「照明機材を載せるのにライトスタンドではなくカメラ用三脚でも良いのでは?」なんて思うことありませんか?
ライトスタンド、わざわざ購入する必要があるのかな???
結論は「カメラ用三脚でもなんとかなるけど、ライトスタンドには使い勝手の面で及ばない部分がある。」となります。
私も写真を始めた頃は、使わない三脚に照明機材をセットしていたのですが、現在はライトスタンドを使用する事が殆ど。
やはり餅は餅屋だね
カメラ用三脚にも良さはあるけど、
その辺のメリット・デメリットも併せてチェックしていこう。
カメラ用三脚にも照明機材は取付可能
「そもそもカメラ用三脚に照明機材が取付られるのか?」なる疑問ですが、アダプターを介して取り付け可能です。
ダボ・スピゴットさえ取り付ければ何とかなりそう。
最近はいろんなアダプターが入手しやすいからね。
ライトスタンドのダボ形状。先端は1/4″(細ネジ)でストロボ足なども取り付けも可能。
ちなみに写真は16mmオスダボ仕様(国内用はライトは17mmの場合が有り要注意)。
こんな形状のパーツが、カメラ用三脚のネジにセット出来ればオーケーなのです。
そこで登場するのがこちらの変換アダプタ。
ダボとスクリューネジの組み合わせですが、今回はダボ部分のみ使います。
ダボ両端は1/4″・ 3/8″のメスネジで、三脚側のオスネジに取り付ければ、ライトが取り付け可能に。
スクリューネジは付属しませんが、真鍮製もあります。柔らかめなので、高価な三脚のネジを守る点でも良いかもしれませんね。
- 三脚にアダプター取り付け
- ブラケット(アンブレラホルダー)を取り付け
- LEDライトを取り付け
こんな感じで三脚にライトを取り付け出来ました。見た感じ使えそうでもあり、実際なんとか使えます。でもアンブレラを取り付けるには窮屈そうですね。
ライトスタンドのメリット・デメリット
メリット
カメラ用三脚も何とか使えそうですが、ライトスタンドを使用するメリット・デメリットについてチェックしていきましょう。デメリットはほぼ無いんですけどね。
高さの調整
コスプレやモデル撮影では身長より高めのセッティングになりますが、その際2m程度のスタンド高は欲しくなります。若しくはさらに上から照射することも十分有り得ます。
カメラ用三脚で同様のセッティングをするには結構無理が有ります。
また現場での高さ調節も、ポール一本調整すれば済むライトスタンドの方が容易です(カメラ用三脚は3本の脚をバランスを取りながら伸縮)。
基本的にカメラ用三脚は、撮影者のアイレベルで使いやすい様に設計されています。めっちゃ高身長のカメラ用三脚もありますが、価格・重さともに実用的ではありません。
軽量で移動・持ち運びが楽
カメラ用三脚はずっしり一定の場所に構えじっくり撮影に向き、細かな移動には向かないんですよね。
一方ライトスタンドの方は、ポールを手で握り移動出来るので、移動し易いです。
但しカメラ用三脚は、屋外の傾斜地で3本の脚でレベル調整出来るメリットも。でもかなりのレアケースなので、やはりライトスタンドに分がありです。
アングル調整
照明のアングル調整に有利なのもライトスタンドのメリットです。
カメラ用三脚では3本の脚部がアンブレラと干渉してしまうケースも有ります。
クッション機能は機材保護の助けに
クッション機能を備えたライトスタンドもあり、照明機材の急な落下事故を防いでくれます。
カメラ用三脚にはギア式エレベーターが有りますが、伸縮は限られ、一部の機種に限られます。これはこれで便利なんですけどね。
コンパクトに設置・収納出来る
比較するカメラ用三脚にも拠りますが、基本的にライトスタンドの方が少スペースで設置可能です。
また収納に関してもライトスタンドの方がコンパクトに収納出来るので、カメラ用三脚を持ち出すのがアホらしくなります。
デメリット
安定性に欠ける
カメラ用三脚と比較したライトスタンドのデメリットはこれ位なのですが・・・
安定性に関してはカメラ用三脚の方が格段上です。
足の造りも全く違いますし、機材ブレを防ぐ為に作られているカメラ用はとても安定性に優れています。これもどのカメラ用三脚のスペックにも拠るんですけどね。
カメラ用と言えども、華奢で安定性が足りないものも有るしね。
でも安定性の不安はライトスタンドにストーンバッグやカメラバッグを置くことで解消。
ちなみに私はキャンプ用のウェイトバッグを流用しています。
ペットボトルが入れられる様になっており中々便利です。
まとめ
やはりライトスタンドがおすすめ
クリップオンストロボの様な小型照明機材でも、ライトスタンドを使用した方が撮影は捗ります。
敢えてカメラ用三脚でも良さそうなケースを挙げると以下の様なケースでしょうか?(思いつく範囲ですが)。
- 手頃なカメラ用三脚が余っていて、住宅での使用。設置高さ、位置等が決まっている
- 極端な屋外不整地での撮影、アシスタントが居ない場合
室内で小物類など同じショットを繰り返し撮影するのなら、使わないカメラ用三脚でも何とかなると思います。
でもやはりライトスタンドの方が自由度が高く格段に使いやすいので、余程のことがない限りライトスタンドの使用がお勧め。
世界標準の凸オスダボか日本国内専用の凹メスダボ仕様に注意して選んでね。
下にご紹介するスタンドはオスダボ仕様です。
求め易い中国製スタンドは大体こちらのタイプだね。
室内でクリップオンストロボ単体での利用であれば、安価でお手軽なスタンドでも結構使えます。
モノブロックタイプやアンブレラ・ソフトボックスも使用するなら少し大きめのスタンドの方が安定します。予算が許すならこれ位の大きさのライトスタンドがお勧めです。
コメント