写真撮影を趣味にしていると、カメラやレンズ以外に様々な必要なものが出てきますよね。
必要と思い購入したものの、使用機会が無い、自分の撮影スタイルではオーバースペックで意外と無駄な買い物だったり。
本記事では初心者の方がカメラの購入後に最低限必要な機材・グッズについて個人的な観点から必要性の高いと思われる順に10点に絞り込み書いていきます。
筆者は最近ソニーのαシリーズを中心に使用していますので、ミラーレス一眼での使用を前提とした記事になっています。
予備バッテリー 【シャッターチャンスを逃さない為に】
最近のカメラはミラーレス一眼が多くなっていますよね。軽量で便利な一方、バッテリーの持ちは従来の一眼レフカメラと比較してかなり悪くなっています。
筆者も以前一眼レフ機を使用していた頃は、通常の撮影旅行であれば1日1本のバッテリーでほぼ間に合っていました。ところがミラーレス一眼に移行すると、バッテリーの使用本数は1日で2〜3本使用するのが当たり前に。
最近ではバッテリーも大容量化していますが、必要な本数は機種や撮影スタイルによって異なってきます。
筆者が使用しているのはソニーのα7Ⅲですが大体の撮影は予備バッテリー1本で間に合っています。
ソニー SONY リチャージャブルバッテリーパック NP-FZ100
予備バッテリーは、少なくとも最初の1本は純正品の購入を強くお勧めします。最近は非純正品でもセルがしっかして問題無く使えるケースが多いのですが、電池の減りが極端に早かったりと実際トラブルも経験してきましたので。
ブロアー 【レンズ交換に必須】
一眼カメラの一番のメリットはレンズ交換で多彩な描写が楽しめること。しかしレンズ交換には常にイメージセンサーへのホコリの侵入がつきものです。
余程の事がない限りイメージセンサーに触れることはNGなので、ゴミはほぼブロアーで飛ばしています。筆者の場合ブロアーで取れなかったた汚れはメーカーのクリーニングサービスにお願いしています。
ブロアは出来れば強力な物を!でも持ち運びには小型タイプが便利。
使用しているブロアーは大型と小型タイプの2種類。
HAKUBA メンテナンス用品 ハイパワーブロアープロ L ブラック KMC-61LBK
レフ機や中判などの比較的大きな機材の場合は大型ハイパワーブロアを使用していたのですが、ミラーレス一眼の場合、センサーが露出しているので小型ブロアーでも十分な場合が殆どに。
ミラーレス一眼には小型でパワーがあるタイプがオススメ。
大は小を兼ねると言いますが、今回は逆に、ミラーレス一眼カメラの使用であれば小型ブロアーをお勧めします。カメラバッグのスペースとらなくて済みますので。
HAKUBA メンテナンス用品 シリコンブロアー ソフトショートノズル オレンジ KMC-80OR
上で紹介しているKMC-80はショートノズルで収納が楽。小型でもミラーレス機のセンサーゴミを飛ばすには十分な威力です。ノズルがソフトタイプなので安心感もありますよ。
ドライボックス 【カビ対策に】
ナカバヤシ キャパティ ドライボックス 防湿庫 27L グレー 97025
カメラ専用の防湿庫が保管に最適なのは勿論ですが、何より高価なのと場所をとってしまうのがネックに。そんな時に重宝するのがドライボックスです。
ナカバヤシの「キャパティ ドライボックス」シリーズは積み重ねも可能なので、機材が増えてドライボックスを買い増しした際も保管スペースを無駄にすることがありません。
これはあまりお勧めできることではありませんが、車移動の場合は、ドライボックスをそのまま車内に持ち込みしています。
リモートレリーズ 【手ブレ防止に】
夜間や早朝撮影での必須アイテムがリモートレリーズです。リモートレリーズはカメラとセットでいつも持ち歩いています。
ワイヤレス or ケーブルタイプ?
リモートレリーズにはワイヤレスとケーブル(有線)式があります。
筆者もリモコンタイプを使用していた時期があります。リモコンが役に立ったと思えるのが、それ程機会が多くない集合写真を撮るときだけでした。
電池も入れるのも面倒ですし、極寒地帯のハードな場面では使えないので紛失した後に再び購入することはありませんでした。
ただし三脚から離れて撮影する場合多い方はワイヤレスレリーズも検討してくださいね。
結局、現在使用しているのは単純なケーブル式のレリーズです。
ケーブルを外す事が出来て、バッグへの収納が楽なエツミの「VE-6588」を使用しています。
機能はシャッターとホールドのみの必要最低限ですが殆どの撮影は間に合ってしまいます。
リモートケーブルに関しては純正品に拘る必要はないと感じます。
特に難しい装置でもなく、海外製品で安価な製品が沢山有るのでネットでの評価を見ながら選択してみてください。
高機能リモートレリーズは必要か?
ロワジャパン シャッター リモコン コード レリーズ SONY RM-VPR1 対応【プロ専用 液晶LCD タイマー機能付 撮影回数設定無制限】【PDF日本語説明書あり】
高機能リモートレリーズについてですが、確かに必要な場合はあります。タイマー機能を使用してホタルの奇跡や星の写真、更にタイムラプス撮影にも必要に。
筆者の場合、タイムラプス撮影に使用していたのですが、カメラ本体にタイムラプス撮影機能が実装されると多機能リモートレリーズは使用しなくなってしまいました。
こちらも海外製品で比較的安価に販売されているので、ご自身の撮影スタイルによって検討してくださいね。
カメラバッグ 【大事な機材の保護に】
カメラバッグには見えない Incase(インケース)DSLR
カメラの周辺グッズ選びで一番困難を極めるのがカメラバッグかもしれません。カメラ雑誌等でも理想のカメラバッグの企画は定例になっていますが、撮影スタイルや使用機種によっても全く変わってくるので一概にどれがベストかお伝え出来ないのが残念なところです。
なので今回は以下の状況でオススメのカメラバッグ「Incase DSLR カメラ収納スリングパック」をご紹介します。
- ミラーレスカメラボディ1台・レンズ2本・小型ストロボ1台
- タブレット1台
- ガチガチのカメラバックに見えない
こちらは別記事で詳しく紹介していますのでご宜しければ覧ください。
何故か使用しているカメラマンをあまり見た事がありません。カメラバッグとは思えない外観ですが、機材の出し入れもし易いのでオススメです。
inCase 【Apple社・唯一公認ブランド】 Incase DSLR カメラ収納スリングパック 【並行輸入品】
インナーを活用し、普段のバッグを使用するのもアリ
インナーケースを利用して、普段使用しているバッグをカメラバッグ化するのも勿論アリ。使い勝手は専用のカメラバッグに劣る場合もありますが、周囲からカメラバッグと思われないメリットも。
ETSUMI インナーボックス モジュールクッションボックスA E-6160 オレンジ
三脚・雲台 【一生付き合えるモノを】
三脚は撮影スタイルによって必要なスペックが全く異なるので、万能な1本を選のは難しい・・・と言うか私には無理です。三脚に関しては筆者の撮影スタイルにマッチしているモノをご紹介したいと思います。
- 手持ち撮影がメイン
- 旅行にも持っていける
- ミラーレス等の小型機材が中心
簡潔に言うと普段でも旅行でも気軽に使えることを重視しています。
GITZO 三脚 トラベラー 1型 カーボン 4段 QDボール雲台キット GK1545T-82TQD
三脚選びでの個人的なポイントなのですが
- 伸縮は4段位内
- カーボン素材
- 全伸高160cm以上
- 耐荷重5kg以上
- アルカスイス互換式雲台が付属していること
全て重要な要件ですが、中でも大事なのが5のアルカスイス互換式雲台が付属していることです。(アルカスイス式については次項でも触れていきます)
もちろん雲台は別に購入すれば良いことなのですが、三脚との一体感と使いやすさを考えるとこちらの三脚に行き着きました。高価な製品ですが三脚は長い間使えるものなので妥協して選択はしないようにしています。
アルカスイス互換クイックリリースプレート 【撮影効率UP】
カメラ本体以外の日本の撮影機材はかなりガラパゴス的なところが有って、アルカスイス互換のクイックリリースプレートもようよく一般的になってきた感があります。
要はカメラ側と雲台側の噛み合わせで固定する方式なのですが、やはり一番安定していて使い易いです。問題点を挙げるとすると機材ごとにプレートを取り付ける必要があることですね。
アルカスイス互換式雲台
写真はGITZOのセンターボール雲台
雲台とプレート噛み合わせにより横方向だけだはなく、簡単スムーズに縦方向にセットが可能
撮影がかなり効率化されます。
昔からあるメーカですと本家のアルカスイスの他にRRS(リアリーライトスタッフ)やKIRK(カーク)などが有名どころ。最近ではアジア圏内で良い製品が出ているのでこちらを使用する事が多くなりました。
中でも最近はSUNWAYPHOTOの製品をよく使用しています。削り出しの精度と剛性も高くて気に入っています。
SUNWAYFOTO Sony α7RIII α9用 クイックリリース L型プレート PSL-A7RIII アルカスイス RRS互換 縦位置撮影
カメラの専用プレート(L型ブラケットとも言われます)なので電池の出し入の妨げにならない様に作られています。
一般的には6角レンチで固定する製品が多いのですが、こちらはツマミを使い手でセットする事が可能
静止画メインであれば上のSUNWAYPHOTO製のプレートが便利。
しかし動画撮影でモニターやマイク等、機材を沢山装備したい場合は下のSMALLRIGのプレートも便利です。
ストラップ 【快適な撮影に】
ストラップはカメラの付属のもので十分とも言えますが、筆者が今までで一番のお気に入りストラップはこちらです。
【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン スライドライト ブラック SLL-BK-3
PeakDesign(ピークデザイン)の良さはアンカーシステムを中心としたストラップの脱着のし易さ。
赤く縁取られた丸い部分がアンカーです。これを中心に様々なストラップに付替可能に。
【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン カフ リストストラップ アッシュ CF-AS-3
ハンドストラップタイプも中々使い易くお気に入りです。こちらについても別記事に記載していますので宜しければご覧ください。
ヘッドランプ 【夜間の手元確保に】
GENTOS(ジェントス) LED ヘッドライト 小型 【明るさ95ルーメン/実用点灯7.5時間/赤色サブLED】 単3形電池1本使用 CP-095D 登山/釣り ANSI規格準拠
昼間しか撮影しない方には不要なのですが、筆者にとって必需品なのがヘッドライト。
スマホの照明でも代用出来る場合がありますが、夜間撮影現場に向かう時や、手元を照らす時に片手を塞ぐ事なく機材操作が出来るのはメリットです。
小型で汎用性のある単三電池が使用出来るのもポイント。
フラッシュ【有ると写真が変わる】
最後はフラッシュです。一般的に必要性はそれほど高く無いかもしれませんが、持っていると写真の楽しみが増えること間違いなし。カメラ付属の小さなストロボよりも多彩な表現が可能になります。
ただし必要性には個人差があるので一番最後に検討しても良いと思います。
GODOX TT350Sについては別記事に詳しく記載しています。小型軽量で単三電池で使用可能。普段持ちには最適なフラッシュです。
まとめ
以上「一眼カメラを購入後に揃えるべきオススメ撮影機材10点」についてでした。私見ですが、必要性が高いと思われる順にご紹介しました。
筆者は長い間散財の繰り返しで、今回自戒の念も込めて本記事を書きました。高価な周辺機材が常に最適という訳では無いので、読んで頂いた皆様は必要と思う範囲で無理なく揃えて頂ければ幸いです!
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