ソニー純正バッテリーNP-FZ100の充電時間を専用充電器BC-QZ1とカメラ(α7Ⅳ・α7RⅤ)を用い比較します。
最近はカメラのUSB端子からのUSB充電が一般的で、α7Ⅳの様に専用バッテリーチャージャーが付属しない機種も多くなっています。 一方α7RⅤの様に専用充電器が付属している機種も有り、別売りの専用充電器を購入すべきか迷う方もいらっしゃると思います。
本記事では下記条件でのバッテリー充電時間を比較し、合わせて専用充電器の必要性を検討します。
バッテリーの充電時間の簡単な比較記事です。
不十分な計測ですが・・・お許しを。
- 専用充電器BC-QZ1での充電時間
- α7ⅣでのUSB充電時間
- α7RⅤでの 〃
カメラにより付属の充電器は異なる
ソニーの場合、カメラによって付属する充電器は異なります。またα7C IIの様に充電器が付属しない場合もあります。α7S III以降のカメラはPD対応につき、カメラのUSB Type-Cからの充電がデフォルトの模様。上位機種はチャージャーBC-QZ1が付属しますが、最近はあまり使用しない方もいらっしゃるかもしれませんね。
機種名 | 付属充電器 | 充電方法 | 給電方法 |
α1 | BC-QZ1 | USB Type-C PD対応 | USB Type-C PD対応 |
α9 II | BC-QZ1 | マルチ/マイクロUSB・USB Type-C | マルチ/マイクロUSB・USB Type-C |
α7R V | BC-QZ1 | USB Type-C PD対応 | USB Type-C PD対応 |
α7R IV | BC-QZ1 | マルチ/マイクロUSB・USB Type-C | マルチ/マイクロUSB・USB Type-C |
α7S III | BC-QZ1 | USB Type-C PD対応 | USB Type-C PD対応 |
α7 IV | AC-UUD12 | USB Type-C PD対応 | USB Type-C PD対応 |
α7 III | AC-UUD12 | マルチ/マイクロUSB・USB Type-C | マルチ/マイクロUSB・USB Type-C |
α7CR | 無し | USB Type-C PD対応 | USB Type-C PD対応 |
α7C II | 無し | USB Type-C PD対応 | USB Type-C PD対応 |
ACアダプター AC-UUD12
α7Ⅲなどに付属している、昔ながらの充電器。何故かα7Ⅳにも付属していましたが、一度も使わず、そのまま紛失しました(苦笑)。
出力5V/1.5Aにつき、正直パワー不足です。
主な特徴
- 高容量バッテリーNP-FZ100専用の急速充電チャージャー
- 約150分で満充電(*)が可能
- USB経由でのカメラ本体内充電と比較して、充電時間を約40%短縮
- 充電状況がわかるLED搭載
- 電圧100-240V対応
- 約33mmの薄さで持ち運びに便利
* 充電量が90%以上に達するとCHARGEランプが消灯し実用充電が完了します。続けて約30分充電するとさらに長く使える満充電となります。
主な仕様
- 大きさ:約 幅70×高さ33×奥行95mm
- 質量:約125g
- ACコード長:200cm(*)
- OUTPUT:8.4V 1.6A
* α9、α7R III、α7R IVに同梱されているBC-QZ1のACコード長(50cm)とは異なります。
出典 SONY
BC-QZ1で充電:約110分でLEDランプ3つ点灯状態に
ところで、上記BC-QZ1の主な特徴によると『CHARGEランプ消灯から続けて30分充電すると更に長く使える満充電になる』こと、皆様ご存知でしたでしょうか?私は知りませんでした(苦笑)。
もう何年も使っているけど、知らなかった・・・
約1時間50分(110分)が経過(緑色のLEDランプ3つ点灯)でバッテリーを取り外し。カメラに装着するとインジケーターは100%。これは実際は満充電ではないってことですね。普段、気がついた時に充電器からバッテリーを外すことが多く、実際は満充電での使用がほとんどであったことを今更知る私でした・・・。
USBケーブルで充電
カメラにUSBケーブルを直接繋いで充電します。今回は私の愛用充電器とUSBケーブル(Thunderbolt 3)を用いて検証します。α7RⅤとα7ⅣはUSB PD(Power Delivery)対応につき、その能力がどんなもんか見てみましょう。
- 充電器 Anker 735 charger
- USBケーブル:Anker Thunderbolt 3 0.5m
↓こちらはAnker 735の上位グレードのAnker 737 Chargerになります。
α7RⅤで充電:約120分で100%
充電時間(分) | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 | 90 | 100 | 110 | 120 |
% | – | – | – | – | – | – | 83 | – | 91 | 95 | 97 | 100 |
『ー』の部分は寝落ち等の理由で計測漏れです・・・ごめんなさい。
約120分で100%表示になりました。充電器BC-QZ1の場合、チャージ110分でカメラは100%表示でしたのでカメラ充電も結構早いですね!
α7Ⅳで充電:約110分で100%
充電時間(分) | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 | 90 | 100 | 110 | 120 |
% | 5 | 18 | 31 | 43 | 56 | 69 | 79 | 86 | 91 | 94 | 100 | – |
こちらでは110分で100%に到達。α7R Ⅴよりもちょっと速くなりましたが誤差の範囲かと。
α7Cで充電:約190分で100%
充電時間(分) | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 | 90 | 100 | 110 | 120 | 130 | 140 | 150 | 160 | 170 | 180 | 190 |
% | – | – | 12 | – | – | 34 | – | – | 50 | – | – | 68 | – | – | 84 | – | – | 95 | 100 |
おまけとしてα7Cも充電してみます。USB-C装着ですが、PD非対応。190分とそれなりのチャージ時間になりました。100%まで3時間ちょいだと、車で移動中のスタミナ回復は厳しいかもしれませんね。α7Ⅲやα7RⅣも大体こんな感じでしょうか。
まとめ:何かと使い出のあるUSB PD(Power Delivery)
以上充電器BC-QZ1とカメラのUSB充電のチャージ時間の違いについてでした。
PDって素晴らしい!
カメラの使用頻度が高い→充電器BC-QZ1は持っていて損はない
おおまかな計測でしたが、結論としては、カメラの使用頻度が高い、カメラを複数台使う方は充電器BC-QZ1を用意しておいても良いでしょう。私も習性なのかもしれませんが、充電器が有るとやはりそちらを使ってしまいます。また頻繁にUSBの抜き差しするのも気が引けるんですよね。
一方、PD対応カメラで週1程度の撮影であれば、USB充電で十分でしょう。また車の電源からも充電出来ますし、荷物を減らすのにも有効です。
タイムラプスや動画撮影では外部バッテリーからの給電便利だよ。
やはりUSB PDの便利さが際立つ結果になりましたが、PD非対応のカメラの場合、充電器はやはり有ると安心です。
ソニーストア 高容量バッテリーNP-FZ100専用の急速充電チャージャー BC-QZ1
コメント