オークションやフリマの商品撮影、プラモデルやフィギア撮影で、俯瞰撮影など撮影ボックスでは対応出来ないケースは度々ありますよね。
そんな時、自宅に簡易的な撮影スタジオを設ける手もあります。カメラやライトなど必要な機材は多々ありますが、今回は俯瞰撮影にも対応可能な撮影台について検討します。本格的ではなくても、身近なものを用いつつ、なるべく低コストで購入可能な、おすすめのテーブルや台をピックアップしていきます。
上からの撮影に適した台は意外と見つからないよね。
特に俯瞰撮影では台の高さが重要。
高さ低めの方が何かと便利だよ。
- 商品や小物の俯瞰撮影にも使える撮影台をピックアップ
- 比較的手軽な価格帯の台を中心にご紹介
撮影スタイルはこんな感じ
撮影スタイルによって機材セッティングは大きく変わりますよね。今回はハーフサイズの背景紙にマッチした台を紹介します。勿論バックグラウンド無しでも使用可能です。
以下は私が使用している機材ですが参考まで。
- 背景紙:SAVAGE(サベージ)バックグラウンドペーパー ♯1 スーパーホワイト 1.36×11m
- 背景サポートシステム:Manfrotto 背景紙サポートシステム 1314B
- 天板:3 × 6(914 x 1829mm)のベニア板を約800 × 1350mmにカット
別記事で上からの撮影で使いやすいアームをご紹介しています。
理想的な撮影台なら 〜 銀一セットホース
安物を購入しても、結局回り道になってしまうことも。それなら最初からしっかりとした台を購入するのも手。
間違いないのはカメラ用品店『銀一』さんの『セットホース』でしょう。メリットはズバリ高さのバリエーションで、使いやすい450・600・750mmの3種類のラインナップです。
この手の商品は銀一さんに尋ねれば大体OK。
一般的はソーホース(作業馬・作業台)と呼ばれるもので、DIYや工務用はホームセンターで普通に売られています。但し高さ700〜800mm程度のものが多く、俯瞰撮影用としては正直高いです。俯瞰撮影に対応した高さ450mm程度の作業台を見つけるのは、なかなか難しいんですよね。
ちなみに私が使用しているAmazonベーシックの作業馬は高さ約750mm。通常撮影では使いやすいですが、やはり俯瞰撮影に於いては厳しい高さです。
ただ有ると何かと便利で、撮影以外にも色々と使えます。
⬆︎合板をセットし簡易的な台としても使えます。お見せするには恥ずかしい光景ですが・・・
合板・ベニヤ・コンパネの違いで迷うことがあると思いますが、ここで簡単に解説します。
基本的には合板=ベニヤ板の捉え方で大丈夫。合板には建築物の耐力を要する構造部(床や壁面)に使われる構造用合板と内装用の化粧合板があります。
コンパネはコンクリート型枠用合板のこと。その名の通り住宅基礎やコンクリート擁壁を作るときの型枠として用います。コンクリートの剥離がしやすいようにパネコートと呼ばれる塗料が塗布されており、表面が平滑なのが特徴です。
構造用合板とコンパネのどちらを使うべきかですが、撮影台程度であれば基本的にはどちらでも大丈夫です。ただコンパネの方が平滑で耐水性も有るので台としては使いやすいです。但し塗料のオレンジ色が強いので、上に透けないシートや用紙をセットする必要があります。一方構造用合板はフシやささくれが有るのは普通なので現物を見てから判断した方が良いでしょう。
高さ調整可能なアウトドア用テーブル
アウトドアテーブルを使うのも手です。折り畳み収納できますし、高さの変更が可能なタイプも販売されています。
背景紙にピッタリの台やテーブルを見つけるのはなかなか難しいので、天板を置くことを前提にした方が探しやすくなります。
こちらのテーブルのサイズは1200×600mmで、1350×800mmの天板を設置可能。また高さは700・350mmと2段階に調整可能です。350mmは少々低めに感じますが、テーブルと板の間に角材などを挟んだりすれば十分調整可能な高さです。また耐荷重は約30kgなので大体の撮影対象に対応可能です。一部高級オーディオのアンプなどには耐えられない場合もありますが・・・。
ペケ台(簡易作業台)を使う
ペケ台やワークレッグと呼ばれ、主に構造用合板で作られた簡易作業台です。こちらもホームセンターやネットでも入手可能です。自作も比較的簡単なので、自分の撮影用途に合わせた高さで作ることが可能です。
ホームセンターの工作室を借りるのも良いよね。
時間さえ確保できれば、
自分に合った台を作れるのでおすすめです。
組み立て式合板作業台を使う
前出のペケ台と似ていますが、合板を四角に組み合わせた作業台も何かと便利です。勿論こちらも組み立て式なので、使わない時はコンパクトに収納可能です。
幅910×奥行き700×高さ420mm
合板のささくれ防止の為に100均のシートを貼り付けています。
合板の上に白布を被せた状態
自作も可能ですが面倒だったので、地元の方が制作して下さったものを購入しました。一般的な12mm針葉樹合板ではなく24mmで作られているので安定性は抜群です。
反面、ずっしり重いので持ち運ぶ必要のある方は12mmで制作した方が良いでしょう。
この場合、下から照射するライトを仕込むことも可能。これはペケ台では出来ない使い方ですよね。仕事・業務用としては使えないと思いますが、アクリル乳板をセットし、照明や小物類の影の色付けにも使用可能で演出の幅が広がります。
下から照明を当てる方はメタルラックで台を作成しても良いでしょう。最近はLEDライトは高度なカラーコントロールが可能なので、表現の幅が広がります。
まとめ
以上物撮り・商品撮影の俯瞰撮影でも使える撮影台についてでした。上記はほんの一例です。撮影対象により適した台は異なるので、使いやすい台を見つけてくださいね。
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