【レビュー】Kase マグネットアダプターリングを広角ズームで使う〜肝はインレイドリング

フォト造りTools

今回はKase(カセ)のマグネットアダプターリングのレビューです。

ねじ込み式フィルターで面倒な着脱を磁石の力で簡略化してくれる神アイテム。あったら便利程度に横目で見ていましたが、屋外でのNDフィルターの取り外しに手間に感じ今回入手した次第。最近ではマグネット式フィルターは多くのメーカーから発売されていますが、今回は手持ちのねじ込み式フィルターを流用可能な「Kase マグネティックフィルターアダプター」を選びました。

にっこりブヒ

手持ちのねじ込み式フィルターをマグネット化してくれるのか

にっこりねこ

特殊なフィルターをマグネット化するのにも良いよね

アダプターの装着で広角レンズにケラれが生じるか気になるところですよね。今回はFUJIの広角ズームレンズ「GF20-35mmF4 R WR」で使用可能かもチェックしてみます。

主に動画制作にメリットが大きいマグネティックリングですが、今回は写真撮影で使うND65000での使用が目的。

にっこりブヒ

とても濃いND65000、構図とピント合わせはフィルターを外して行う必要が

困りねこ

ロケ先でフィルターを回しての着脱するのは辛かった・・・

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。EC事業者等から購入実績などにより手数料を受領しています。

ちなみに今回使用するNDフィルターはこちら。薄枠で広角でも使いやすいです。

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3種類のアダプターリングの違いは?〜広角は「インレイドリング」が重要

プロセットには3種類のアダプターが含まれますが、今回の使用目的は広角(フルサイズ16mm〜28mm相当)ズームレンズでしたので、厚みが抑えられる「インレイドリング」の存在が重要でした。よって今回はこちらの使用感を中心にお伝えしていきます。

広角レンズ用なら「スクリューアダプターリング」と「インレイドリング」の2枚セットで事足りるはずなのですが、不安だったので3枚セットをオーダーしてみました。

プロセットに含まれる3種類のアダプターの違いは以下の通り。

  1. アダプターリング:レンズに装着
  2. スクリューアダプターリング:フィルターに装着
  3. インレイドリング(全ねじ式):レンズ内側に装着〜特に広角レンズに有効

基本的には「スクリューアダプターリング」をフィルター側に装着し、レンズ側には用途に応じて「アダプターリング」か「インレイドリング」を装着することになります。

※「インレイドリング」はレンズ側だけでなく、フィルターを重ねて装着させたい場合、フィルターにも取り付け可能です。

全ネジが特徴的な「インレイドリング」

▲ インレイド(Inlaid)の名の通り、全ねじ形状によりアダプターがレンズ内側に埋め込まれる形になるので、広角レンズでのケラれ防止に役立ちます。取り付けには付属の専用工具を使います。最悪工具が無くても、指や爪を引っ掛けて頑張ってリングを回すことも可能(おすすめは出来ませんが・・・)。

▲ 注意点としては、「インレイドリング」を深く入れすぎず、適度な位置に止めること。私は最初リングを奥まで入れすぎ、磁力が弱まり焦りました。当たり前ですよね・・・。

▲ セットされたインレイドリングに重ねて込み式フィルターを装着することも可能。画像は保護フィルターをインレイドリング上に取り付けた状態。この場合、保護フィルターを回して外するのでスマートとは言えませんが、ケラれ防止を最優先するならこの方法もアリかなと。

▲ これでND65000の着脱が快適に。フィルターを外した状態で構図とピントを合わせ、その後ND65000を装着し撮影します。

▲ 細身の「インレイドリング」で確実な磁力が得られるのか不安でしたが、フィルターはしっかり合体してくれ安心。

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広角ズームレンズで使えるか試してみた

富士の広角ズーム「GF20-35mmF4 R WR」で試してみます。このレンズの為に購入したので使えないと悲しいのですが・・・。

※ラージフォーマットレンズにつき、焦点距離×0.8がフルサイズ換算です。

ちなみに今回使用するNDフィルターはこちら。薄枠で広角でも使いやすい製品です。

レンズ側【アダプターリング】/フィルター側【スクリューアダプターリング

まずは「アダプターリング」と「スクリューアダプターリング」の基本的な組み合わせから。

GFX50SⅡ+GF20-35mmF4 R WR 20mm(16mm相当) ISO160 F8.0 SS240

▲ 20mm(フルサイズ換算16㎜)では四隅ケラれが生じました。想像以上に善戦していてますが、広角での1ミリ差は大きいのでケラれない方が良いですよね。

GFX50SⅡ+GF20-35mmF4 R WR 24.8mm(約20mm相当) ISO160 F8.0 SS240

▲ 約20mm(フルサイズ換算20㎜)ではケラレが生じていません。

被写体が変わりますが、どの辺が限界かと試してみると・・・

GFX50SⅡ+GF20-35mmF4 R WR 22.1mm(約18mm相当) ISO200 F8.0 SS240

▲ 18㎜からテレ側が安全圏ですかね。勿論使用するレンズやフィルターの厚みによっても結果は異なるので、参考程度に覧ください。

レンズ側【インレイドリング】/フィルター側【スクリューアダプターリング

「インレイドリング」を取り付けた場合。

GFX50SⅡ+GF20-35mmF4 R WR 20mm ISO160 F8.0 SS240

▲ 20mm(フルサイズ換算16㎜)でほぼ問題なさそう。買って良かったと思えた瞬間でした。フルサイズ換算で16-35mmクラスのレンズなら「インレイドリング」の方がケラれのリスクは下がります

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まとめ〜手持ちの円形フィルターを有効活用するならおすすめ

最初は不安でしたが、結果としては買って良かったと思えるアダプターでした。

フルサイズ換算16mm〜の広角レンズならインレイドリングが含まれるセットがベター。今回の場合、3点セットではなくインレイドリングとスクリューアダプターリングの2点セットで事足りましたね。

標準〜望遠域なら「アダプターリング」と「スクリューアダプターリング」の組み合わせでも良いかと。

今回の様に手持ちのネジ込み式フィルター1〜2枚をマグネット化するのならとても良いアイテムです。もしもこれから新たにフィルターを揃えるなら、最初からマグネットタイプのフィルターを検討した方が良いでしょう。今回は特定のフィルターをマグネット化したかっただけなので、用途としては「Kase(カセ)マグネットアダプターリング」はマッチしていました。

フィルターの着脱が多い方は、一度マグネティックフィルターを経験してしまうと従来のねじ込み式には戻れなくなる危険性が高いかもしれませんね。動画だけでなく写真メインの方も要検討のアイテムに感じました。

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