【レビュー】星空撮影におすすめヘッドライト ブラックダイヤモンド スポット325

foto la vida

星景・ホタル撮影など、アウトドアでの夜間撮影に必須なのがヘッドライト。
最近愛用しているのが、ブラックダイヤモンド(Black Diamond)スポット325(SPOT325)、
小型軽量ながら大光量の325ルーメンを誇り、使い勝手も中々グッドなのです。
本来は登山用ヘッドランプですが今回カメラマン目線でレビューしていきます。

Point
夜間の写真撮影に使いやすいヘッドランプを選ぼう!

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スポット325を選んだ理由

SPOT325のパッケージ

本製品を使用するのは、かれこれ5年以上使用していたヘッドライトの調子が悪くなってしまった為。
わたしの場合登山家ではなく、ヘッドライトに大して特段のこだわりはありません。
以前購入した際も「まあ光ればOK」程度のノリでした。
快適に使用していましたが、最近少々物足りなく感じる部分があったのも事実でした。

ヘッドライトを選ぶに当って5つのポイントを以下に挙げます。
(選ぶ際の個人的な重要度を最高★★★★★でランク付けしています。)

  1. ★★★★★・赤色灯(赤色LED)が装備
  2. ★★★★★・防水性能が高い
  3. ★★★★★・明るさの調整が出来る
  4. ★★★★・・小型軽量
  5. ★★・・・・乾電池が使える

赤色灯(赤色LED)が装備

どうして赤色灯が必要なの?

赤色ライトの必要性は周囲と自分自身への影響の2点があります。

周囲への影響

ホタルや星空撮影の撮影現場で基本的に照明はご法度です。
でも、どうしても機材セッティング等で手元を照らしたいケースはありますよね。
もちろん周囲の方に断ってからライトを照らすのですが、それでも気が引けてしまうもの。

ここで通常の白色灯ではなく赤色ライトで照らせば周囲への影響はかなり軽減されます。

最近はカメラのメニュー表示でもナイトモードが搭載されているものも有りますが、いくら赤色灯と言っても気をつけて使用したいものですね。

自分自身への影響

白色ライトの使用後に夜空を見ると、中々目が暗闇に順応してくれません。
そんな時に赤色灯を使用していれば比較的スムースに撮影に移ることが可能です。

赤色灯でカメラの操作してみる

赤色LED 弱

弱でもカメラの設定程度の操作は十分可能

赤色LED 強

結構明るいです。
これだけ照度だとレッドライトでも周囲に迷惑かけるレベル

赤色灯のみで歩行は可能?

この辺は個人差が有ると思いますが、私の場合「ちょっと難しいかな」という印象。
身の回りの移動や整備されたキャンプ場であれば何とかなりますが、山道の歩行は正直怖いです。
読書は出来そうですが、やはり本は白い光の下で読みたいな(笑)

ちなみに天体望遠鏡で有名なビクセンからは天体観測専用のヘッドライトも発売されています。

防水性能が高い

本製品のスペックは防水等級IPX8と取説に表記されています。
0から8段階の防水等級のうちの最上等級に位置しています。
構造を見ると止水パッキン等のシール材が有るわけではないのですが、密閉性は高そうです。

IPX8はメーカーによって検査基準は異なる様ですが、取説では水深1mより浅い場所で30分の耐久性を備えているとされています。

豪雨の中で撮影する事はない私には正直オーバースペックではあります。
但し災害への備えという観点からは防水性能が高いに越した事はないですよね。

明るさの調整が出来る

今まで使用していたものは明るさの調整が出来ないタイプでした。
特に不便は感じていませんでしたが、やはり照度調整が出来るのは便利ですね。

というか、製品名スポット325の名称が示す通り、最大照度は325ルーメン
照度調整が出来ないと困ります!

スポット35ではワンタッチで明るさを変えられるPOWERTAP(パワータップ)と無段階で照度を調整可能なDIM(ディミング)機能を備えています。

MAX POWER 325lmの明るさはどの程か?

ではフルパワー発光した場合のイメージをご覧ください。
奥の樹木までの距離は約50mです。

ライト無点灯

↑ ヘッドライト無点灯の状態。
樹木部分はほぼ真っ暗で公園広場と言えども結構怖いです。(写真右側が明るいのは公園の街灯の影響)

POWERTAPワンタッチで光量UP

本体サイド部の☀︎マーク部分を1タップで照度MAXに。

そしてビカーンと最大照射!!!

ライト点灯

マックスパワー、すんごいです!

半端ない明るさで、撮影現場で誤って照射たものなら間違いなくヒンシュクものですね(汗)
数名で同時照射したら意図的にデイライト空間を作れてしまいます・・・
ちなみにここは誰も居ない場所で発光しています(この奥は現在立ち入り禁止)。

POWERTAP(パワータップ)機能について

ライト本体のサイドをワンタップで照度を変更出来る便利な機能がPOWERTAP(パワータップ)
周囲の状態を素早く把握する際にはとても便利です。

但し、一般的なタップ操作のイメージ(ポンッとタッチする感じ)で扱うと上手く反応してくれない場合もあるかもしれません。
私の場合、本体サイドを指で抑える感じで、少し長めに指を添えると上手く切り替わる感じです。

DIM(ディミング)機能も便利

本体上部に【電源ボタン】と【モード切替えボタン】が備わる

DIM機能を使えば無段階に光量を調整可能です。
方法は本体トップ部の長方形の【電源ボタン】長押するだけでOK。

電源ボタンの横の丸い【モード切替えボタン】を押すと発光モードの切替えが行えます。
ちなみに【電源ボタン】と【モード切り替えボタン】を同時に2秒長押しで本体ロック及び解除を行えます。

小型軽量

(本体)50g➕(単4電池3本)36g = 86g

そもそも撮影現場までの足元の安全確保と機材セッティング用なので自分にとって大型ヘッドライトは必要なし。
重い撮影機材以外はなるべく小型軽量が望ましいですよね。

カタログスペックは上記の約86g
これだけ軽いと長時間装着していても疲れは感じませんよ。
カラーも豊富なので女性の方にもおすすめです。

乾電池が使える

デュラセルの乾電池が付属していました。

本製品は単4電池(AAA)3本を使用。
パッケージにアルカリ乾電池は初めから付属しています。

乾電池タイプの方が自分に向いている理由は、やはり入手の容易性とエネループのストックが結構有った為。

勿論内蔵バッテリータイプでモバイルバッテリーで充電が出来るタイプも存在します。
この辺は使用用途に合わせてですね。

更に高性能タイプにはバッテリーパックが分離された製品も。
本格的に山で撮影する予定がある方は検討してみては如何でしょうか。

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電池の持ちはどの位?

長時間点灯することの無い撮影用途での使用のみなので、一度の外出で電池が無くなった経験が今までありません。
バッテリーライフに関しては横着ながらパッケージの写真を下に挙げますのでご参照ください。

ここでちょっと注意点が。

一見このスペックシートを見ると
MAX 325ルーメンで4時間も照射出来るのか!
それも単4電池3本で!
と早合点してしまいそうですが、実際はそうではありません。

これはメーカーの表記が悪い訳ではなく、
アメリカの性能表記基準ANSI FL-1基準(可搬型照明器具の性能基準)に沿った表示になっているからなんですね。
他の有名メーカーもこの基準を採用していることが多いです。

今回場合、初期出力の10%に至るまで4時間ということになります。
つまり最大照度で4時間使用できる訳ではないと言うことですね。

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まとめ

ヘッドライトを選ぶ際、メーカー、モデルの種類多すぎて迷ってしまうと思います。
その中で今回レビューしたブラックダイヤモンド スポット325は光量・大きさ・使いやすさ・価格の全ての面においてバランスが取れたヘッドランプになっています。
基本性能に優れているので万が一の防災用品として、また赤色LEDも搭載されているので、ホタル・星景撮影、天体観測等夜のレジャーにとてもおすすめしたい製品です。

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