WOOLRICH(ウールリッチ)のダウンコート ARCTIC DOWN PARKA BL2.0(アークティックダウンパーカ) を新調することに。本来は THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)のANTARCTICA PARKA(アンタークティカパーカ)を購入予定だったのですが・・・今手元にあるのは別なコート。
デザイン面で似通ったところがある両アイテム、それぞれノースフェイスショップ内で並んでおり、どっちを選べば良いか少々お店で迷ってしまったんですよね。
本記事では両アイテムの主な違い(GORE-TEXとGORE-TEX INFINIUMの違いなど)をチェックしながら、WOOLRICH ARCTIC DOWN PARKA BL2.0を選んだ理由に付いて書いていきます。
※ブランド・商品名が長いので以降省略した名称で記載しますことをご了承ください。
購入のきっかけ
10数年以上の長きに渡りお世話になったノースフェイスのダウンコート、さすがにくたびれた状態に。でもまだ十分使用出来そうなのが流石の品質でして、買い替え時期が伸び伸びになっていたんですよね。
ちなみにこのコートの用途・使用環境は以下のような感じになります。
- 降雪地域での使用
- デザイン性より性能重視
- 日常生活や写真・動画撮影時に着用
そこで選んだのが、WOOLRICH(ウールリッチ) ARCTIC DOWN PARKA BL2.0(アークティックダウンパーカ) でした。
暖かさだけを追求すればモコモコしたダウンジャケットが欲しかったのですが、機材も背負うし雪も降るのでダウンコートの方を選択。
普段使いや冬の屋外撮影で使いやすそうだったので購入してみました。
店員さん曰く、このアイテムはファー付きと無しのタイプがあるとのことで、今回私が購入したのがファー有りのタイプ。正確な名称は『アークティック ダウン パーカ バイプロダクトラムファー2.0』と長くて何が何だかわからないのですが・・・『極寒対応ラムファー付きダウンパーカー』という意味ですかね。
ファー自体は取り外しが可能で、ファー無しは⬇︎です。
次はWOOLRICH(ウールリッチ)というブランドについて、以下に簡単にまとめてみます。
WOOLRICH(ウールリッチ)とは?
私は特段ファッションには詳しくないので、WOOLRICHについては「どこかで聞いたことがあるブランド名」という程度。ショップで多分フィンランドのブランドと伝えられてもそのまま信じてしまうレベルです。
WOOLRICH の詳しいヒストリーについては、ネット上に正確かつ有益な解説が沢山あるのでそちらを参照して頂くとして・・・ここでは私なりに簡単にまとめておきます(専門家ではないので誤りがあったらごめんなさい)。
- 1830年から続くアメリカのアウトドアブランド
- 1989年 WP Lavori in Corso(伊のアパレル企業)と提携しグローバルブランド
- 2017年 ゴールドウインが 英WOOLRICH International と資本提携(少数株主持分を取得)
- 2018年 北米・ヨーロッパ・アジア(日本)での展開をスタート
かなり雑ですみません。以前はトーメンや八木通商が扱っていたものも有るが、今回自分が購入したものはゴールドウィン傘下の株式会社ウールリッチジャパンの商品ということですかね。
参考『WOOLRICHブランドの日本国内における事業展開のために2017年12月1日にウールリッチジャパンを設立』
WOOLRICH の古着をネット上で検索してみると、ARCTIC DAWN PARKA を代表に無骨なデザインのアイテムが多く、「こんな作業服っぽい感じのコート、昔着ていたな〜」なんて感じで妙に懐かしさが込み上げてきました。会社で支給された冬コートも正にこんな感じでしたし(笑)。
一方レディースアイテムはイタリア企業との提携後の流れなのでしょうか、結構細身のラインでおしゃれ(ありきたりな表現ですが)、そのギャップに驚き。
カミさんが求めたこちらのダウンコートはノースフェイスのお店ではない別のセレクトショップで購入。ショツプ別注モデルですかね。
WOOLRICH ARCTIC DOWN PARKA BL2.0 と THE NORTH FACE ANTARCTICA PARKA のどっちを選ぶか?
北極(ARCTIC)のウールリッチ or 南極(ANTARCTICA)のノースフェイス?
同じショップ内には似たようなデザインのウールリッチのダウンパーカも並んでおり(しかもセール割引中!)迷いが生ることに。
ポケットも多くて撮影に使いやすそうですし、防寒面でもどちらも寒い冬に重宝しそうです。幾つかの検討ポイントはありますが、一番気になったのはコートの核となる GORE-TEX (ゴアテックス)の違いでした。
WOOLRICH は GORE-TEX INFINIUM を採用
今までアウトドア用のジャケット類はバカの一つ覚えで GORE-TEX 一択だったのですが、本アイテムはいつもと違う GORE-TEX INFINIUM が採用されています。
購入前は GORE-TEX INFINIUM とは???だったのですが、レジに行く前にこれらの違いを理解しておいた方が良さそうです。
GORE-TEX INFINIUMとは?
一番正確な情報はやはりメーカー情報からということで、詳しく知りたい方は下のリンクからどうぞ(丸投げ・・・)。
でも一応自分なりにまとめておきます。
GORE-TEX INFINIUM は2018年からスタートした比較的新しい製品ラインで、コート付属のタグは見慣れたブラックのGORE -TEXではなく、ホワイトのタグが付いていました。
防水性よりも快適性を重視
GORE-TEX と言えば高い防水性能の代名詞ですが、この性能が本当に必要か?と考えると確かにそうでもないんですよね。登山家でもない自分の場合、完全防水の有り難みを感じるのは冬季の雪山撮影くらい。その時は登山用シェルを着て行く訳で、普段の降雨程度では他の防水素材で間に合うこともしばしば。
従来の GORE-TEX の生地は3レイヤー構造(ゴアのメンブレンをアウターとインナー素材でラミネートしている)で、更に縫い目には防水シームテープも施されています。
時にゴワゴワと感じる着心地がある種の安心感を与えてくれているのですが、普段使いでは確かにオーバースペックであるとも言えます(逆にコシが感じられてそれが良かったりもするんですけど)。
GORE-TEX INFINIUM はガチな防水性能を求める訳ではなく、多くの人にとって必要な快適性を重視したコンフォート寄りのプロダクトと言えます。
WOOLRICH(ウールリッチ)のダウンコート ARCTIC DOWN PARKA BL2.0 は完全防水?
GORE-TEX INFINIUM PRODUCTS素材を使用し縫目には独自のシームテープ加工を施した完全防水仕様。高い耐水性とともに衣服内の発汗による蒸れを排出する透湿性も兼備、袖口の防風リブは、袖ライニングから連続する撥水素材をリブ上に織り上げることで冬期に懸念されるウィッキングに対応。グローブ着用での使用を前提とした大型のポケットやジッパー設計。Green is Goodリサイクルダウンを採用、環境に配慮したフッ素化合物を含まないPFCフリー撥水加工、By-product 天然 Lamb Fur仕様。
Goldwin ARCTIC DOWN PARKA BL2.0 アイテム情報より引用
購入時に分からなかったのが、WOOLRICH ARCTIC DOWN PARKAが GORE-TEX INFINIUM を採用しつつ完全防水が謳われていることでした。GORE-TEX INFINIUM は非防水性能のはずなのに・・・
GORE-TEX INFINIUM WINDSTOPPERは防水ではなく耐水仕様
実は GORE-TEX INFINIUM 内には更に幾つかのシリーズが存在しており、WOOLRICH ARCTIC DOWN PARKA ではその中の WINDSTOPPER (防風性能だけでなく耐水性能にも優れたタイプ)が使用されているんですね。
これにより防水ではないが耐水性能が確保されており、更に縫い目に独自のシームテープ加工を施工することにより完全防水化ということですかね・・・自分ではそんな感じに理解しました。
GORE-TEX製品を選ぶ時には防水・耐水・撥水の3つのワードの意味合いについて意識すると分かりやすいかも。
結局 WOOLRICH ARCTIC DOWN PARKA を選んだ訳
- 今回の用途ではGORE-TEX INFINIUM のスペックで十分に感じた
- 手を入れられるサイドポケット
- すっきりとしたデザインが好印象
- ユーティリティブラウン(UB)の色合いが良かった
GORE-TEX INFINIUM で十分なのかも
GORE-TEX のスペック面では、防水仕様のノースフェイス ANTARCTICA PARKA の方が安心感は高いのですが、今回は平地での使用がメインなので GORE-TEX INFINIUM WINDSTOPPER 使用の WOOLRICH ARCTIC DOWN PARKA でも十分に感じたんですよね。
また製造企業への信頼感もあって、独自のシームテープ加工を施し耐水ではなく完全防水化したと言っているのでその辺の後押しも確かにあります。
寒い時に手を入れられるサイドポケット
両者ともポケットが多く撮影時には助かりそうです。また機材操作で手袋を外すことも多いので、ボタン無しのサイドポケットは一時的に暖を取るのにとても便利です。
ポケット内にはホッカイロを常備することになりそうです(笑)。
どこにでも着ていけるスッキリとしたデザインが好印象
こんなブログを書いていて言うのも何なんですが・・・このコート、あんまり人前で着る予定ないんですよね・・・。殆ど車移動で外で着るだけですし、地方で街にはあんまり人も歩いていないし・・・そんな訳でデザイン性はそれほど重要ではなかったのです。でも着ていてモチベーションが上がるのも重要ですよね(笑)
また最近のダウンコートはアーム部分にワッペンが付いているのを良く見かけますよね。
それはそれでカッコいいなとは思っていたのですが、WOOLRICH のブランドロゴだけがあしらわれた本アイテムもシンプルで良いかなと思った次第。
昔着ていた作業コートとはかなり異なり(当たり前ですが)スッキリと洗練された感じで、どこでも着ていけそうな感じが好印象なのです。
カラーは明るめのブラウンがグッド
今回選んだカラーはユーティリティブラウン(UB)で、この色合の服を着るのは初めて。ネットで見る色よりも実物の方がかなり好印象で、作業服感が感じられない色で良いと思います。
また明るい印象のブラウンなので、暗い夜道でも安心。
私の色彩感覚では黄土色より土色に近い印象で、掘削した時の粘土層の色合いを思い出しました。
うーむ色見本として載せてみたコチラの画像よりもちょっと明るめかな・・・正確には実物を見て判断願います。
勿論ダーク系の色もラインナップされているので、通勤やビジネスで使用してもおかしくないデザインに感じました。
まとめ
普段使いであれば、どちらを選んでもOK
北のウールリッチ か 南のノースフェイスか?
普段使いであれば気に入った方で良いと思います。
私は今回ウールリッチのパーカを選びましたが、どちらを選んでも後悔しないアイテムなんじゃないかと思います。極寒エクスぺでション向けのノースフェイスのAntarctica Parkaは街中でよく見かけますし、特に違和感も感じません。
ただし極限での性能を求めるのであればノースフェイスの Antarctica Parka の方がやはり良いと思います。
GORE-TEX の違いもさることながら、フードや首元だけでなくウェストと裾部分もアジャスタードローコードで調整出来るようになっているので、風雪時にはその違いは確実に感じられるはずです。
またサイズ展開もノースフェイスの方が多いので、身体にフィットしたアイテムが選びやすいです。
販売価格は差が少々
他で迷うポイントとしては両アイテムの価格差でしょうか。
私はたまたまセール時期で価格差があまり無く、純粋に気に入った方を選べたのですが、通常販売価格ではちょっと差があるんですよね。(参考価格 : ウールリッチ ¥102,300 / ノース ¥84,700)
正直なところ、ウールリッチ製品に特段の思い入れが無ければ、よほどショップで納得出来る案内(GORE-TEX INFINIUM採用による快適さ・防水性能などのメリット)がない限り WOOLRICH ARCTIC DOWN PARKA に手を出さない可能性の方が高いかもしれません。
どちらにしても安い買い物ではないので、長期間使用すると思えば(実際に使えると思います)納得が出来る方を選んだ方がベターですよね。
最後に、WOOLRICH のメンズのダウンパーカ着ている人はあまり見たことが無く、人と被るのが気になる場合は、コチラの選択も十分アリだと思います(単に気がついてないだけかもしれませんが)。
以上WOOLRICH ARCTIC DOWN PARKA BL2.0を選んだ理由についてでした。実際に着た印象等はまた別途レビューしたいと思います。
レビュー掲載しましたのでよろしかったらご覧ください。
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