今回はGodoxのストロボTT685sの初歩的な使い方をご紹介します。
機種名の末尾に”s”が記載されていますので、こちらはSony用です。
Amazon経由での購入ですと、日本語のマニュアルは付属していません。そして何よりも、最近物忘れが激しので、自分の備忘録として書いています(汗)
TT685sはTTLオートフラッシュ機能があります。
今回は初めて購入した方が、TTLオートフラッシュを使用し、ズームレンズで撮影する場合を想定して書いていきます。コントロールパネル部の操作の紹介がメインになります。
コントロールパネル部の名称
LCDパネルの名称
TTLオートフラッシュでの操作方法
3種類の発行モード
TT685sの発光モードは以下の3種類です。
- TTLオートフラッシュ
- M マニュアルフラッシュ
- MULTI マルチ発光
モード選択ボタンを押す毎にTTL→M→MULTIと表示が変化します。今回はTTLオートフラッシュを使用したいので、LCDパネル左上の表示がTTLであればOKです。
焦点距離の変更
上の写真の設定(波線の箇所)は
- M:マニュアル
- 焦点距離:35mm
になっています。
35mmの単焦点レンズ使用時は上の設定でOKですね。今回はズームレンズの使用を想定して、焦点が自動に変更されるように設定しましょう。
【因みにTT685sのカバーする焦点距離は20mm〜200mmです。】
方法は、
- 楕円で囲った部分のファンクションボタン[Zm/C.Fnに該当するボタン]をおす。
- セレクトダイヤルを回す。
- 数字部分の表示(波線表記部分)が【A Zoom —】〜【M Zoom 20mm】〜【M Zoom 20mm】の様に変化しますので【A Zoom —】を選択してセットボタンを押す。
Aはオートズーム・Mはマニュアル焦点距離の意味です。紛らわしいのがマニュアルで距離を設定してもZoomの文字が表記されていることでしょうか・・・
ハイスピード・シンクロモードの設定
TT685sにはハイスピードシンクロモード(以下HSSと表記)があります。波線部の⚡︎Hマークが表示されていれば、HSSが設定されています。
今回はHSSを解除します。方法は
- 楕円で囲った部分のファンクションボタン[SYNC]を推す。
- ⚡︎H表示(波線の部分)を消す。
ハイスピードシンクロモードでの注意点
使うと楽しいHSSですが、幾つかのの注意点があります。
- シャッタースピードが速くなるほど、ストロボ発光量は少なくなります。
- 15回連続でHSS発光すると加熱保護機能が作動します。
- 発光管の寿命が短くなります。
光量の補正をしてみましょう。
TTLオートフラッシュで撮影していると出来に満足出来なかったり、又は適正値での撮影とは異なる表現をしたくなる場合があるでしょう。
その場合は光量の補正を行なってください。今回は基本設定の0に戻します。
補正方法は
- 楕円で囲った部分で、[⚡︎±]に該当するファンクションボタンをおす。
- セレクトダイヤルを回して、0に設定する。
- セットボタンで確定
-3.0〜+3.0EV間で設定出来ます。
下の写真がTTLオートフラッシで一番シンプルな設定になります。
以上TTオートフラッシュでの設定方法でした。
一応M(マニュアルモード)でのLCDパネルも表示しておきます。
M:マニュアルモードでのLCDパネル表示
Mモードの説明は今回割愛させて頂くとして、LCDパネル下部のファンクション表示がTTLの表示と異なることにお気付きでしょうか?
ここも紛らわしい点なのですが、ファンクション表示は発光モードに伴い変化します。
Mモードでは第3ファンクションボタンに【S1/S2】が当てられているのがTTLでの表示との違いです。
さて、実際に使用していると、見慣れない設定の表示に戸惑う場合がありますよね。
次の事項では他のLCDパネル表示について書いていきます。
設定に困った場合には?
今回は、「マルチインターフェースシュー」にストロボを取付し、TTオート発光撮影(オンカメラ)。ストロボ1台のみ使用での撮影で無線は使用しないことを前提としています。よって上記の表示画面が出てきたらすべきこと(無線/ワイヤレスモードの解除)のみをご説明します。
上の写真を見ると、見慣れた「①TTLオートフラッシュ」の表示以外は何だか厄介そうですよね。オレンジ色のLCDパネルも出てきましたし・・・
因みに、LCDパネルがオレンジ色なのは、無線機能(ワイヤレス)、且つストロボ本体をスレーブ(子機)として使用する場合です。
簡単に言ってしまえば、上の写真②〜⑤は無線モード(ワイヤレス)の表示です。カメラに1台のストロボを取付て撮影するのであれば、使用しない表示です。
この画面が出てきたらとにかく逃げろー(笑)・・・ということで、その方法は
- 上の写真の丸で囲った[ワイヤレス・セレクションボタン]を数回押す。
- 写真①のTTLに戻せばOK
以上の手順だけです。
せっかくなのでワイヤレスモードでの簡単な説明をしておきます。取り敢えず、TTLオート撮影のみの場合は読み飛ばしてください。
② ③ 光無線フラッシュ
TT685Sはソニーのワイヤレスライティングシステム(WL)と互換性があります。マスターユニット(親機)として、またスレーブユニット(子機)としても使用可能です。
- マスターユニットとしては、ソニー製のフラッシュ(HVL-F60M,HVL-F43M,FVL-F32M)をワイヤレス制御可能です。
- スレーブユニットとしては、ソニー製のフラッシュ側から(前出のHVL-F60M等)から制御することが可能です。
※但しいくつかの制限事項があります。
④ ⑤ 2.4GHz帯無線電波フラッシュ
2.4GHz帯域の無線を使うワイヤレスモードです。光無線同様にマスターユニットとして、またはスレーブユニットとして使用可能です。
その他の設定
カスタムファンクション・オートフォーカスアシストビーム設定
- [Zm/C.Fn]に該当する1番目のファンクションキーを長押し、カスタムセッティングモードに入る。
- 項目AFを選択しセットボタンを押す
- セレクトダイヤルを回してON・OFを選択
- 4番目のファンクションボタン[↩︎]を押して確定
注意:オンカメラ時でしか作動しません。
この機能が使用出来ないカメラがあります。
- 使用可能 ILCE6000L、A7RⅡ
- 使用不可能 A99、A77Ⅱなど
私が使用しているA7RⅢやA7Ⅲでは残念ながら使用できませんでした・・・(涙)
一応カスタムファンクションの一覧を下に記載しておきます。
LCDパネル上の表示 | 割り当てられる機能 | 設定事項 | 詳細 |
m/ft | 距離の表示方法 | mメートル・ftフィート | |
APO | オートパワーオフ | ON・OFF | |
AF | AFアシストビーム | ON・OFF | |
Sv APOT | スレーブ オートパワーオフタイマー | 60分・30分 | |
BEEP | ビープ音の有無 | ON・OFF | |
LIGHT | LCDパネルの点灯 | 12sec | 12秒で消灯 |
OFF | 常に消灯状態 | ||
ON | 常に点灯状態 | ||
LCD | LCDパネルのコントラスト | 0−9 | 10段階で設定 |
ID | ワイヤレス発光時のID | OFF | オフ |
01-99 | 01-99の任意の数値設定 | ||
Sv LED | ワイヤレスLEDランプ | ON・OFF |
オーバーヒート保護機能
30回連続してフル発光すると、ストロボユニット保護の為、最低でも約10分間は発光出来なくなります。ハイスピードシンクロモードの場合、15回連続発光で保護機能が作動します。
その他のアラート表示
- E1 : チャージに問題が発生し、発光出来ない状態。リスタートさせても復旧しない場合は修理へ
- E2 : 機器が過熱状態につき約10分間は使用不可能
- E3 : 発光管の異常電圧トラブル。要修理
- E9 : ファームウェアのアップグレードトラブル
いかがでしたでしょうか?駆け足での説明でしたが、TTLオートフラッシュを中心に使用するのであれば、初めてのうちはこの位で大丈夫かと。
純正に比べれるとかなり安価なので、ストロボに慣れる為にも、是非使い倒しちゃってください!
最後に使用作例を
特に大した写真ではないのですが・・・
ニャンコには直接フラッシュが当たらないように撮影しています。
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