写真展(個展)を開こう!【その1】 企画・予算組み〜会場の手配まで

foto la vida

夫婦で初めて写真展(個展)を開いてみたのですが、その時の企画から準備そして開催に至るまでを書いてみました。今までグループ展は何回か経験があったのですが、家内の兼ねてからの希望で個展を開催することになりました。今回個展を開催し初めて気がつく点も色々とあり、これから写真展を開催する方の参考になればと思い記事にしてみました。

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写真展の企画

まずはじめに決めたことは、当たり前ですが以下の事項です。

  • 開催時期・期間
  • 場所・作品を販売するかどうか
  • どのくらいの規模で開催するか(展示枚数等)
  • 予算

開催時期・期間

開催時期と期間についてはもちろん各々の都合に左右されますよね。 私たちは土日が休みなので、金・土・日曜の合計3日間の開催で計画を立てました。実際には設営の日もあるので木曜日から休みを取らなくてはなりません。

一般的な方の開催期間はやはり一週間でしょうか。設営には何が起こるか分からないので前日1日はみたておいた方が良いです。

場所の選定

開催場所には以下の様な種類があります。

公共的な施設

  • 市町村等の役場のギャラリー
  • 企業が非営利で貸し出す施設
  • 美術館・博物館など

公共施設の特徴は

  • 7日単位での貸出(展示6日間+搬入日1日間)が一般的
  • 施設利用料が安い(光熱費が徴収されることがあり)
  • 会場に常駐出来る人員が必要
  • 人気の施設は抽選になるので早めの申し込みが必要
  • 営利目的での使用は不可能

営利目的の施設

  • 画廊
  • レンタルギャラリー・レンタルスペース
  • ラボの展示スペース
  • デパート
  • カフェ等の展示スペース

営利目的の施設の特徴

  • もちろん施設利用料がかかる
  • 場所によっては1日単位でのレンタルが可能
  • 常駐出来る人員が居ない場合は手配してくれる場合もある
  • 営利目的での使用が可能(作品の販売が可能)

私たちは写真を販売する予定はありませんでしたが、一週間の開催は不可能なのでレンタルギャラリーを利用することに。今回利用させて頂いたギャラリーは1日単位での貸出も可能ですので、開催期間が限られている場合は助かります。

会場の選定で重視したこと

今回の写真展の開催にあたり重視したことは以下の点でした。

  • 1日単位で借りられる
  • 公共交通機関が利用できる場所
  • 駐車場が近くにある
  • なるべく市街地

会場の下見をお忘れなく

候補の展示会場は必ず下見を行うようにしましょう。以下に下見する場合の項目を記載しましたのでご参考になれば幸いです。

確 認 事 項備 考
会場内の寸法簡単な図面があれば入手する
壁の状態壁紙(壁紙の凹凸状態・色)・コンクリート打放など
鋲の使用可否作品プレートや作品の保持に鋲などが使用可能か?
展示レールやフックの形状・数量
照明の数展示予定数に対して十分な数量か
記帳台(スペース)の有無
照明の色具合室内照明とライトの色具合(色温度)
備品類の確認テーブル・椅子・湯のみ茶碗・湯沸かし・ポットなど

ちなみに今回お世話になった仙台市にあるギャラリーはこちらです。

New Layla Art GalleryⅠ

1日からレンタル可能で作品の販売も可能です。

写真展の規模 

2人だけの個展なのでグループ展を開催する程の大きさは必要ありませんでした。今回利用したレンタルギャラリーの広さは約16㎡(約4.85坪)のワンルームマンションの様な間取りです。

展示前
展示後

展示方法の検討

展示方法は一番悩むポイントでした。これまでグループ展では写真用の額縁を使用していました。

額縁を使うメリットはやはり展示のし易さと丈夫さにあると思います。そして大きく見えるので作品の迫力が増しますよね。しかしA3以上の大きさで10枚を超える額を揃えるのは金額的に大変ですし保管場所も必要です。ギャラリーによってはレンタル額縁も有るので可能であれば検討しても良いでしょう。

今回私たちは額縁を使用せずパネルボードを使用することにしました。パネルは薄いと反ってしまう可能性が高いので、出来れば厚みのある素材を使用した方が良いです。今回私たちは7mm厚のパネルを使用しました。

パネルボードにした理由は、上で書きました金額・保管の問題も有るのですが、少ない展示スペースを有効活用するには額縁のサイズが弊害になってしまうことでした。

作品数は?

16㎡のワンルームにどの位の作品を展示するのか?(パネルボード使用)

  • A3ノビ 写真 18枚
  • A4 写真 13枚
  • A4 案内文 1枚

上記の枚数で設定しました。額縁を使用すると半分位の枚数しか飾れないと思います。

気になる予算は?

以下は今回の写真展の予算になります。

名目単価数量金額
会場費10,0003日30,000
ワンタッチパネル A3ノビ80018枚14,400
ワンタッチパネル A436013枚4,680
用紙A3ノビ ※140001箱4,000
用紙A4 ※214001箱1,400
展示用部材(フックなど)1式5,000
交通費(駐車料など)1式5,000
合 計(概算)64,480

※金額は概算です ※1 ピクトリコ セミグロスペーパーA3ノビ 20枚入 ※2 ピクトリコ セミグロスペーパーA4 20枚入

予算は約65,000円で、実際にかかった費用もこれくらいでした。やはり会場費によるところが大きいですね。レンタルギャラリーで1週間の期間で開催した場合には、おおよそですが10万円が目安になるのではないでしょうか。

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まとめ

今回は写真展(個展)開催にあたっての第一段階、企画から大まかな予算組みまで書いていきました。会場の選定にあたっては展示内容に合った会場と、見に来ていただく方が来場し易い場所を選ぶことが大事ですね。

次回は作品パネルの作成から展示までを書いていく予定です。

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