遂に発表になったNikon Z6Ⅲ!予想通り日本での価格は上昇でトホホな感じ。とても迷いましたが、結局購入(予約)しました。時間的な余裕がなく予約したので、これからスペックの確認や大まかなメリット・デメリットをまとめながら納品日に備えようと思います。
- 高額になったZ6Ⅲは必要?
- Z6Ⅲ性能、メリット・デメリットを簡単なまとめ
今回購入するのは現Z6ユーザーのカミさんの方。サブ機としてZ6Ⅱ検討していたところ、Z6Ⅲの噂がチラホラ、首を長くして登場を待ち侘びていました。主な撮影用途はスチルメインでスナップやモータースポーツなどの動体撮影、たまに私が動画用として拝借する予定です。
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円ベースだと高額、でもドル建てならお買い得?
- ニコンダイレクト・・・435,600円
- ヨドバシ・ビック・・・435,600円
- カメラ販売店・・・・・392,040円
- B&H(米国)・・・・・2,496.95ドル※
※米国から日本への発送が禁止されている商品です。
ニコンダイレクトで発売時価格は39万円程度かと勝手な想像を膨らませていましたが、なんと435,600円!物価高のこのご時世、特に驚きませんでしたが、懐具合からするとなかなか厳しい価格設定です。
しかし米国の販売価格は約2,500ドルとかなり安い!ちなみにZ6Ⅱの価格はおそらく約2,000ドル程度、機能向上と物価上昇を加味するとバーゲンに思えたり。
ドルベースの暮らしなら速攻で購入するな!
この辺は考えても仕方がないので、Nikonの企業努力は凄いと言うことで。
動画には嬉しい性能向上
N-RAW・ProRes RAW内部収録対応〜ニコン機で動画ユーザーなら是非検討したい一台!
- 12bitN-RAW・ProRes RAW HQがカメラで記録可能
- 6K対応(N-RAW最高60p ProRes RAW HQ最高30p)
- バリアングルモニター
- 標準HDMI端子搭載
RAWの内部収録・6Kオーバーサンプリングが可能に!
Z9・Z8で使えるN-RAW・ProRes RAW HQがZ6Ⅲに降臨。もっと小型機材でのRAW内部収録を期待していた方は多いはす。確かにZ8はコンパクトかもしれませんが、日常的に使うにはやはり大きいですよね。760gのZ6Ⅲなら7ワンオペでの収録に程よい大きさです。
か弱い私にとって、Z8のサイズは無理なのです・・・
確かに腕に持病を抱えているとZ8は厳しいよね
我が家でN-RAWを扱う予定は当面無し。動画編集アプリDaVinci Resolveも使用していないですし。でもNikon機で動画を撮りたい方にって待ちに待ったRAW動画内部収録。画素数上8Kは無理ですが、常用としては6Kは良い落とし所かと。
SONYやPanasonicなど動画機能の充実したカメラの選択肢も有るけれど、
Nikon機で制作したいと思っているクリエイターもきっと多いはず
SONYユーザーだけど、カメラの操作性はNikonの方が使いやすいと感じる方も居るとかと
嬉しいバリアングル化(動画では)
賛否が分かれるバリアングル化ですが、これだけ動画機能が充実したのなら当然の成り行きかも。またHDMI端子も標準タイプになったのは嬉しい限りです(端子位置は微妙ですが)。
Z8よりも小型軽量のNikon機で動画を撮りたいユーザーは多いはず。クリエーターさんにとっては見逃せない新機種と言えそうです。
Z6Ⅲの動画性能、このクラスのカメラでは抜きん出た存在になりましたね。
スチルメイン派にとっては悩ましいポイント
今までZ6やZ6Ⅱを使用してきたスチルメインユーザーにとって、Z6Ⅲの導入を迷うかも。正直我が家でも悩んでZ7Ⅱまで検討しました(笑)。
- モニターのバリアングル化
- 被写体認識機能の向上が今一歩
- 積層型CMOSセンサーとメカニカルシャッターレスではない
- 写真撮影メインからすると高い買い物に
バリアンより4軸液晶が欲しい
正直4軸液晶モニターが良かったな・・・
スチルでバリアンが有効な時もあるけどね
動画性能の底上げを狙うなら、バリアングル化は正しい方向性。でもスチル派にとって光軸とズレが生じるバリアンに違和感を感じるのも事実。どうせならZ8と同等の4軸液晶なら万々歳なのですが、動画重視だと仕方がないですね・・・
但しスチル撮影でバリアングルが役立つ時も。自分は俯瞰撮影など変則的な角度で撮影することが多いので、自在に角度変更ができるモニターは役立ちます。この辺は慣れですかね。
被写体認識性能の向上
AF性能は20%アップで、数値的にはかなりの向上。でももう少しアピールポイントがあるとスチルユーザーも喜んだかも。どうもニコンはアピール下手と言うか、勿体無い様に感じます。
今回不思議だったのが、鳥の被写体認識が搭載されていないことですかね。開発スケジュールの都合、後から追加なのかもしれませんが出来れば初めから載せて欲しかった。
積層型CMOSセンサとメカニカルシャッターレスではない〜高感度・ダイナミックレンジも悪化?
ローリングシャッター歪みの無い、電子シャッターでの撮影を夢見ていた方も多いかも。また世界初!の部分積層型CMOSですが、フル積層型CMOSが既に世に出ている状況だと少々残念に感じてしまいます。そもそもこの価格帯でのメカシャッターレスは高望みすぎかもしれませんが。
それとスチル派からすると、部分積層型イメージセンサーの必要性に対する懸念もあるかもしれませんね。海外のレビューによると、Z6よりも高感度耐性やダイナミックレンジが悪化しているとの報告もありますし。我が家の場合、高感度よりもAF性能の向上の方が嬉しいので容認は出来るのですが、気になる方がいらっしゃるのも理解できます。
高感度耐性はそれほど気にしていないです
夜は寝ることにしたから気にしない!
でも星景撮りにはガッカリだよね
気持ち、わかります
スチル用カメラとして考えると高価格
動画性能のアップを考慮すれば決して高額ではないかもしれません。でもスチル性能を求めるユーザーにとって期待外れな側面は否めません。恐らく高額な部分積層型センサーで得られるメリットは宝の持ちぐされになるスチルユーザーも多いかもしれませんね。
まとめ〜それでもZ6Ⅲの購入を決めた理由
動画ユーザーなら迷うことなく購入したいZ6IIIですが、最後にスチルメインのZ6ユーザーがZ6Ⅲ購入を決めた理由をまとめておきましょう。
やはり最新機種が欲しい
なんだかんだで最新機種が欲しい、その理由に尽きます。今回はZ6からの追加購入ですが、頻繁に買い替える訳でも無いので、多少高額でも新しい機種が欲しくなるのは人の性ですよね。
8.0段の手ぶれ補正効果
三脚をあまり使用しないので、手ぶれ補正効果の向上は嬉しい限り。NIKKOR Z 24-120mm f/4 S使用時での効果とのことですが、使用頻度の高いレンズでこれだけの効果が得られるなら最高です。手持ちのムービー撮影も楽しみです。
仮にZ6Ⅲ高感度が悪化したとしても、我が家の常用感度はISO400迄(困った時はISO 3200程度まで)なので、手ブレ補正効果の向上は嬉しい限り。逆に高感度性能が悪化したとしても常用範囲では問題はなさそう。
EVFの性能向上・使用温度が−10度に(対Z6比)
Z6のEVFは正直不満でした。今回4000cd/m2・576万ドットの高解像度とのことで期待は高まります。また地方在住で冬季は寒冷地に滞在することも多いので使用温度−10度は心強いスペックです。
他に選択しが無い・・・・
最後にしょぼい理由ですが、Nikon機の中で他の選択肢がなかったのがも正直な理由。ホールド性を考慮するとZfは無理だったんですよね。逆にクラシカルなスタイルが許容出来るならZfを検討するのは十分アリでしょう。
普段使いにZfも欲しいのですが
その他にもプリキャプチャーやフレキシブルカラーピクチャーコントロールなど新機能もありますが、大体上記の理由ですかね。
スチルメインにとっては思うところのあるZ6Ⅲですが、全体的な性能向上は凄まじいので、やはり到着が楽しみ。但し高感度やダイナミックレンジ重視の方は少し様子を見てから動いた方が良いのかもしれません。
毎度お馴染みの供給不足も考えられるので、どうなることやらです。動画はZ6IIIに任せて、静止画機能全振りのZ7IIIが発売なれば良いなと期待もしてしまいます。無理かもしれませんが。
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