充実したラインナップを誇るソニーフルサイズ一眼カメラ用Eマウントレンズ。今回は新たに発売された超広角単焦点レンズFE 20mm F1.8 Gについて実写を交えながらレビューしていきます。
開封 ファーストインプレッション
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2020/03/20mm-3.jpg)
星景・スナップ写真用として広角単焦点レンズ物色していた矢先、本レンズの発売を知りソニーストアで発売日に予約購入しました。
Gレンズとして高い機能性
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2020/03/20mm-5.jpg)
外観はすっきりと端正た佇まい。Gレンズらしく絞りリング、フォーカスホールドボタン、フォーカスモードスイッチを搭載しています。
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2020/03/20mm-6.jpg)
絞りリングクリック切り換えスイッチも有り動画撮影にも配慮されています。
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2020/03/20mm-7.jpg)
小型軽量でスナップにも◯
「小さい!」最初箱から取り出し感じた一番の印象でした。実際には購入前にスペックを確認しているので本レンズが小型軽量であることは承知していたのですが、実際に実物を手にしてこの軽さに嬉しくなってしまいました。
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2020/03/20mm-10.jpg)
常用ズームレンズのソニー EF24-105 F4 Gと並べてみました。FE 20mm F1.8 Gはかなりコンパクトです。重量も373gと超軽量なのでプラスαの一本として持ち出す機会が多くなりそうです。
コマ収差が抑えられ星景撮影に最適
明るい夜空での撮影ですが周辺部のコマ収差を確認してみましょう。
![_A732990](https://live.staticflickr.com/65535/49671942523_e183bed25f_c.jpg)
ISO1600 F1.8 3.2秒
左上の赤線部を拡大したのが下の画像です⇩。
![_A732990_1](https://live.staticflickr.com/65535/49671942558_926db71299_c.jpg)
開放F1.8での撮影でしたが、収差はかなり抑えられており良好な結果です。周辺減光が気にならければ開放から使える印象です。気になる場合はF2.8まで絞ればかなり改善されます。
実は本レンズの購入を決める前に迷っていたレンズはこちら⇩です。
FE 24mm F1.4 GMの開放f1.4は魅力的ですが、星空を撮るにはちょっと狭く感じることも。実際に撮影してみてFE 20mm F1.8G を選択してよかったと実感しました。星空と大地・海原を絡めて撮るには20mmの方が向いています。ポートレートやスナップ撮影メインで使用したい方は24mmを選択しても良いかもしれませんね。
周辺減光について
これは特段大きな欠点という訳ではないのですが、絞り開放付近での周辺減光に関してはそれなりに派生します。ただF2.8からはかなり改善されますし、ソフトウェアでの周辺減光の補正自体難しいものではないのでそれ程気にしなくてもよいでしょう。
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2020/03/20mm周辺減光18.jpg)
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2020/03/20mm周辺減光20.jpg)
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2020/03/20mm周辺減光28.jpg)
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2020/03/20mm周辺減光40.jpg)
作例
駆け足での撮影ですが作成をご覧ください。
星景撮影
まずは3月、春の天の川からです。
![20mm作例夜空](https://live.staticflickr.com/65535/49682433917_9d280be631_c.jpg)
撮影時は台風並の強風でしたがそのお陰で大気はクリア。友人の案内のお陰でこんなに綺麗な星空を見ることが出来たのは久々です。時間は0時30分頃、水平線から天の川が登ってきた所です。
![20mm作例夜空-2](https://live.staticflickr.com/65535/49681612033_c886a117b2_c.jpg)
以前の写真から少々場所を移動して撮影。高感度に強いα7Ⅲ、開放F1.8 ISO3200でも十分耐えられる画質です。
![20mm作例夜空-3](https://live.staticflickr.com/65535/49682436907_09bac35ec0_c.jpg)
24mmではなく20mmで良かったと思える1枚です。時は3時50分頃、上の写真と比較して天の川が高い位置に移動しています。20mmのFE 20mm F1.8 Gで海面と天の川がギリギリ1枚に収まっています。24mmだと難しかったでしょう。
建築物の撮影にも
![FE 20mm F1.8 G](https://live.staticflickr.com/65535/49672454126_6867b11919_c.jpg)
![20mm作例-2](https://live.staticflickr.com/65535/49672735202_509abbe7bb_c.jpg)
20mmの画角を活かせば建物屋内の撮影でも使い勝手が良いです。湾曲も少ないので撮っていて気持ちが良いです。
![FE 20mm f1.8 G-5](https://live.staticflickr.com/65535/49696757806_97d0ba6a31_c.jpg)
ペットや動物撮影に
![FE 20mm F1.8 G](https://live.staticflickr.com/65535/49672454001_334ae7cee5_c.jpg)
![FE 20mm F1.8 G](https://live.staticflickr.com/65535/49671911483_a0449c658f_c.jpg)
大きく撮ろうとすればかなりの接近戦に。これが人物スナップだとしたらかなり勇気のいる距離です。開放f1.8でもかなりシャープで、毛の質感も良く表現されています。背景のボケも中々綺麗ですね。
近接撮影にも
![FE 20mm F1.8 G](https://live.staticflickr.com/65535/49672453961_7e27d302e0_c.jpg)
![20mm周辺減光-3](https://live.staticflickr.com/65535/49681900378_352caee00e_c.jpg)
最短撮影距離は0.19m(AF撮影時)なのでレンズ先端まで寄って撮影できる感じです。料理をさっと撮るにも便利。
![FE 20mm f1.8 G-3](https://live.staticflickr.com/65535/49696226103_608bbd8938_c.jpg)
レンズ先端まで寄ってアンダー目で撮影しました。赤の色合いもナチュラルで好印象。
スナップ
![FE 20mm f1.8 G](https://live.staticflickr.com/65535/49696217233_9b5c7e89a0_c.jpg)
宮城県丸森町の齋理屋敷内での撮影。例年2〜3月には春の企画展「齋理の雛まつり」が開催されています。平日に室内の囲炉裏で暖まりながらのんびりと見学するのがオススメです。
![FE 20mm f1.8 G-2](https://live.staticflickr.com/65535/49697069307_f6ac3fc1db_c.jpg)
![FE 20mm f1.8 G-6](https://live.staticflickr.com/65535/49696217843_5472fcb67b_c.jpg)
漆喰の壁をアンダー目で。ヒンヤリかつしっとりした質感が伝わってきます。
![FE 20mm F1.8 G](https://live.staticflickr.com/65535/49672734967_fbf7de719c_c.jpg)
まとめ
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2020/03/まとめ.jpg)
小型軽量で写りも良し。ズームレンズの他に単焦点を選ぶ場合、是非選択肢の1本に挙げたいレンズです。
星景写真用として24mm F1.4と迷ったらまずこちらFE 20mm F1.8 Gをお勧めします!
![ソニーストア](http://www.sony.jp/store/affiliate/ichigan/alpha7III_728_90.jpg)
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