ハクバ(HAKUBA) 防湿カメラケース ドライソフトボックス Lのレビューです。
要はアウトドア用品では昔から存在するドライバッグ(防水バッグ)のカメラ版で、外出先でも撮影機材を湿気から守ることが可能になります。
本記事ではソニーのミラーレス一眼カメラα7Ⅳとレンズを用いた収納例やメリットデメリット等をチェクしていきます。
Lサイズ(デカい方)を使ってます!
外出先でのドライボックス・・・必要?
そもそも外で防湿ケースって必要なん?
カメラやレンズは湿気が大敵!
外出先でも油断は禁物です。
過度に神経質になる必要もないと思いますが、カメラやレンズの撮影機材を湿気から守るのは結構重要。以下は私が実際やらかした失敗例なのですが、梅雨や夏の湿気が高い時期以外に冬も注意が必要です。
- カメラのファインダーにカビ!
- レンズ内部にこれまたカビ!
- 超高湿度下での撮影が続き、カメラ自体が故障。
- 冬季(厳冬期)の撮影下で結露を頻繁に発生させ、カメラが昇天。
上記1・2のカビについて、軽度の場合撮影に影響を及ぼさない場合もありますが、売却時の査定額が大きく下がる場合があります。
勿論酷いカビは出力へ悪影響(コントラスト・解像度の低下)を及ぼしますし、カビは徐々に増殖し、他の機材に感染する可能性があるので適切な対処が必要です。
万が一カビを見つけたらメーカーさんに相談した方がベター
3・4に関しては、かなり昔の話ですが、業務上の記録撮影(要は現場写真)で安いカメラを雑に使っていたら、あっという間に使えなくなったパターンです。これは仕方がなかった状況なのですが、ちょっとした気遣いで回避できたケースでした。
『簡易的で良いので、あの時防湿ケースを持っていれば!』・・・幾分軽傷で済んだはずなのです。
サクッとレビュー
LとMサイズ どちらが良いか?
2つのサイズが販売されていますが、さてどちらが良いのでしょうか?
Lサイズは想像以上にデカくてびっくり!
自分も大きさに驚いたけど、大三元ズームも考慮するとLサイズで正解。
今回ご紹介しているのはLサイズです。購入時、サイズ選びに失敗したかと思いましたが、大口径等大きめのレンズを使うので結果正解でした。
- 内寸法 : 約W290×H210×D165mm
- 外寸法 : 約W300×H280×D170mm
- 重量 : 約290g
大口径レンズの収納ならLサイズがベター
- 内寸法 : 約W225×H110×D135mm
- 外寸法 : 約W230×H190×D140mm
- 重量 : 約210g
商品の概要
・覗き窓付き
アウトドア用ドライボックスと異なる外観上の特徴は、中が見える様、覗き窓が付いている点。ビジュアル的にもインパクトあり。
・シンプルな内部
簡易的な間仕がセットされているのみのシンプル構造。機材の保持力はなく仕切程度に考えておいた方がベター。
またクッションはなく、耐衝撃性はありません。
・間仕切りは取り外し可能
間仕切りにはポケットが付き、防湿剤のセットが可能。
・カメラ用防湿剤の方が良いかも
私は自宅の衣装ケース用防湿剤を使用しているのですが、これから揃える場合、丈夫で破れにくいカメラ専用防湿剤を使用した方が無難でしょう。
収納例
ミラーレス一眼ボディ+望遠ズーム+標準ズーム
以下の機材(撮影に行く際の最低限の組み合わせの一つ)を入れてみました。
- レンズ:FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS (SEL100400GM)
- レンズ:FE 24-70mm F2.8 GM II (SEL2470GM2)
- カメラ:α7 IV (ILCE-7M4) ボディ
- クッション:エツミ モジュールクッションボックス
機材同士の接触を軽減する為、『エツミ モジュールクッションボックス』を使ってみました。
※但し防湿効果は薄れます。
間仕切りは取り外しましたが、無事に収納出来ました。防湿剤は機材の隙間に忍び込ませることに。
ミラーレス一眼ボディ(標準ズーム付き)+望遠ズーム
- カメラ+レンズ:α7 IV + FE 24-70mm F2.8 GM II
- レンズ:FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
SEL2470GM2をセットしたα7ⅣとSEL100400GMを収納した例です。
メーカーの商品案内でもこの様な収納例になっており、一番スマートな入れ方ですね。
しっかり収納収納出来た。
△ミラーレス一眼ボディ(望遠ズーム付き)〜機材を立てた状態は窮屈で防湿力は落ちそう・・・
- カメラ+レンズ:α7 IV + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(立てた状態)
実は一番使いたかったパターンがこちらですが、正しく収納するには厳しかったです。
『入り口は3回巻いて密閉せよ』というのがメーカ指示なのですが、本ケースでは1回巻きしか出きませんでした。
1回巻きでもそこそこの防湿性はありそうなのですが、この辺は自己責任ですね。
また1回巻きではキツキツでケースに負担をかける恐れが高いです。
機材の横向き収納はOK
SEL100400GMをセットしたα7Ⅳを普通に横置き収納した場合は問題なし。
メリット・デメリット
やはり外出先でカメラの防湿環境を得られるのはかなりのメリットです。自宅での保管には気を使っていても、旅先ではつい無頓着になってしまったりするんですよね。
また機材を収納した状態でバッグに入れ、すぐに出かけられる機動力の高さも魅力です。
但しLサイズはマチが170mmと大きめなので、すっぽり収納出来るバッグは限られます。(個人的には45L超のバックパックやカメラ専用のバッグ向けだと思います)。
更に防湿性能もしっかりしており、防湿剤をしっかりチェクしていれば(機材が少ない場合)自宅での機材保管でも使用できると思います。
でも自宅での機材保管は普通の防湿ケースがおすすめです。
以下はデメリットと言うよりは注意点なのですが、本ケースの機材耐衝撃性はゼロです。そもそもドライバックはそういうものですし、とにかく湿度から守る為だけのモノと割り切って購入した方が良いでしょう。
それとセールス上はインパクトの有る覗き窓ですが、実際使っているとその必要性を感じなくなるのは私だけでしょうか・・・
『覗き窓は必要ない、防水性能も確保したもっとハードなケースを!』求めている強者には更に強力な兄貴分も存在します。
山や密林行きなら国際防水保護等級IPX4のこちらがおすすめ。
まとめ〜ドライバッグが必要な方は?
自宅での物撮りやポートレイト撮影がメインの場合は、特に必要ない本防湿カメラケース。やはりその本領を発揮するのは外出時です。
東南アジアなどの高温多湿地域での旅行・出張。更に日本の梅雨〜夏の季節もカメラにとって辛い時期で有るのは言うまでもありません。
そして冬季撮影の防湿管理もとても重要。
冬の結露防止に有効
外での撮影終了後、一旦ドライソフトボックスにカメラを入れてから室内(車内)に入れることで、結露防止に役立てます。
例えば冬季フィールド撮影後、直ぐにペンションの部屋にカメラを入れると危険なので、まずはドライボックスを玄関に置き徐々に室内温度に慣らすようにしています。(勿論慣れている盗難の可能性が低い宿の場合ですが。)
外で使ったカメラ・レンズは思った以上に冷えているよ。
カビ対策だけでなく、カメラ内部の結露が再び凍結すると故障の原因にも!
そして使用しないときは畳んでおけるので、シビアコンディションでの撮影の場合は必ず携帯する様にしています。
コメント
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