最近の酒蔵巡りに行くことが多く、その時の「酒粕のつかみ放題」のおかげで冷蔵庫が満杯になってしまった管理人です。
カミさんは料理で粕漬けを、わたしは夜な夜な甘酒製造に励んでおりますが量は一向に減る気配がありません。もっと在庫の回転率をUP!と最近始めたのが、酒粕を使用した化粧品製造です(自家用)
化粧品を内製し始めたのは、あま酒が「飲む点滴」言われていることからです。あれ程までに言われるならば「肌に使っても良いか〜」的、相変わらず安易な考えです。身体が元気になるのは、あま酒の成分がエネルギーになるからなんでしょうけど・・・冷静に考えれば。
調べてみて驚いたのは、酒粕を使用した化粧品が結構市販されていることでした。大吟醸酒粕を使用したりと、市販の製品にはやはり工夫された良さがあるのだと思います。
今回は市販製品に対抗しようなどと言う大それた理由ではなく、愛するカミさんの為!?さりげなく自分の存在感をアピールしようと製造に勤しむ管理人なのです。
今回製造するのは「酒粕パック」なのですが、製造過程を紹介するその前に酒粕の成分について考えてみようと思います。
前置きですが、私は専門家ではありません。今回自分なりに学んでみたことを記載しています。その点をご承知くださいませ。
酒粕はビタミンB群の宝庫だった
まずはお肌に良いビタミンは?
調べてみると、一般的にはA・B・C・Eらしいですね。
文科省の「日本食品標準成分表」を見ると、酒粕が豊富なのはビタミンB群。
逆にビタミンA・C類は含まれていませんでした。B以外のビタミンについては自分の備忘録として簡単に記載しています。
ビタミンA レチノール
- 肌細胞の生成を促進
- 目や皮膚の粘膜の保護
ビタミンB群
B1 | チアミン | 0.03 | ブドウ糖をエネルギーに変換 |
B2 | リボフラビン | 0.26 | エネルギーの代謝に働く 皮膚の保護・再生 |
B3 | ナイアシン | 2.0 | 血行促進 皮膚の健康維持 |
B5 | パントテン酸 | 0.48 | 脂質や糖質の代謝を促進 ニキビ対策に |
B6 | ピリドキシン | 0.94 | 湿しんなどの皮ふ炎の予防効果 |
B9 | 葉酸 | 170 | 新陳代謝を促進し肌細胞のターンオーバーでシミを防止 |
数量はmg/100 g 日本食品標準成分表による
ビタミンC
- シミなどを防ぐ
- コラーゲンの生成を促進
ビタミンE
- 血行促進・皮膚の新陳代謝活発化→肌のくすみ解消
- 抗酸化作用
自分の肌質(脂性・湿疹体質)に合うか?
うるち米、味噌、牛乳、ヨーグルト等、自分に身近な食品を比較てみました。中でも特に数値が高いのはB6と葉酸でした。
自分の肌質は油質で湿疹が出ることが多いのです。B5とB6が自分の肌質改善にもつながるのではないかと思いここ3週間ほどお風呂で酒粕パックと酒粕化粧水を続けています。
湿疹には長い間お医者さんから処方されたステロイド軟膏を使用しているのですが、あまり長い間続けていて良いかと言う疑問もありました。
使用方法としては、夜はお風呂で顔パックそして上がった後に化粧水を全身にスプレー。後は体には市販のボディミルク(あまり添加物の含まれていないもの)、顔には乳液(低刺激性)を塗っています。
まず初めに良かったのは、酒粕化粧水では皮膚の痛みを感じないこと。今迄使用していた化粧水は、肌の弱い部分につけるとヒリヒリと痛みを感じていました。
正直湿疹に関しては若干良くなった感じは有るものの、まだ劇的に変わった感じはまだありません。ただトラブルは感じていないので様子を見ながら続けていこうと思っています。
一番変化を感じたのは肌の油の減少です。綺麗な話ではないですが、今迄昼過ぎには顔を洗いたくなることが多かったのですが、そのような感じは減少しました。
前置きが長くなりましたが次からが自分なりの作り方です。作り方はとても簡単!
酒粕パック造り
さていよいよ製造開始です。今回使用するのは山形県東根市にある酒蔵、六歌仙さんの板酒粕です。年に2度程開かれる蔵開放のイベントでゲットしたものです。このイベントについては別途記事にしていますので宜しかったらご覧ください。
用意するるもの
- 酒粕(板状のもの)100g
- 精製水 120〜140ccほど
これだけです(笑)水に関しては煮沸した水道水でも良いような気がしますが、念のため精製水を使用。精製水はドラッグストアーの薬売り場に置いてあります。500mlで120円ほど。
酒粕は板状と練り状タイプのものが有りますが、板状のもので製造しています。練り状のものでも試してのですが、精製水に混ぜた時に柔らか過ぎてしまい、うまく水と酒粕の折り合いをつけられませんでした。
製造開始
酒粕を冷蔵庫から取出し
元は板状態だったのですが、すっかりと圧縮された姿です。冷蔵庫内で保存しています。
酒粕の量 100g
混ぜるための容器に入れる。
自分はそのまま入れていますが、硬い場合は温めて柔らかくしても良いと思います。
ドラッグストアで購入した精製水
今回は125ccほどに。
ここは好みで調整してください。
撹拌器はブレンダーを使っています。
板酒粕は粘りが強いですが、この機械だと十分に混ざります。
それでは混ぜ方開始!
意外とあっさり混ざりました。
自分は肌のトラブルが有るので精製水しか使用していませんが、アロマオイル等を入れても楽しいかもしれません。
ヘラで取出し
粘度は取出しても垂れない位の硬さが奥様の好みらしい。
使い易いように、小型のジップロックコンテナに小分けしています。
後は冷蔵庫で保存
2週間位を目安に使用しています。
一番最初は手もみで製造を試みたのですが、やはりコメの粒が多く残ってざらついた感じでした。ブレンダーを使用したら滑らかに作ることが出来ました。
カミさんには結構好評です。つけた後は肌がふっくらとした感じが!
いかがでしたでしょうか?ビタミン群オール・イン・ワン言う訳ではありませんが、B群がとても豊富な酒粕。いつもの肌のメンテナンスに+αとしても良いかもしれません。
使用前には必ずパッチテストを行い徐々に使用してください。
肌の調子については、今後また経過をご紹介出来ればと思います。
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