「2台目のカメラを別のメーカーにしようか?」また「いま使用している機材が使い辛く、別なマウントを試したい?」迷うことありますよね。本来なら同一メーカーでシステムを組むのが望ましいですが、隣の芝生が青く見えるのは良くあること。
本記事ではカメラのマウントが増える要因や、複数マウント体制のメリット・デメリットについて簡単に考察します。
私は『SONY αE』・『FUJI X』・『FUJI G』のトリプルマウントですが、実際に複数マウントを使用した感想をシェアしたいと思います。あくまでも個人的な意見なので、軽く読んで頂ければ嬉しいです。
まあ、「不経済とは理解していても気づいたらマウントが増えている」これが現実なんですけどね・・・
複数マウントでの運用はおすすすめ出来ず
基本的に複数マウントはおすすめしません。
結局は資金問題に行き着くのですが・・・
やはりカメラは同一マウントで地道にシステム構築するのがおすすめ。実際自分のカメラ仲間でも複数マウントを運用する方は少数派です。
レンズの他にストロボやマイクなど必要な周辺機材も多いですし。
我が家ではカミさんの機材も合わせると4マウントになり置き場も大変に。
本格的な防湿庫を設置するスペースと金銭的な余裕もないので、ドライボックスにマウント毎放り込んで保管しています。長期保管には向かないですが、頻繁に機材を使用するなら問題ないかも!?
それでもマウントが増えてしまう理由
マルチマウントが不経済とは理解していても、他メーカーの機材は気になりますよね・・・
- 他社のカラーサイエンスが気になる
- 使いたいレンズが有る
- AFなど性能・機能面に問題を感じている
- 異なるセンサーサイズのカメラの必要性
- 相性が良くないのかも?
SONY機メインの私が富士フィルムを使う理由、それはフジの発色に惹かれているから。決してαが不満なのではなく、やはりフジのフィルムシミュレーションは秀逸なんですよね。趣味ならレタッチ時間が大幅に削減出来るのもお気に入りです。
また他マウントのレンズが気になる、これも十分な理由かも。「マウントアダプターを使えば?」そんな声も聞こえてきそうですが、せっかくならレンズを活かせる快適な環境で使いたいですよね。私の場合、以前業務で建築物の撮影をすることがあり、その当時は純正シフトレンズがラインナップされているキヤノンEFマウントをメインに、そんなこともありました。
AFや連写スペックなど性能面に不満がある場合、これも説得力があります。例えばGFXで風景や静物撮影が主だったのが、モータースポーツに目覚めたらオートフォーカス性能に優れたマウントを追加するしかありません。
次にセンサーサイズについて。大型センサーが常に最良ではなく、APS-Cやマイクロフォーサーズなど小型センサーを使うメリットは確かにあります。私の場合、被写界深度をかせぐ必要性があり、APS-CのXマウントを使う理由でもあります。
センサーが小さいとシステムは小型軽量化が図れるし〜
Xマウントの場合はそうでもないけどね・・・
最後に相性の問題ですが、こればっかりは仕方がないですよね〜。
複数マウントのメリット・デメリット
それではメリット・デメリットを簡単にまとめていきます。
複数マウントを経験して一番良かったのは、それぞれのメーカーの特徴や良さ(その逆もありますが)を体感できること。
やはりカメラは使ってみないとわからないのだ!
複数のマウントを経験して、ようやく自分の撮影スタイルに適したカメラが見つかる場合も。私の場合オリンパス〜キヤノンを経て、動画と静止画を卒なくこなすSONYに行き着きました。SONY Eマウントは機材が若干軽めなのも気に入ってます。そして風景や静物撮影の場合はフジGマウント、旅行など機材を軽くまとめたい場合にはフジXマウントの様な感じで役割分担しています。
但し同一メーカーでもモデルによって操作系が異なるケースはそこそこ有るので(特にフジは)、結局はカメラに慣れるしかないんですけどね。
繰り返しになりますが、メーカーによってカラーサイエンスはかなり異なりますし、異なる操作系も時には良い気分転換になることもあります。
デメリットとしては、分かりきったことですが想像以上にコストがかかることですかね。でもそれが趣味と割り切ればそれもまた良しです。
メーカー毎の操作系の違いは大体慣れでカバー出来ますが、そう上手くいかない場合も。私の場合NIKONのレンズ交換がそれで、突然レンズ交換を頼まれたとき、回転方向の違いに今でもストレスを感じることがあります。
こんな単純作業で戸惑うとは・・・
ズームリングやフォーカスリングの回転方法も異なる場合があるよね。
まとめ〜カメラが趣味なら楽しいマルチマウント!でも増やすなら慎重に
カメラが好きなら機材が増殖しても仕方ないですよね。それが趣味というもの。
でも写真を初めた頃に購入したカメラだと、自分の期待値と異なる部分があるのは普通のこと。そんな時に頭をよぎるマウント変更やマルチマウント化で、ストレスが減り作品制作に幅が生まれるはずです。
でも時にはクールダウンも必要かも。自分の要望を100%満たしてくれる機材は稀ですし、安易に別のメーカに手を出して悩みが解消される保証もありません。最近は撮影機材のレンタル業者さんも多いので、そういったサービスを活用するのも手かもしれませんね。