どうしても長丁場になりがちなインターバル撮影。
通常の撮影とは異なる機材が必要になります。
更に一旦撮影がスタートすれば、撮り直しが効かない状態になってしまうので、入念な準備が必要になります。
本記事ではこれからタイムラプス動画作成のインターバル撮影時を始める方向けに、最低限必要と思われる機材と、慣れてから検討したい、有ると撮影の幅が広がるアイテムを合わせて紹介していきます。
インターバル撮影方法についてはこちらをご覧下さい。
私のメイン機材はソニーのミラーレス一眼αシリーズなので、中には専用機材が含まれていすが他のメーカーでも大体同じなので参考になれば幸いです。
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インターバル撮影の注意点
タイムラプス動画を作成するためのインターバル撮影には、かなり長時間を要することが。
時には2時間〜3時間(若しくはそれ以上)になることも有るので、予備バッテリーなど、通常の撮影とは異なる準備が必要です。
- 撮影時間が長い
- カメラ本体のバッテリーだけでは足りない
- 夜露・結露でレンズが曇る
- 撮影中に構図が変化しない様に注意
必ず必要な機材
三脚
当たり前ですが、何よりも重要なのが三脚。
インターバル撮影中に構図のズレが生じると最悪ですし、雲の流れや動きのある風景を撮影する時にはガッチリ堅牢な三脚が必須と言えます。
但し街中では小型三脚が重宝する場合のあるのでケースバイケースですかね。
三脚の好みはや選び方は千差万別。
理想の一本と言われると正直難しいのですが、インターバル撮影や長時間露光の場合堅牢性を最重視して選ぶのも手です。三脚の重量は重くなりますが、安定性の為に選択する価値はあります。
また撮影対象にもよりますが、花や植物の撮影ではローアングル対応の三脚が便利な場合も。
若しくは携帯用小型三脚を用意しても良いでしょう。
自由雲台か3Way雲台か?
雲台に関しては好みは分かれるところ。
但しインターバル撮影時は3Way雲台をお勧めします。
私は、普段自由雲台(モノボール)を多用していますが、インターバル撮影時は3Way雲台(実際はビデオ雲台なのですが)を使用します。
自由雲台は軽くて便利ですが、水平が取りづらかったり、微調整が難しいんですよね。
大容量メモリーカード
インターバル撮影時の撮影枚数は300枚や1,000枚を超える場合も。
高画素機のRAWデータだと、128GBのメモリーカードではすぐに満杯に。
カメラへの書き込み速度だけでなく、PCへの読み込み速度も考慮すれば、撮影後の処理は時短され楽になります。
SDカードからPCへの書き込みにかかる参考時間についてはこちらの記事をご覧ください。
リモコンレリーズ タイマー付き
インターバル撮影機能が搭載されていないカメラの場合、タイマー付きのリモコンレリーズが必要です。
インターバル撮影機能の有無は、出来ればカメラ購入前に確認したいところ。
タイムラプス動画に興味が湧いて撮影しようとした途端、その機能が搭載されていなかったりするのは結構アルアルなんですよね。
これからカメラを購入する方は、インターバル撮影機能の有無を確認してみてね。
ケーブルレリーズについては、メーカー純正以外でも十分な機能を持つ製品が販売されています。
またワイヤレスでなくケーブルタイプも一つ用意していると何かと重宝する場面があります。
レンズヒーター
一見不要に感じるのですが、助けられることが多いアイテム、それがレンズヒーターです。
長時間撮影時に発生するレンズの夜露・結露、途中のコマから急にソフト描写になったりすると折角の苦労が水の泡に。
途中の画像が夜露の影響で真っ白になってしまったこともあるよ・・・
製品によってはヒーターの幅が異なるのですが、私は細めのタイプを使用しています。
太いタイプだとフォーカスリングとに干渉し、後からのピント微調整がし辛いからです。
但し初めにピントリングをしっかり固定派の方は太めタイプも良いかと思います。
まあ、この辺は好みですかね。
モバイルバッテリー
先出のレンズヒーターとカメラの外部給電用として必須なのがモバイルバッテリー。
私は撮影枚数が多い時はヒーター・カメラ用とバッテリーは2つ用意して撮影しています。
撮影中の外部給電が出来ない場合は専用のバッテリーグリップを用意することになります。
ヘッドライト
夜間の撮影必須のヘッドライト。
撮影現場での不必要な照射はなるべく避けたいところですが、レッドライトタイプであればちょっと周囲に優しいですよね。
『スポット325』は単4乾電池で赤色LED搭載、本格的な登山には物足りないかもしれませんが、撮影用途としてはベストバランス。
私はカメラバッグの隅に常時こちらの『スポット325』を忍ばせています。
万が一の防災用としても優れていると思います。
映り込み防止レンズフード・レフ板
窓越しで夜景を撮る際には必須アイテムです。
迷惑にならない様にしなくてはならないので、撮影場所によっては使い辛いことが。
ゴム・シリコン製レンズフードでその場を凌ぐことも有るのですが、構図の自由も効かなくなるので出切れば映り込み防止専用レンズフードを使用した方が間違いなし。
NDフィルター
タイムラプス動画作成で常に使用する訳ではありませんが、撮影の幅を広げてくれるのがNDフィルター。タイムラプス動画作成としては以下の2種類のNDフィルターを使用しています。
- 可変NDフィルター
- ハーフNDフィルター/リバースNDフィルター
可変NDフィルター
日中、人や車の軌跡を写したい時に必須のNDフィルター。
NDフィルターは可変タイプを使用しています。
勿論可変ではない通常のNDフィルターでもOKですが、最近では動画撮影でも使いやすい可変タイプを常用しています。
可変タイプの問題点は、製品によっては色ムラの発生が大きいことです。
一概には言えませんが、値段が高い製品の方が安定している印象です。
リバースNDフィルター
フィルター中央部の濃度が高いタイプで、日の出の時間帯を絡めた撮影には使用頻度が高いフィルターです。と言うか一度使用すると外すことの出来ないアイテムになります。
但しリバースタイプだと使用範囲が限られてくるので、必要に応じて通常のハーフNDを選択しても良いでしょう。
表現の幅が広がる機材
モーションコントロールで動きをプラス
パン方向の動きを加える
私はポータブル赤道儀(Vixen ポラリエU)を使用しているのですが、星を撮るのでなければ専用タイプの方が使い勝手は良さげ。
パン方向(若しくはティルト)の動きを加えるだけで、動画の印象は劇的に変化しますよ。
電動スライダーで水平方向の動きも
こちらは私は未導入、いずれ使用したいと思っているのですが、今回はご紹介まで。
若干大掛かりなセッティングになりますが、電動スライダーで水平方向の動きを加えることも可能です。夜間や早朝は低速シャッタースピードなので、コントローラー側で設定する必要が生じます。
まとめ
以上タイムラプス撮影に必要な機材でした。
もちろん撮影対象によっては不要の機材も有りますので、まずはしっかりとした三脚を選び、徐々に用途に応じて揃えれば良いと思います。
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