイズの望遠レンズは”G”しか発売されていないんですよね・・・本当はCANONのEF70-300mm F4-5.6 IS II USMの様に、もう少し安価なレンズが有れば良いのですが・・・。
パターン2 軽快にスナップコース
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18ZかSonnar T* FE 35mm F2.8 ZA SEL35F28Z
今回はあえて+1本で。
SONYのレンズ選びで注目したい点がZEISSのレンズが使えることがあります。
ZEISSレンズと言っても実際はSONY製なのですが、ミノルタ発祥のGレンズとは違う世界を覗いてみたいところ。最近はZEISSでAF可能なレンズも出ていますが、純正としてAF可能なZEISSレンズはSONYだけでしょう。
ここはT* FE 55mmやT* FE 35mm一本だけで撮り歩くのも楽しいかもしれません。
ただ50mmと35mmの焦点距離の差はかなり大きいです。実は私、35mmは少々苦手。
この辺は各々の好みとスタイルにもよりますので、購入前にズームレンズの35mmと50mmの距離で撮り比べてみることをお勧めします。
パターン3 マクロ撮影に挑戦」
こちらは正直FE24-105F4で大体なんとか撮影できます。ただもっと寄ったり、素材を大きく写したい時にはこちらで。
FE 50mm F2.8 Macro SEL50M28
焦点距離50mmで等倍撮影が可能なマクロレンズです。
私は以前マニュアルフォーカスですが50mmマクロレンズを使用していました。やはりテーブル上のモノを撮影するのに便利です。
最短撮影距離は0.16mなのでレンズの先端まで寄れてしまいます。
SONYマクロレンズには中望遠の90mmが存在するのですが、室内背景も取り入れて撮るにはこちらの50mmが便利。
ただし欠点は、AFが遅いことです。基本的にはMFとAFの併用の撮影になることは承知しておいた方が良いでしょう。
また外食時にテーブルに乗った料理を撮影する場合は24mm〜35mmの広角レンズの方が向いている場合も有ります。
パターン4 ご家族やお子さんの記録
例として他機種の50mm単焦点で撮影した写真です。目で見た感じと同じような景色が写し出されます。
この写真は日常の記録ですが、普通に見えることもまた大事だと思ったり。
Planar T* 50mm F1.4 ZF.2
同じく他機種50mm単焦点での参考例です。
とても自然な画角でスナップ的にも。
Planar T* 50mm F1.4 ZF.2
くーっ、ここが一番悩みます!
大体はFE24-105F4でいけるのですが、可愛くポートレート的に撮れそうなレンズ。
FE85mmf1.8は最短撮影距離が長くて室内では不便ですし・・・
本当は50mmF1.4クラスのレンズが欲しいところなのですが、SONYの場合Planar T* FE 50mm F1.4 ZA SEL50F14Zが唯一の選択・・・写りはオススメなのですが778gとヘビー級重量。
普通の50mmF1.4レンズが有ればなーと思います。
まあ、無い物は仕方が無いので、次点として
FE 50mm F1.8 SEL50F18F
ということで。こちらのレンズについては次項でコメントいたします。
パターン5 次に何を買えば良いかわからないが、とにかく違うレンズが1本欲しい
こんな理由があるのか!と思われる方も多いかもしれませんが、意外とあります(笑)
そんな時には迷わずコレです。前に上げました、
FE 50mm F1.8 SEL50F18F
キヤノンの場合ですが、昔から「撒き餌レンズ」という不思議な名前のレンズが有りまして、私はその餌に見事引っかかったクチです(笑)。
現在価格は上がりましたが1万以下で50mmF1.8が買えてしまうと言う恐ろしい引力のレンズでした。プアな作りとAFはジーコジーコと価格なりですが、写りに関しては1万円とは思えない描写。
恐らくソニーでの単焦点や交換レンズの入り口になるのが、こちらのFE 50mm F1.8 SEL50F18Fなのだと思います。
他機種50mm単焦点での参考例です。
明るい単焦点で、ぼかした表現も可能です。解放バカ写真と言われても、完全に自己満足の世界に浸るのも良しです(笑)
多分目的も無く撒き餌レンズを買ってしまう人が、次々レンズが欲しくなる”レンズ病”を発症する可能性が高いと思われます(経験者)
それでは標準ズームとは違う世界をお楽しみください!
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