秋の風物詩、干し柿。軒下に連なった干し柿の姿は風情があり良いものです。
そんな干し柿、作りたいけど、吊るす場所が無い・・・そんな悩みありますよね。
でも大丈夫。大量生産でなければ、自宅物干しスタンドなど身近なモノを活用し、干し柿作りは十分可能です。
今回は100均で調達出来るアイテムも使用しながら、自家製干し柿の作り方をご紹介していきます。
結局27kg分の干し柿を作りました。
必要なもの
渋柿を吊るすのに良いのは?
柿を何に吊るすか?これ迷いますよね。
何に柿を干せば良いのか悩んだよね。
我が家は室内用物干しスタンドを使いました。
窓でも軒先でも、要は柿が干せれば良いのですが、ご自宅の事情に合ったものを選べば良いでしょう。
- 台付物干し・・・・・・沢山干すなら
- 物干しスタンド・・・・今回使用した物干し
- ピンチハンガー・・・・お手軽
- 柿ハンガー・・・・・・柿専用で一番効率が良いかも
- ロープ etc.
沢山の柿を吊るすなら、台付物干しがベスト。やはり安定感と、高さが有るので1本の縄に多めの柿を吊るすことも可能に。
雨から守れる程度の軒下に設置出来るのなら最強でしょう。
◯高さがあるので、吊るしやすい
○安定している
×雨が降ると辛い
×鳥害対策が難しい(ネット張りが大変)
屋内用物干しスタンドを活用するのもアリで、今回はこの方法です。結構沢山吊るすことが可能ですが、本来屋内用につき安定性に欠けるのがネガティブな面(でも意外と大丈夫でした)。
◯安価で使用しない時はコンパクトに収納可
◯意外と沢山吊るせる
×外で使うには安定性が低い
×地面に近い位置で干すことになる
干し柿専用なので使い勝手は一番良いと思われます。今年は縄の残りが有るので、来シーズンは柿ハンガー使う予定です。
◯干し柿専用の安心感
◯柿の間隔を確保しつつ、沢山吊るせる
×干し柿だけの為に購入するのは躊躇するかも
どれを選んでも干し柿作りは可能ですが、共通して言えるのは情緒に欠ける点でしょうか。
どれを選んでもビジュアル的にイケていません。
日本の秋の風情、
感じることはまず不可能です。
その他必要なもの
アルコール度数が47度と高めの渋抜き専用酒ですが、吊るす前の消毒剤として利用可能です。だだし煮沸消毒で十分な場合が多く、この辺はお好みで。
スーパーよりホームセンターの収穫資材コーナーに陳列されていることが多いです。
我が家では余った渋柿の渋抜き用として使用しています。
その他柿の皮剥き器具もありますが、作る量が少ないなら包丁やピーラーで十分です。
個数が増えてくると、皮剥きは正直疲れます・・・。
そんな時あると便利な皮剥き器ですが、我が家は地道に包丁とピーラーで頑張っています。
ちなみにこちらの皮剥き器は土台に固定する必要があります。
枝付き渋柿の調達・量はどうするか?
地方の産直では、11月過ぎると干し柿用の枝付き渋柿が普通に箱売りされています。でも都心では入手し辛いかもしれません。農家さんによっては直接販売してくださる方もいらっしゃるので問い合わせしてみるもの良いでしょう。
段ボール箱に約7kgで、柿の個数は33個ほどでした。価格は700円程度でしょうか。
勿論、柿の品種や大きさ、販売地域によって異なるので目安として捉えてください。
大量に感じますが、実際に干すと意外と少なく感じます。
皮剥きは大変ですが・・・
私の場合、出来るまでつまみ食いで数は減りますし、周りに配ったりすると、意外と食べれる量は少なくなってしまいました。
作り方
皮剥き
皮の剥き方は人によって異なり、何が正解と言うことはないと思います。
今回はまずへた周りを取り除いた後に、残りをピーラーを使用して剥きました。
カミさんの実家では、へた周りの前処理はせず、そのまま柿のお尻から包丁で剥いています。
皮剥きは個数が多くなると長丁場に。自分に合った方法で作業するのが一番です。
参考タイムですが、我が家では5kgの柿の処理に40分ほど要してしまいます。
縄に柿を取り付け
今回は縄の両端に柿を取り付けることにしました。(写真は煮沸消毒した後のもの)
要は干せれば良いのでご家庭の事情に合った方法でOK。
この時は少量だったので機動性を重視で。この方法だと降雨時に屋内への取り込みが楽ですし、軽いので室内ピンチハンガーに吊るすことも可能です。
消毒
煮沸消毒で柿をカビ菌リスクから予防します。
5秒程熱湯に浸してたらサッと引き上げます。
あらかた縄への取り付けが終わる前に、お湯を沸かし準備しておきましょう。
地域によっては硫黄で蒸したり色々ですね。
吊るす(物干しスタンドの場合)
物干しスタンドに干すと感じに。
雨や鳥害の問題がなさそうなら、このまま干して出来あがりを待ちます。
満遍なくお日様と風にあたる様に、柿の向きをたまに変えてあげます。
干してから1週間後の様子。
柔らかくなっているので、柿をを優しく揉み、渋の抜けを良くします。
柿の色合いは黄色から茶色に変化し、干したての頃の印象はもうありません。
(参考)物干しスタンドのアップグレード
我が家は軒下に設置したのですが、軒の出が少なく屋根を取り付けることに。
屋根材は主にダイソーのワイヤーネットを使用しました。
使用した物干しスタンドは段差が有り、屋根勾配で意外と実用的な感じに。
また上段・下段とも竿の長さが調整出来、ワイヤーネットの設置に役立ちました。
- ワイヤーネット 約80×29.5cm
- ワイヤーネット 約62×40cm(80×29.5cmの在庫が無かったので仕方なく使用)
- ワイヤーネット用連結ジョイント 12個入り
- クロムメッキS字フック 約3.5cm12個
- 結束バンド 15cm 50本
- 防鳥ネット 1m×2m
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後はワイヤーネットを物干しスタンド上に設置し結束バンドで数箇所固定すればOK。
結束バンドは取り外し可能タイプも有りますが、結局外し辛いので普通の結束バンドにしました。
■防鳥ネットを取り付け
1m×2mものを1つだけ使いましたが、2つ使用した方が余裕が有ります。
柔らかめの素材なので、毎年使う方はホームセンターを物色しても良いでしょう。
■雨よけ
ビニールシートを被せて雨対策。風がなければ洗濯ピンチで留めておけば大体大丈夫。
もっと沢山吊るしてみた
7kgでは少なかったので、一週間後20Kg追加しました。
■S字フックを使用して吊り下げ
パイプ部は縄を巻いて、そこにダイソーのS字フックを使い吊り下げました。ワイヤーネット部分はそのままS字フックで吊り下げます。
縄両端に付けた柿は、ワイヤーネットに結束バンドを取り付け吊るしたり。
小ぶりの渋柿だったので、20Kgにしては多めに見えるかもしれません。
今回使用した物干しハンガーの対荷重は12kgなので、明らかに過積載!
でも皮の重さと、日々水分が抜けていくので何とかなりました。
10日〜2週間ほどで出来上がり
10日が経過、我慢出来ずつまみ食いしてしまいました。
小さめの柿でしたが、皮は程よい柔さ、中はふわふわで美味しかったです。
自分には好みの出来具合だったので、この状況で保存したかったのですが、カミさんは硬めが好みとのことで更に干すことになりました。
お店で売られているあんぽ柿とは全く違いますが、十分美味しいです。
これで年内のおやつに困ることはなさそうです。
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