【星景写真】ポラリエU 強化オプションを用いたセッティング

フォト造りTools

ビクセンのポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエUにサードパーティ製強化オプションを用いてセッティングしてみました。星景写真にはポタ赤本体の他様々な専用機材が存在しますが、今回紹介するのは広角レンズ中心の星野写真撮影時の必要最低限の組み合わせでのレビューです。

正直言って、星空写真は初心者レベルです!そんな私のセッティングですが、これから星景写真を始めようと思つている方の参考になれば幸いです。

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セッティング状況

現状は下の写真の様なセッティングです。
現状手持ち機材の流用なのでツッコミどころ満載ですがこれで何とか撮影出来ています。

カメラ・レンズ以外の構成は以下の通りです。

  1. ポータブル赤道儀:ポラリエU
  2. 自由雲台:シルイ k-20X
  3. 雲台ベース:PCBU-EQ2雲台ベース
  4. ウェイト:ペットボトル ウェイトアダプター
  5. ポーラメーター
  6. 雲台:アルカスイス Z1
  7. 三脚:ジッツオ システマチック
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ポタ赤を強化した訳

テレスコ工作工房様 オリジナル ポラリエU専用 PCBU-EQ2雲台ベース
ポラリエU搭載可能重量(恒星時運転での配置時)

①標準雲台ベース使用:約2.5kg以下
(モーメント荷重25kg・cm:回転中心より10 cmで約2.5kg
②ポラリエ用マルチ雲台ベース、カウンターウェイト等を使用した場合:雲台を含めて6.5kg以下(カウンターウェイト等を含まず)
(モーメント荷重65kg・cm:回転中心より10cmで約6.5kg

ビクセンHPより引用

全モデルのポラリエから搭載可能重要は若干UP、モーメント荷重で回転軸から10cmで約2.5kg。これだけあればミラーレス一眼+広角レンズの組み合わせであれば特にも問題なさそうなスペックと言えますが、私が使用している組み合わせだとちょっとギリギリ感が。
下記が大まかな機材重量です。

カメラSONY α7Ⅲ565g
レンズFE 12-24mm F2.8 GM847g
雲台SIRUI K-20X397g
ブラケットSmallRig 2122200g
その他バッテリー・SDカード等67g
合 計2076g
参考重量です


普段の撮影対象が星景写真メインではないので、なるべく手持ちの機材を流用した組み合わせです。

雲台:SIRUI K-20X ブラケット:SmallRig 2122

自由雲台はもう一段小型タイプでも十分なのですが、K-20Xは安定感がありフリクションでの微調整がしやすいです。


カメラに取り付けたSmallRigブラケットは動画用で腰高、ここはスチル用の薄いタイプの方が良いでしょう。
この状態でポラリエU標準雲台ベースに取り付けた姿はかなり辛そうな姿に・・・

iPhoneで撮影

そんな訳でテレスコ工作工房さん制作の雲台ベースPCBU-EQ2を取付してみまた。
PCBU-EQ2の取付方法は別記事にしていますのでご覧ください。

ペットボトル ウェイトアダプター

ペットボトル ウェイトアダプター
ペットボトル ウェイトアダプター下から見るとこんな感じ

PCBU-EQ2に付属していたウェイト(0.7kg)では間に合わず後からペットボトル ウェイトアダプターをお願いしました。中の水量や砂の量でウェイト調整出来るので、重いうウェイトを持ち運ぶ必要がなくなり画期的プロダクトです。
これは便利!最初から頼んでおいた方がよかったと後悔。

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使用感

主にセッティング面でのメリット・デメリットを挙げていきます。

三脚上の自由雲台は使い辛い場合も

良い点

  • ポラリエUがアルカスイス互換で機材脱着がスムース
  • ペットボトルウェイトアダプターのおかげで重いウェイトを持ち運ぶ必要がない
  • 広角レンズでの撮影はポーラメーターで極軸合わせが楽々

アルカスイス互換になり機材脱着がスムース

アルカスイス互換プレート

スチルの撮影機材はアルカスイスで統一しているので、ポラリエUがアルカスイス互換になったのはかなり有難いのです。

アルカスイスについては以下の記事で解説してますのでご覧ください。

但し赤道儀の場合、本体が斜めの設置になるのでしっかりと固定されていないと落下の恐ろしい事態を生じることに(汗)

クランプ端部に斜めにセットした場合の落下防止ストッパーは付いている

ポーラメータは意外と便利

ポーラメーターでの極軸合わせ

ポーラメーターで極軸合わせが不正確という話も聞くのですが、私の場合は特に問題なく使えています。北極星が見えないことが多いので無くては困る存在です。但しスマホやスマートウォッチを身につけているとかなり狂うのでその点は注意が必要。

ちょっと使い辛い点

  • 自由雲台での極軸合わせは手間がかかる
  • タイムラプス撮影時のセッティングが不便

×と言う強い表現は適切ではないのですが、この辺は使い方とアイデアで何とでもなる点です。

自由雲台での極軸合わせは少々手間

自由雲台(モノボール)

現状のセッティングでやり辛いのが極軸合わせです。
極軸合わせは赤道儀の使用で一番重要なポイントですが、セットされた状態で三脚上の自由雲台での微調整は出来ないことはないのですが面倒な作業です。

まず三脚を水平に設置、そんな撮影の基本をしっかり実践すれば良いのですが、なかなかそうもいかず。この辺は性格的なところが大きいかもしれませんね。

私は星景写真家ではないですし、広角レンズでの星野写真しか撮らないので当面はこのままの組み合わせで撮影する予定です。しかし効率的に撮影するなら微動雲台レベリングユニットはやはりあった方が良いでしょう。

ビクセンの微動雲台DXはなかなか手に入らないんですよね。今冬在庫ある時に迷っていたら売り切れになっていました。

タイムラプス撮影時のセッティングが不便

タイムラプス撮影時の状態

PCBU-EQ2雲台ベースの脱着は慣れれば簡単ですが、やはり現場での作業は面倒なんですよね。
雲台のセッティングやプレートを使用すれば何とかなりますが、この点ではポラリエU標準雲台ベースの方がセッティングが楽です。

まとめ

星空サンプル
ISO1600 SS60 F2.8 12mm カメラ:α7Ⅲ レンズ:FE12-24mm F2.8 GM ポラリエU 星景撮影モード

上の写真は昨年12月、冬の天の川の試し撮りです。適当な場所での撮影で写真的には全然ダメダメですが、60秒の長秒でもしっかりと星を点像で捉えてくれました。

以上ポラリエUの強化オプションを使用したセッティング例でした。
本例は普段星景写真をあまり撮らない自分が使用している例で、まあ星野写真レベルなら何とかなるかな的レベルです。
今後徐々に改善していく予定なので変化があったらまた記事にしますね。

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