冬の秋田県小坂町 康楽館の旅

おでかけphotrip

休みを利用して秋田県小坂町へ行ってきました。こちらには何度か訪れたことが有るのですが、時間の都合上回り尽くしておりませでした。今回は念願だった康楽館へようやく行くことが出来ましたのでレポしてみたいと思います。

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康楽館について

秋田県鹿角郡小坂町は江戸時代文久の頃から金銀鉱山として有名で、明治時代には日本一の銀鉱山に。また黒鉱の自溶精錬技術の開発に成功すると小坂鉱山は飛躍的な発展を遂げました。鉱山の発展に伴い多くの労働者・技術者が町に集まり、その福利厚生施設として明治43年に康楽館が落成することになります。

歌舞伎を始め新劇、映画などの上演がされていますが、建物の老朽化やテレビの普及に伴い昭和45年に興行は中止されてしまいます。その後所有者の鉱山会社から小坂町へ無償譲渡され芝居小屋として蘇ることになります。

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冬の康楽館へ

康楽館前から撮影した明治百年通りの様子
撮影日は2019年12月21日

お芝居が観れるのは4月中旬〜11月下旬の間。私が訪れたのはオフシーズンの12月21日、それも午後だったのでかなりひっそり。常打芝居が行われている期間はかなりの賑わいなのです。

ホワイトの下見板が貼られた正面は洋館の趣、事前知識がなければ芝居小屋には見えないかもしれませんね。

冬の時期は人気が無いので若干不安になりますが、オフシーズンでも建物内の見学は可能です。入口で入場券(通り札)を求め早速入場します。大した知識はありませんが建物を見るのが大好きな筆者としては芝居小屋の内部が見学できれば満足だったのですが、ここで嬉しい誤算が。何と館内を案内していただけるんですね!この時の見学者は私一人だけだったので何だか申し訳無い気持ちでに。

入場しまず二階正面客席に案内されました。ここからの眺めは正に非日常世界なのです。

洋風の天井と伝統的な芝居小屋の和洋折衷の屋内。明治という時代だから出来た作りなのでしょうね。

舞台裏からの眺め。小さく感じますが収容人数は600名だそうです。見た目よりも入れるんですね。

奈落を通り地下の舞台下に案内されました。ひんやりと冷気が漂い夏場は居心地の良さそうな空間です。ここは回り舞台の下の部分、4人が力を合せ人力で回転させる仕組みです。映画で出てくる地下工場の様な雰囲気です。

ここでオフシーズンならではの特権が!冬で公演の無い時はこの回転舞台を実際回す体験が出来、私も実際に回させてもらいました。動かし始めたはかなり重たいですが、一回動作が始まると意外と楽に回転させることが出来ます。年をとってもなかなか良い体験になりました。家族で行くと良い思い出になるのではないでしょうか。

他のオフシーズンの特権として楽屋見学も可能です。上の写真は楽屋の入り口なのですが、壁に書かれている文字はここで公演をされた方々がその名を記しているととのこと。楽屋内にも沢山の名前書かれてるいて、馴染みのある役者さんの名前が多数かかれて見ているだけであきません。

こちらは小さい方の楽屋の内部です。ここで歌舞伎役者さんがいらしたらさぞかし様になるんでしょうね。

最後に舞台と桟敷を案内して頂きました。細い花道を歩いてみました。前に写っている方に案内して頂きました(被写体ブレでごめんなさい)。他にも沢山案内して頂いたのですが後は行ってみてのお楽しみということで!

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お腹が空いたら、小坂町名物かつラーメン

他にも見どころの施設はありますが、今回は食事処をご紹介して締めたいと思います!

今回頂いたのは奈良岡屋さんのかつラーメンです。場所はマックスバリュのお隣なので直ぐにわかります。

町内にはかつラーメンを提供するお店が何店か存在しますが、こちらのお店が元祖だそう。

ラーメンにカツ乗せと聞くと初めは驚きますが、実際に食べて見るとその相性の良さにビックリ!かつは卵とじカツ丼の部分、そもそも最初から出汁を吸い込んだものなのでラーメンのスープ内に投入されても無問題なのです!スープも飲み干し冷えた身体が温まるのでした。

最後に

その他にも近隣に小坂鉱山事務所など冬でも見学出来る施設も有る(因みに小坂鉄道レールパークは冬季閉園

)ので敢えて冬季のオフシーズンに出かけてみるのも楽しいですよ!

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