Peak Design(ピークデザイン) EVERYDAY TOTE(エブリデイ トート)V2のレビューです。
このバッグを一行で評すると、
『カメラバッグらしくない、ちゃんとしたカメラバッグ』なのです。
つまりビジネスでもプライベートでも両用可能な堅実なバッグなのです。
更に適度なカジュアルさも魅力なのだ。
いかにもカメラバッグ的外観が苦手な方にとって最良の選択肢と言えますが、実際のところをチェックしていきましょう。
※撮影日・カメラ・場所がバラバラにつき、バッグの色合いがバラバラで撮影されています・・・大変見苦しいですが参考程度にご覧頂ければ幸いです。
主なスペック
容量 | 15L (最大20L) |
PC収納力 | 22.9cm x 2.5cm x 33cm (13インチクラス) |
重さ | ディバイダーなし: 0.82kg ディバイダーあり: 1.02kg |
寸法 | 外寸:H32 × W42 × D17cm 内寸:H31 × W34 × D10cm |
素材 | 400D 撥水加工ナイロン 100% リサイクル素材 900D 防水ボトム部 |
付属品 | ディバイダー × 2 キャリーストラップ × 2 ショルダートラップ × 1 アンカー付きテザーコード × 1 |
レビュー
外観 ★★★★★
まずは一番重要な外観からチェックしていきましょう。
クリーンかつカメラバッグに見えない外観
ピークデザインを知らない方にとって、これがカメラバッグだとは露程も思わないでしょう。
こちらの色はボーンカラー。他にブラックのカラーバリエーションがラインナップされています。
マチ(外寸17cm・内寸15cm)がしっかりと確保されている点がカメラバッグらしく見える唯一のポイントかも。
高さ9.64cmのα7RⅣと一緒に並べるとこんな感じ。
やはり相性が良いのはコンデジやミラーレス一眼です。
底部は900デニール防水ライナー
フラップ式トップ構造にり収納力は15Lから20Lにアップ。
ファスナーが露出しないので、機材が濡れるリスクが減る一方、取り出しはワンステップ増えてしまいます。但しヘビー撮影用途のバッグではないのでメリットの方が大きいと思う。
(フロント)
フロントとバックの収納部のフラップはマグネット式。更にジッパーも付いていて安心。
(バック)
フラップは手を離すとペタッとくっ付きます。
これはちょっと気持ちがいいアクション。
収納力 ★★★★
収納ポケットは豊富で、一部抜粋で紹介します。
特徴的なFlexFold dividers
ピークデザインの特徴の一つである、FlexFold dividers(フレックスフォールド・ディバイダー)。
この折り畳み式ディバイダー、ユーザーの好みが分かれるかもしれませんが、自分の用途には結構マッチしています。
ベルクロで取り付けた状態でも折りたためるのが特徴。
ディバイダーの使い方は自由ですが、写真の様にセットにより使い勝手は良好です。
- 下段:ケーブル類を入れるポーチ
- 上段:カメラ(α7RⅣ+FE24-70F2.8GM2)
カメラの両サイドに水筒(500ml)とストロボを入れた状態。スリーブには13MacBookAirを収納。
これだけ入れてしまうと持ち運びは重くて大変・・・
収納ポケット付きフロント小物収納スペース
前面の小物用ポケットは予備バッテリーやSDカードケース・ケーブル類を入れるのに丁度良い感じ。
スマホiPhone13ProMAXもすっぽり収納可能。
但し、メインコンパートメントに機材を入れ過ぎると、ポケットがキツくなり収納力が落ちます。
Anchor Link key tether
アンカーリンク付きのコードが仕組まれているので、鍵やIDケースの取り付けが可能。私は携帯用のライトLEDランタンを取り付けています。コードは伸縮性があって使いやすいです。
背面ポケット〜キャリーケースのハンドルホルダー付き
キャリーストラップで収納力アップ
ストラップ(2本付属)を使用しバッグ外側に荷物を括り付けることも可能。
トラベル用三脚も取り付け可能ですが、カメラやPCも入れているとショルダーストラップが肩に食い込むのは必至かも。
ストラップはバッグのフロント部にも取り付け可能。
使用感 ★★★
使用感に関してはあくまでも個人的な感想です。参考程度にご覧ください。
持ち手〜しっかりと硬め
機材は出し入れはし易い(バックパックとの比較)
機材の出し入れのし易さは、ショルダーバッグのメリット。バックパックよりも格段に快適です。
まとめ
デザインもとても素敵。
撮影機材が少ない私にとって、ベストなトートバッグなのです。
そして以下は、私の個人的な感想ですので参考まで。
メリット・デメリット
カメラバッグとして必要十分な収納力・・・だが重みを感じる
機材の収納力は十分。
標準ズームレンズ(SEL2470GM2)を取り付けたカメラ(α7RⅣ)と望遠ズーム(SEL100400GM)もすっぽり収納可能。
しかし、更にPC等も入れて、持ち手を肩に掛けると・・・その負担はかなりのものに。
この辺の感覚はバックパックとは異なる部分ですね。
勿論ショルダーストラップを使用すれば肩への負担は軽減されますが、芯材のしっかりしたバッグが身体にフィットせず違和感を感じてしまい・・・1日中移動しながらの撮影には厳しい印象を持ちました。
これはフニャフニャのトートバッグばかり使っていた自分の感想なんですけどね。
勿論それだけしっかりとした造りのバッグとも言えるのですが。
収納は腹八分目・・・エブリデイ トートの真価を発揮
使って良さを感じたのは、以下は持ち物を出来るだけコンパクトにまとめた時のリスト。
- 撮影機材・・・α7C+FE PZ 16-35mm F4 G
- ストロボ・・・GODOX TT350
- ノートPC・・ MacBook Air13
- 予備バッテリー
- ケーブル類を最低限
- ノート・筆記用具
自分にとっては超ミニマリスト的な持ち出しですが、やはり片手で持てる程度の重さで使うのがエブリデイ トートにはピッタリに感じています。
撮影用途以外のユーザーもエブリデイ トートはどうか?
撮影用途のユーザー以外の方が、普通のノートPCが収納出来るトートバッグとして使えるか?という疑問ですが、しっかり目の造りが好みで、多めの収納力が必要な方には向いていると思います。但しマチ寸は通常のバッグより大きめなので、電車通勤では持て余してしまう可能性もあります。
エブリデイ トートがおすすめのユーザーは?
ミラーレス一眼に小型単焦点レンズ1本付、ラップトップやタブレットなど必要最低限
こんな感じに持ち物が少なめの方はエブリデイ トートはお薦めです。
逆に交換レンズを数本持ち歩かないと気が済まない、ガチガチな撮影派はバックパックタイプの方がやはりお薦めです。自分の場合、同社のEVERYDAY BACKPACK ZIPを持ち出すことが多いです。
以上、いろいろ書きましたが、トートとバックパック、結局は両方必要なんですよね。
バックパックはどうしても・・・的なシチュエーションは確実に有りますし。
またエブリデイ トート自体、他のカメラ用トートと比較し、確実なアドバンテージがあります。トートとバックパック、これらを適切に使い分けることが出来れば最高だと思います。
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