大人気で最近入手困難の、富士フィルム X-T5 と X-H2。外観は全く異なる両カメラですが、スペックは似た部分も多く、どちらを選べば良いか迷うかもしれません。
今回は両カメラの大まかな違いをチェックすると共に、私がX-H2を選んだ理由について触れていきたいと思います。。これから購入を検討されている方の参考になれば嬉しいです。
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それぞれ立ち位置は?
- X-T5 静止画メインユーザー向け・・・クラシカルな外観、ダイヤルで直感的な操作が可能
- X-H2 静止画+動画クリエーター向け・・・8K動画も扱える鬼スペック
- X-H2S 静止画+動体撮影向き・・・画素数は落ちるが、動体追従性能に優れる
大まかにはこんな感じかと。今回はX-T5とX-H2をメインに考察していきます。
フラッグシップで3つの選択肢があるなんて、迷える民はどうすれば良いのでしょうか・・・?
ちなみに筆者はXーH2の納品待ち。こちらを選んだ理由は、クラシカルな外観のX-T5よりもXーH2の方が実用的に見えたから。それとバリアングル搭載が主な理由です。今思えば、下調べをしっかりしておけば、違う結果もあったかもしれません。届くまでかなり時間もかかりそうなので、両カメラの比較をしながらX-2Hで出来ることを確認しておこうと思った訳です。
※(2024年8月追記)ようやく製品が届きました。
異なる動画性能〜 8K(XーH2) or 6.2K(X-T5)
動画性能をどこまで求めるか?ここが大きな分かれ道。
- X-T5:6.2K 30P
- XーH2:8K 30P Apple ProRes対応
X-T5でも十分な動画性能
XーH2は8K対応か!
X-T5でも従分な動画性能を誇りますが、X-H2では8Kや高ビットレート、更にApple ProRes対応など細かな違いが有るんですよね。ProResがカメラ内で記録出来るのは動画クリエーターや業務で使う方にとって凄い進化かと。自分は今のとこと使う予定はありませんが。
XーH2〜動画撮影でデジタルズームが使える!
静止画メインの方は動画に対して無頓着だったりで、筆者もその傾向があります。「4K撮れれば十分」な感じで、変に高画素や8Kに対し拒否反応を示したりするんですよね。
しかし4K動画収録時に、最大2倍のデジタルズームが使えることは無視のできないメリットかと。
普段は写真撮影でも、4Kムービーの必要性に迫られる時はありますよね。そんな時、レンズ交換無しでデジタルズームが使えるのはかなりの武器。
8Kをフル活用するにはCFexpress Type Bや冷却ファンなど、それなりの投資が必要になりますが、4000万画素センサーから得られる恩恵はやはり大きいですね。
バリアングル or チルト式
- X-T5:3.0型 3方向チルト式 184万ドット
- X-H2:3.0型 バリアングル式 162万ドット
私はバリアンが必要だったです
写真撮影では、光軸とズレが少ないチルト式が向いていますが、バリアングルが有利な場合もあり悩むところ。ここは本当に好みかと。
筆者の場合、自由度が大きいバリアングル搭載であることが、X-H2を選んだ理由の一つ。殆どのシーンはチルト式で十分ですが、カメラを持ち上げて撮影する時や撮影台に取り付ける場合はバリアンが有利だったりします。
前モデルX-T4のバリアングルから、X-T5は3軸チルト式に変更(改善)され、スチル派にとって大歓迎ですよね。ここは正しいキャラクター分けがなされていると感じます。
折角のフラッグシップ機、解像度はもう少し高めて欲しかったところ。X-H2で使用すると、やはり少し小さく感じます。サイズは3.2型程度だと嬉しいですかね。
EVFファインダー性能にも差があり
- X-T5:0.5型 有機ELファインダー 約369万ドット
- X-H2:0.5型 有機ELファインダー 約576万ドット
※それぞれ、視野率約100% ファインダー倍率 0.80倍
ファインダーのスペックの差は特に問題なかった
EVFに関しては、出来ればご自身の目で確認して頂くことがお勧め。
X-T5は前モデルX-T4(約369万ドット、ファインダー倍率:0.75倍)と同等の性能に留まり、少し残念に感じるかもしれません。
一方のX-H2は約576万ドットで、スペック上はこちらに分があります。
繰り返しになりますが、見え方に対する満足度は個人差が大きいので、展示機やデモ機で確認してみることをお勧めします。ちなみに私は、X-T5の369万ドットでも十分実用に値する出来でした。
軍艦部の使い勝手〜物理ダイヤルの必要性は?
- X-T5:物理ダイヤル(シャッタースピード/ISO/露出補正)で設定可
- X-H2:ボタンとコマンドダイヤルの併用
ファインダーや液晶を見ながらの設定が好みなので、ここはX-H2
X-T5の軍艦部ダイヤルが並んだ姿はカッコいいよね
操作性が全く異なる両機につき、ここも本当に好みの問題かと。
筆者の場合GFX50S IIとの併用するので、操作感の似たX-H2の方に分があっただけの話です。
昔の一眼レフやレンジファインダー機に慣れている方は、X-T5の方が直感的で使いやすいと思います。
でもX-H2の露出補正はダイヤル式でもよかったけど・・・・
X-H2はカスタムモードの呼び出しが簡単
X-H2のモードダイヤル・カスタムモード選択機能はかなり重要
X-H2ではモードダイヤルからカスタムモード(C1〜C7)に入れる仕様で、これは助かりそう。
実はこれ、GFX50S II でお気に入りの機能で、ダイレクトに撮影設定を呼び出すことが出来てとても便利なんですよね。
使用するオールドレンズ、長時間露光そしてインターバル撮影など、登録した最適な設定をダイヤルから即座に呼び出せるのはかなり助かります。
逆にX-T5はダイヤルを見ながら直感的に操作するのが醍醐味。キャラは全く異なるんですよね。
CFexpress Type B 対応はX-H2
- X-T5:SDカード(UHS-II対応)
- X-H2:SDカード(UHS-II対応)CFexpress Type Bカード
X-T5はデュアルSDカードスロット仕様ですが、CFexpress Type Bには非対応。データ転送量が多いならこちらが使えるX-H2の方にメリットがあります。
しかし、X-H2のスロット1はCFexpressカード専用なのが注意点。同時記録などで2枚のメモリーカードを使用する場合、強制的にCFexpress Type Bが必要になるのが怖い点です。
サイズ・重さ〜X-H2の程よいサイズ感
- X-T5:約557g
- X-H2:約660g
※バッテリー・メモリーカードを含んだ重さ
サイズや重さは今回それほど重視しておらず、一番最後のトピックになってしまいました。
X-H2の約660gでも十分軽量ですし、大きめのレンズを装着予定につき、今回はグリップに余裕があるX-H2を選択しました。
でも街中でカメラをぶら下げながら散策するなら、間違いなくX-T5ですね。液晶を見なくても設定が一目瞭然なので速射性に優れた貴重な存在と言えます。
また首からぶら下げっ放しの状態で、100gの重量差は結構大きいです。
手元に来る前に把握しているX-H2の困った点は、フォーカス選択レバーの位置ですね。展示機を触った際はどうも微妙なポジションで、慣れで解決出来るか?お楽しみです。
まとめ
以上X-H2を選んだ理由とX-T5の違いを簡単にまとめてきました。それぞれのカメラに向いている人を簡単にまとめると以下の様になりますかね。
- ダイヤルを操作しながらクラシカルなスタイルで撮影したいなら・・・X-T5
- ファインダーを見ながらじっくり撮影、動画クリエイターなら・・・・X-H2
両機種とも優れたカメラに違いない(まだ使ったこと無いので)はず!選び方は撮影者の用途次第ですね。
世の中X-T5の方が人気の様ですが、写真メインでもX-H2が使いやすい場合もあると思うので、よく検討して頂ければと思います。
それにしても代金支払ってから3〜4ヶ月待ちは長いですね。購入時には納期未定ともなっていなかったのに代金だけ支払い連絡もなく放置状態です・・・(苦笑)
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