フォトグラファーのPCの選び MacとWindowsどちらが良い?モニター性能で考える

PC関連備忘録

今回はフォトグラファーがPCを選ぶ際、MacとWindowsのどちらが適しているかを考えてみます。
クリエイターにはMacが向いているとよく言われますが、Raw現像や写真編集、さらにプリントをメインとする写真愛好家には一体どちらがベストなのでしょうか?
MacとWindowsには様々な違いがありますが、本記事ではモニターをメインに考えていきます。
今回はあくまでもスチルメインが趣味のカメラマン目線で書いていますが、動画やデザイン系の方にも参考になれば幸いです。

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本記事のきっかけ〜それはソニーの商品案内メール

普段商品案内メールを詳しく見ることはないのですが、今回はある気になるワードが目に飛び込んできました。

Adobe RGB カバー率100%

VAIO製新ノートPCの製品案内だったのですが、そこにはまさかの「Adobe RGB カバー率100%」の文字が。(最近はこの様な高スペックノートPCが存在するのことすら知らなかった・・・)

実は最近古くなったiMac 5Kを新しいアップルシリコンM1搭載MacBook Air に入れ替え計画の進行中でして、外部モニターも一緒に検討中だったのです。

VAIOは今回の検討対象ではなかったのですが、メールの案内を見て「特にMacにこだわる理由もないんだよな・・・」と思った次第なのです。
自分はスマホやクラウドの絡みもありWindows PCに引越すには多大な労力を伴うので今後もMacの使用を継続するのですが、これから写真用PCを検討する方は柔軟に検討された方が良いと思います。

ソニーストア

Macを使い続けている訳

Macを使い始め30年弱、ベテランではありませんが中堅クラスですかね(笑)。
シンプルな使い勝手で自分の性に合っていたのとフォトショップやイラストレーターなどのソフトの縛りもあり、浮気せずに使用し続けています。それと色の管理もMacの方が楽だったんですよね。

使い続ける一番の要因はWindowsに変更した場合、ソフトウェアをWindows用に買い替えなければならないことでした。Adobeにはクロスライセンス制度も有ったのですが、やはり気軽に鞍替え出来る環境ではなかったんですよね。よってPCを新調、追加する際にWindows機を検討することは全くありませんでした。

ところがクラウドが主流になり、Adobeソフトもサブスク〜というご時世、「写真に関してはMac・Windowsどちらでも良いのでは」と思う様になったのです。そのきっかけは以下のPCの紹介メールでした。

VAIO S15 VJS1541 | ALL BLACK EDITION

画像:VAIO

驚いたのがノートでPCながらモニターがAdobe RGBカバー率100%だったこと。プロセッサーは高性能のCore i9-9980HK(8コア/16スレッド)、メモリー32GB、SSD1Tに盛ったとして価格は50万円弱(税込)!。おまけにMacBook Proには搭載されていないブルーレイディスクドライブやSIMカードも入れられるし。

ブルーレイディスクの必要性は感じなくなったんだけど、MacもiPadの様にSIMカードが使えればなー

Mac Book Air・ProにAdobe RGB対応の外部モニターを追加購入したとしても結局そこそこの金額になってくるんですよね。15インチのモニターで問題が無く、出来るだけシンプルに現像環境を整えたいならば十分過ぎるほど購入に値すると思います。

高Adobe RGBカバー率のノートPCは結構発売されているんですね・・・今まで全く無知で今回勉強になりました。

Q : MacかWindowsか?→ A : 好みで良いと思います。

カメラなどの撮影機材選びもそうなんですけど、PCにもやはり相性みたいなのが有るんですよね。
職場でWindowsに慣れているのに、無理にMac環境を構築するのも結構な負担になってしまいます。また以前はクリエイター系ならMacのイメージがありましたが、正直最近のPCあれば Mac・Windowsのどちらでも良いと言うのが個人的な見解。

但しRAW現像から高色域プリンターでのプリント迄考えているのであればモニターのスペックには注意すべしです。

写真メインの場合はモニターの色域をチェックしよう

自分が必要な色域(色空間)を押さえる

この辺は書くと長くなりそうなので、サクッと押さえておきます。
色空間については別記事でちょっと詳しく記載していますのでご覧ください。

以下のテーブルに代表的な色空間(色域)規格3つをあげました。

規格制定者特徴
sRGBIEC(国際電気標準会議)
HP/Microsoftが提唱
一般的
Adobe RGBAdobe広色域DTP向け
Display P3Apple※DCI-P3規格をベース広色域
※DCI-P3:Digital Cinema Initiatives(DCI)で制定されたデジタルシネマ規格。映画撮影用カラーフィルムの色域に対応。

色域について簡単な説明としては従来のsRGBと比較し、Adobe RGBとDisplay P3はより多くの色を表現出来るということ。Adobe RGBとDisplay P3はグリーンの色域が特に豊か、Display P3はレッドの色域が広目とそれぞれ特徴があります。

  • 細い黒線:sRGB
  • グレー線:Display P3
  • 白  線:Adobe RGB

Macのモニターの色域はDisplay P3であること

Windows機にはAdobe RGBやDisplay P3をカバーしたPCが有る、一方Macではどうなのでしょうか?
最近のMacのモニターの色域はDisplay P3でありAdobe RGBをカバーしたものではありません

ちなみに今まで私はiMac 5kのDisplay P3下でRAW現像・プリント作業をしているのですが何とかなっています。と言うのも扱う画像データ自体はsRGBの場合が多いと言うこともあるんですけどね。(以前はAdobe RGBカバーモニターで作業していましたがモニターが壊れてしまい、ここ数年は環境を変えていました。)

但しAdobe RGBのデータを受け取ると困ることもある

写真のプリントを請け負うことがあるのですが、この際受け取るデータがAdobe RGBだと相手のイメージが再現出来ないケースは実際にあります。受け取った色空間と作業上のそれが異なるので、まあ当然の結果ですよね。自分の扱う画像ではsRGBが多いので問題がない場合がほとんどなのですが。

勿論Adobe RGBカバー率が高い外部モニターを導入出来れば問題はないのですが、PC一台で環境を整えたいのであればモニターの色域の違いは考慮する事項であると言えます。

まとめ

MacかWindowsか、一台のPCでミニマルに環境を整えたい場合の結論を以下にまとめてみました。

  • 高色域対応プリンターで作品作りをする → Adobe RGBカバー率が高いモニターを搭載したWindows PC
  • 綺麗なエメラルドグリーンを表現したい → Adobe RGBカバー率が高いモニターを搭載したWindows PC
  • 撮った写真はSNSやモニター上での鑑賞のみ→Mac・Windows PCのお好きな方で

例えば以下の様な高色域外部モニターを購入する予定のある方はMac Windowsのどちらでも好きな方で大丈夫です。

ブラウザ上での画像では未だsRGBが主流ですが、最近はAndoroidスマホでもDisplay P3の製品が出てきました。写真や動画、デザインがメインの方はsRGBより高色域のモニターを搭載したPCを検討した方が良いでしょう。

後はJPEGがAdobe RGB撮影がメインの方もAdobe RGBをカバーしたモニターディスプレイの方が良いことは言うまでもありません。

結局はMac一台のみで運用を検討する場合は自身の使い方でDisplay P3で問題がないかと言うことが重要なポイントに。あとは使い勝手や装備で使いやすい一台を検討してくださいね。

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