ミラーレス一眼カメラでの俯瞰撮影に便利な機材、主にアーム・ブームを中心にピックアップしていきます。
真上から撮影したクッキング動画や商品の開封レビュー、手元の動きが分かりやすくて印象的ですよね。
セッティング方法は各人各様。スマホやコンデジより重めのミラーレス一眼を保持できるアーム・ブームの選択は悩みどころですよね。
最近は中国のメーカーさんのお陰で、沢山の選択肢から選ぶのが大変な状態ですが、今回は良さげな製品のいくつかをピックアップしてみました。
以前は選択肢が限られていたけど、
最近は中国のメーカーさんのお陰で選択肢が増えた!
ミラーレス一眼カメラで使用可能な機材を中心にご紹介していきます。
個人的な感覚なのですが、カメラ本体に100㎜マクロか24-105㎜F4クラスのレンズのセットを想定しています。重量約1.5kg以下を目安にしてみました。
- ミラーレス一眼カメラ向き
- 真上からの撮影(俯瞰撮影)に便利なブーム・アームをピックアップ
アーム単体 〜 手持ちの三脚を活用
まずはアーム単体として売られている製品を4点ご紹介します。
既に三脚を持っている方はこれらがおすすめです。
三脚は出来れば安定したものがオススメ。
実際、重石やウェイトバッグでバランスを取ることが可能だが、
万が一大切な機材や商品を傷つけたら大変なのだ!
Velbon(ベルボン)マルチアングルユニット V4-unitII
大分以前から存在するベルボンのアームです。
クランクハンドルをクルクルと回すとギアエレベーターの伸縮が約20cmの範囲内で可能。
私が知る限り、このギア機構が備わるのはベルボンのマルチアングルユニットのみ。水平移動はとても快適です。
V4-unitII | |||
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パイプ径 | 25mm | 長さ | 352mm (EV収納時) |
可動範囲 | 205mm | 積載荷重 | 3kg |
左右方向 | 360° | 上下方向 | +90°(仰角)-90°(俯角) |
本体質量 | 613g |
◯ ギアエレベーターで微妙な位置調整が可能
◯ マクロ撮影用途ではピント位置調整がしやすい
◯ ギアエレベーター反対側にウェイトの吊り下げが可能
◯ 三脚取り付け部は1/4(細ネジ)と3/8ネジ(太ネジ)対応
△ 雲台取り付け部は1/4(細ネジ)のみ
△ 伸縮範囲は20cmと短め
安心感のあるアームですが、被写体と撮影場所が伸縮範囲が20cmで間に合うかを考慮しておいた方が良いでしょう。
SLIK (スリック)スライディングアーム 2 SLARM2
SLARM2 | |||
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パイプ径 | 24mm | 長さ | 497mm |
可動範囲 | 370mm | 積載荷重 | 2kg |
左右方向 | 360° | 上下方向 | |
本体質量 | 530g |
◯ ストローク(稼働範囲)は余裕の370mm
◯ エンドフックにカウンターウェイトを取り付け可能
◯ 角度調節部はギア式で急に角度が変わらない様になっている
◯ アングルアダプターが標準で付属〜接写撮影に有効
◯ 三脚取付け部は1/4(細ネジ)と3/8ネジ(太ネジ)
△ 雲台取付け部は1/4(細ネジ)のみ
三脚セットもあり
アームと三脚がセットになったタイプも販売されています。
このセットは俯瞰撮影に特化している訳ではないと思うので、ハイ〜ローアングルも必要な方に良い選択だと思います。
但し俯瞰撮影専用としてガンガン使いたい方にとっては3脚の安定性が心許ない可能性も。出来れば店頭でご覧になることをお勧めします。
Manfrotto (マンフロット)アクセサリーアーム 131DB
堅牢さで選ぶならコレですかね。
2台の雲台をポール両端に取り付け可能。エンドフック(非純正品別売り)を取り付けてカウンターウェイトでバランスを取ることも可能。
131DB単体では上下方法の移動は出来ません。必要に応じて雲台やレベリングベース上にセットすることになります。
被写体や撮影場所が固定されているのなら、かなり強力なアイテムです。本来は複数台のカメラをセットするためのアームで、割と玄人向けなので本当に必要か慎重に選んだ方が良いでしょう。
131DB | |||
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パイプ径 | 長さ | 600mm | |
可動範囲 | 積載荷重 | ||
左右方向 | 上下方向 | 不可 | |
本体質量 | 1200g |
◯ 頑丈
△ 上下の移動は単体では不可
△ マクロ撮影用途としては不向き
Neewer 三脚ブームアーム 50cm
最近我が家で増殖中のNeewer製品。
最高とまでいかなくとも十分実用的な性能、しかもとんでもなく安い!製品ラインナップも最も豊富なメーカーの一つに感じます。
注意点としては三脚・雲台取り付け部は3/8″(太ネジ)のみなので、1/4″ネジの機材は取り付けできません。
(メスねじは変換アダプターを用意すれば良いのでしょうが、本体には付属していないみたいですね。)
Neewer | |||
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パイプ径 | 25mm | 長さ | 500mm |
可動範囲 | 積載荷重 | 10kg | |
左右方向 | 360° | 上下方向 | 180° |
本体質量 | 600g |
◯ エンドフックにカウンターウェイトを取り付け可能(最大5kg)
△ 三脚・雲台取付け部は3/8ネジ(太ネジ)のみ
三脚とアーム一体型
NEEWER カメラ三脚一脚 回転式センターコラム付き
◯ 一脚としても使用可能
◯ ロー・ハイポジション対応
◯ アルカスイス互換雲台
◯ とにかく安価
似たような感じの三脚がK&Fからも販売されています。
Manfrotto (マンフロット)befree GT XPRO アルミ/カーボンT三脚キット
最後にマンフロットからとゞめの一撃!
余裕が出来たら欲しいな〜と思っている1本です。
カーボンとアルミ製がラインナップ。携帯性のカーボンかそれとも安定感のアルミ製か悩みどころ。
俯瞰撮影だけが目的ならアルミ製でしょうか。
全伸高(センターポールを伸ばさない状態)は141mmと短め。
全伸高は162m。
最低高は9cmで、半端ない開脚具合です。
基本的にはトラベル三脚の位置付けにつき伸高は低め。故にメイン三脚としては使い辛い側面も有ますが、旅行用としては本当に優れていますよね。
◯ 軽量コンパクトかつ耐荷重10kgと優れた性能
△ 雲台の交換が出来ない制限あり
△ トラベル用につき伸高は低め
まとめ
スペック上の最大荷重には要注意
積載最大荷重は各メーカにより様々ですが、俯瞰撮影の場合は特に、積載重量内あっても快適に撮影できるかは別問題と思っていた方が良いでしょう。
カメラやレンズの重量にもよりますが、構図設定後にアームのブレが収束し辛いケースも十分考えられます。バリアン液晶の活用やテザー撮影の検討など、自分の撮影環境にあったセッティングの模索は必要になってきます。
最初は手頃な製品で感覚をつかみながら、
徐々に環境改善していくのも良いかもしれません。