SONY α7Cのメリット・デメリット〜α7Ⅲと比較しながらレビュー

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遂に待望の α7Ⅳ が発売!おめでとうございます!
「まだ出ないのか・・・」と登場を心待ちにしていましたがようやく気持ちがスッキリしました。

でも・・・今回はソニーのコンパクトフルサイズ一眼 α7C がちょっと手元に来たので現在使用中の α7Ⅲ と比較しながらレビューしていきます。

確かに新しい α7Ⅳ、そこそこ魅力的でいつかは手に入れたい!でも α7Ⅲ の魅力・能力・実用性はまだまだ十分現役なんですよね。実際ソニーの場合過去モデルも併売されるケースが多いですし。

一方の α7C、αシリーズのフルサイズコンパクトモデルの役割を担う現役モデルで、フルサイズで少しでも軽い機材が欲しい方にとって打って付けのカメラです。

外観は異なるこれら2機種ですが、画素数など基本スペックで似ている点も多いので迷う方も多いかと思います。

私は α7Ⅲ と α7Ⅳ をメインで使用していますが、今回手元にやってきた α7C のメリット・デメリットをレビューと合わせながらお伝えしていきます。

α7Ⅲとα7C

ミラーレスへ完全移行するきっかけになったα7Ⅲ

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αシリーズはミノルタ時代から細々と(メインマウントではなかったのですが・・・)使用してきたのですが、「ミラーレス一眼だけでカメラライフが楽しめる!」と初めて思えたのが α7Ⅲ でした。

今までメインだったキヤノンの一眼レフからソニーEマウントに完全移行するキッカケになったのも α7Ⅲ です。

元々フラッグシップ機を必要とする撮影スタイルでもなかった自分にとって、画素数、フォーカス性能、サイズ感の全てに於いてちょうど良いバランスのカメラが α7Ⅲ だったのです。

α7C

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一方の α7C は2020年10月23日の発売、α7Ⅲの画質を継承しつつ、小型軽量化されたモデルです。

同年の10月9日にはバリアングル液晶搭載の α7SⅢ が発売されていますが、こちらは α7C でも搭載され、Vlog等の動画撮影でも使いやすいフルサイズコンパクトが登場したことになります。

以下に外観から使い勝手等を中心にレビューしていきたいと思います。

α7C〜α7Ⅲと比較しながらレビュー

サイズ・重さを比較

まずは定番のサイズと重さの比較から。

『フルサイズとして世界最小・最軽量』を謳う α7C。実は今回が初対面で、やはり「小さい!」と驚きの第一印象でした。

サイズ感に関して私がグダグダ説明するよりも、ソニーさんの画像で分かりやすく解説されているのでそちらの画像を使用させて頂きました。

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α7Ⅲ との比較では141gも軽量、尚且つAPS-Cの α6600 と比べてもほぼ同等のサイズ感です。

α7Ⅲ と異なりペンタ部分が無いので、普段持ちのバッグへの収納がし易いのが個人的には嬉しいポイント。

昔のレフ機と比較するとα7Cの小ささが際立ちます。
ミノルタα-7は手元に無いのでEOS7との比較になってしまいました・・・ごめんなさい。

但し α7Ⅲ には有って α7C では省略されている機能も有る(勿論追加されている機能も有り)ので、気付いたポイントを以下にざっと記していきたいと思います。

操作性

α7Cはカスタムボタンが無い

グッドポイント
  • RECボタンが配置された(カスタマイズ可能)
残念ポイント
  • カスタムボタンが無い
  • フロントダイヤル・マルチセレクター・・・が装備されていない

既存の α7Ⅲ 等のユーザーにとって、α7C の使用で特に不便に感じるのが、カスタムボタンが無いことかもしれませんね。勿論カスタマイズは可能ですが、【C1・C2・C3】の物理ボタンが無いんですよね。(カメラのコンセプトとデザイン面を考えれば理にかなってはいるのですが。)

絞り優先(Aモード)を多用する方は、フロントダイヤルでの絞り値の変更が一般的と思うので慣れが必要です。またMモードでも、いつもと勝手が違うので操作がワンテンポ遅れてしまいました。
勿論プログラムオート(Pモード)メインでは問題ありません。

ボタン類が少ないα7C、よく言えばスッキリとした印象

またジョイスティックのようなマルチセレクターも無いので、フレキシブルスポットで咄嗟にフォーカスポイントを変えたい時にも慣れが必要です。(α7C ではコントロールボタン中央を一度押してからフォーカスポイントを移動モードになる。)

α7C の良い点としては、RECボタンが配置されているので、動画撮影が多い方にとっては使いやすいですね。また α7Ⅲ で機能が多すぎると感じていた方にとっては、α7C のシンプルにまとめられた操作系は使いやすく感じるかもしれません。

液晶モニター

α7Cはバリアングル化
背面液晶α7Cα7Ⅲ
ドット数921,600921,600
調整角度オープン角約176°/チルト角約270°
(バリアングル液晶モニター)
上約107°/下約41°
(チルト液晶モニター)
タッチパネル タッチシャッター / タッチフォーカス
/ タッチパッド / タッチトラッキング
タッチフォーカス/タッチパッド
グッドポイント
  • バリアングルモニターは動画撮影に便利
  • 背面液晶をタッチでフォーカス〜シャッターが切れる様になった
残念ポイント
  • 今時のカメラと比較しドット数は少なめ

動画撮影ならバリアングル液晶搭載のα7C

α7C は動画撮影に便利なバリアングル搭載。

一方 α7Ⅲ は上下方向にしか角度調整できませんが、静止画メインではこちらの方が使いやすく感じる方も多いと思います。

にっこりねこ
にっこりねこ

光軸とズレるバリアンは最初は苦手だったけど、慣れれば問題ないかな。

画素数は両者とも921.600ドット。新しい α7Ⅳ は1,440,000ドットなので最近の機種と比較すると控え目なスペック。

一見921.600ドットは物足りなく感じるしれませんが、実際使用して特に不便は感じていないんですよね。

元来、背面液晶の色合いは当てにしていませんし、照度に関してはヒストグラムでチェック出来れば良いと思っているのもあるのですが・・・。
但し美しい液晶での撮影はテンションが上がるのも事実なので、この辺の個人差はあると思います。

タッチシャッター搭載

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α7C では液晶上でフォーカスからシャッターレリーズまでの一連の動作が可能に。
ここは α7Ⅲ から大きく進化している点で、デジカメからのステップアップでも違和感を感じないでしょう。
フォーカスポイントの変更は動画撮影時に特に便利です。

EVF

EVFは左側にオフセット

EVFα7Cα7Ⅲ
サイズ1.0cm (0.39型)1.3cm(0.5型)
ドット2,359,296 ドット2,359,296 ドット
倍率 約0.59倍約0.78倍
グッドポイント
  • 特になし(可もなく不可もなし)
残念ポイント
  • α7C では左側にオフセット(α7Ⅲ はセンター付近に配置)
  • アイピースは遮光性無し(但しメガネ着用時は使いやすいことも)

α7C のビューファインダー(EVF)は中央ではなく左側に配置されています。α7Ⅲ タイプの一眼カメラを使用しているとちょっと違和感を感じるかも。なおチルト機能はありません。

大きさに関しては、α7Ⅲ の後に α7C のEVFを覗くと正直「小さい!」と感じてしまいます。実用面での問題は感じないのですが、ファインダーの快適性を重視する方は α7Ⅲ を選択した方が良いでしょう。

また α7C ではα7Ⅲ の様な遮光性の高いアイピース(アイカップ)が備わっていません(但しメガネをかけているとアイピースがない方が見やすい場合もアリ。)

シャッター

シャッターα7Cα7Ⅲ
シャッター方式メカシャッター / 電子シャッターメカシャッター / 電子シャッター
メカシャッター速度1/40001/8000
フラッシュ同調速度 1/160秒1/250秒
電子先幕シャッター●(入/切 不可●(入/切 可能)
グッドポイント
  • 特になし
残念ポイント
  • シャッターボタンは小さく押した際のストロークが少なめ
  • メカシャッタースピードの上限が1/4000
  • 電子先幕シャッター をOFFに出来ない

α7Cは小さく軽めのシャッターフィーリング

シャッターを押した際のフィーリングも撮る楽しさに直結していて重要ですよね。

α7C の電源スイッチ・シャッターボタン部は小さめで、軽めのシャッターフィーリング。スイッチの様な感じです。

一方の α7Ⅲ のそれは大きく、シャッターボタンを押した時のストローク感も有り上質感はこちらが上。

メカニカルシャッター速度は最速1/4000

α7C を検討する際は1/4000のシャッタースピードで間に合うかどうかを検討した方が良いでしょう。

ハイスピードレンズを開放付近で多用する場合や、明るい光源に露出を合わせて撮影する場合1/8000のスピードはやはり有用です。
自分の場合、明るいレンズで絞りを開けて撮影することも多いので、この辺はもう少し頑張って欲しかったポイントです。

電子先幕シャッターをオフに出来ない

ここも自分的にはかなりガッカリポイントなのですが・・・

α7C では電子先幕シャッターをオフにで出来ないんですよね。
α7Ⅲやα7RⅣでは、高速シャッター時に露光ムラを避けるために、電子先幕シャターをオフにすることは結構あったんですよね。

まあ1/4000が限度なので殆どの撮影は影響無いのでしょうが、注意が必要な点では有ります。

電子先幕シャッターと露光ムラに関しては以下の記事を参照ください。

グリップ

グッドポイント
  • スッキリモダンな印象のグリップ部
残念ポイント
  • グリップが浅く、大きめのレンズとのバランスは良くない

α7Cのグリップは浅め、大き目のレンズを使用するならα7Ⅲがおすすめ

ホールディング性に於いてグリップの形状は重要です。

α7C はコンパクトカメラとしては、グリップの大きさはそこそこ確保されている印象。バッテリーサイズ相当分がグリップに充てがわれている感じですかね。

ただしFE 24-70mm F2.8クラスなど、大きめのレンズを使用する場合、α7Ⅲの深いグリップの方が安心感を得られるのは言うまでもありません。

にっこりねこ
にっこりねこ

個人的には、α7C は小型単焦点レンズの使用がメインなので、グリップが小さくても問題なかったよ。

でもこのクラスのレンズになると、レンズ側でホールドするので問題なかったりもします(笑)

α7Cのグリップの外観はスッキリとした印象

グリップ側にはSDカードスロットが無いのでかなりスッキリとした印象で◎

これも単に好みの問題ですが、α7C のグリップはフェイクレザーではなくドット柄の素材が充てがわれています。この素材はモードダイヤル側面のギザギザと統一感が有り、結構気に入っているんですよね。

インターフェース関連

インターフェースは側面に集約されている
インターフェースα7Cα7Ⅲ
PCインターフェースマスストレージ / MTPマスストレージ/MTP/PCリモート
マルチ/マイクロUSB端子
USB Type-C端子5Gbps5Gbps
マルチインターフェースシュー
記録メディアSDメモリーカード
SDHCメモリーカード (UHS-I/II対応)
SDXCメモリーカード (UHS-I/II対応)
メモリースティック PRO デュオ等
SDメモリーカード
SDHCメモリーカード(UHS-I /II対応)
SDXCメモリーカード(UHS-I /II対応)
microSD メモリーカード
microSDHC メモリーカード
microSDXC メモリーカード
グッドポイント
  • マルチインターフェースシューに『デジタルオーディオインターフェース』が追加
  • USB Type-C SuperSpeed USB 5Gbps に対応

残念ポイント
  • マルチ/マイクロUSB端子が無い
  • PCリモート撮影が出来ない
  • SDカードスロットはシングル

α7Cではマルチインターフェースシューに『デジタルオーディオインターフェース』が追加

α7C ではマルチインターフェースシューに『デジタルオーディオインターフェース』が追加されました。ショットガンマイクロホン『ECM-BM1』やXLRアダプターキット『XLR-K3M』で音声をデジタル信号で転送することが可能に。

USB Type-C SuperSpeed USB 5Gbpsに対応

USB Type-Cは5Gbps転送に対応になった(残念ながら10Gbpsではない)ので、カメラとPCを直接繋いでのデータ転送も実用的になりました。こちらはα7Ⅲで既に対応しています。

マルチ/マイクロUSB端子が無い

α7Cでは マルチ/マイクロUSB端子がありません・・・(涙)

元から マルチ/マイクロUSB端子 はあまり好きではなかったのですが(苦笑)、タイマー付きケーブルレリーズを使用時に使用していたので、スチル派では困る人も多いかと思います。

タイマー機能はないですが、ワイヤレスリモコン RMT-P1BT で対応すれば良いんですけどね。

この辺のインターフェースは使い方によって必要・不要な方と分かれると思うのですが、本格的に撮影したいのなら α7Ⅲ の方がベターといえます。

シングルスロット

α7C はシングルスロットです。

小型軽量を追求したモデルなので仕方がないと思うのですが、デュアルスロットの安心感に慣れたユーザーにとっては不安に感じるかもしれません。

自分は α7C を使うとしたら日常の記録+α的な使い方になると思うので、シングルスロットでもOKです。
但しバックアップ以外にもタイムラプスや動画撮影でデータ量が増える場合も有るので悩ましいところです。せめて記録メディアは信頼性の高いものを使いたいですね。

一方の α7Ⅲ はダブルスロット。
メモリースティックが使えるのがソニーらしいです。

まとめ

α7C・α7Ⅲどちらを選べば良いか?

α7C はこんな方におすすめ
  • 動画撮影のウェイトが高い
  • フルサイズでも小型軽量を重視
  • オールドレンズの母艦として
  • スナップシューター
  • サブ機としてもう一台

Vlog等の動画メインであれば α7C を選んだ方が何かと幸せになれるでしょう。
またスナップ撮影やオールドレンズの母艦として等の用途が明確な場合もα7CでOKです。

実際触ってみるとカメラの質感も高いので、「Cyber-shot RX1RM2の後継はもう出ないのか」などと思ってみたり(笑)。用途が合えば満足感は高いカメラだと思います。

ソニーストア

α7Ⅲ はこんな方におすすめ
  • 静止画(スチル)撮影がメイン
  • カメラは使いやすさを重視している
  • 一眼レフ機からのミラーレス機へ買い換える場合

静止画(スチル)メインであればα7Ⅲの選択が間違いなしと言えます。

問題は静止画も動画も中途半端に手を出してしまうワタシの様なタイプの人でして・・・

うーむ、やはり1/8000のシャッタースピードやデュアルスロットなど各種インターフェースが充実した α7Ⅲ を推しておきます。

ちなみにカメラボディの価格(税込)は、α7C が229,900円〜、一方のα7Ⅲは252,868円〜(2021年12月現在の参考価格)なのでそれ程大きな価格差では無く、これがまた悩むところなんですよね。もし価格差だけで悩んでいるのであれば、若干高くても操作性の優れた α7Ⅲ の方をおすすめしたいです。α7Ⅲはかなりコストバリューに優れた機種だと思います。

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もしこれでもダメと言うなら α7Ⅳ を検討するのも手なのではないでしょうか・・・と言うことでまとめたいと思います。

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