今回は、レンジファインダーカメラKonicaⅢ(コニカ3)の使い方について記します。
KonicaⅢはマイナーチェンジにより違いがあります。私の手元に有るのは初期型で、ライトバリュー(LV)が搭載されていないタイプ。1957年の発売と思われます(詳しくないもので)。
発売から60年以上経過していますが、今でも十分現役。電池もマイコンも一切なしの純粋な機械式カメラにつき、メンテと優しく扱えば、これからもずっと活躍してくれるはずです。
露出計が無く、全てマニュアル操作ですが、スマホで代用できる時代ですし、以前より使用上のハードルは低いと思います。またKonicaⅢの初期型の中古価格はそれほど高くないので、これからクラシックカメラの世界に入る方にとっても良いのではないでしょうか。
![困ったブヒ](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2021/12/ブヒ_困った.jpg)
このカメラ、各種指標の表示が小さく読みづらいのが難点
![にっこりねこ](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2021/12/ネコ_ニッコリ.jpg)
老眼が進行しないうちの使用開始をおすすめします!
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外観と主な機能
まずKonicaⅢの外観を眺めながら、必要な部分をチェックしていきます。ストロボ機能は使用していないので、今回は割愛いたします。
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▲ シンクロ切替は普段はXの位置にしておいた方がシャッター保護の為にベター。
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2024/06/konica3-5.jpg)
▲ レンズの詳細
- レンズ Hexanon 48mm F2.0
- フィルター径 35.5mm
- シャッター セイコー社製MXL
- シャッタースピード バルブB 1〜1/500
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▲ フィルター径は35.5mm。入手時にレンズキャップが付属しておらず、代わりに使用しています。マツダのL39ヘイズカットフィルターですが、コントラストが強目になるので撮影時は外す時もあります。
現在新品で入手出来るのはマルミ製ですかね。このサイズがまだ売られているのが凄いです。
35.5mm径のNDフィルター他を探すのは難しいので、ステップアップリングも使用しています。
こちらも選択肢が少なくて困りものですが、私の個体は問題なく使用できています。
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▲ この頃のコニカの細字のフォントのロゴは品があっていいですよね。最近ロゴは太くて視認性重視なので、見ていて新鮮。
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▲ 底面部の様子。フィルム巻戻し時に押す「巻戻しボタン」など、久々に使うと操作を忘れていたり・・・
フィルムの装填方法
裏蓋の開け方
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- 底面のロックつまみを起こす
- 矢印をO(OPEN)の位置に回す
- つまみをO方向に倒し押し込むと裏蓋が開く
親指の腹で押し込めば、パカっと裏蓋が開きます。
フィルムの裏蓋を閉じたら、必ずロックつまみをCの位置まで戻すこと。私は忘れて撮影途中で裏蓋を開けた経験があります・・・
フィルムの装填
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2024/06/konica3-12.jpg)
- 巻き戻しノブを引き出す
- パトローネを入れたら巻戻しノブを押し込む
- フィルム先端をスプールの溝に差し込む
- フィルムの穴をスプロケットの歯に合わせたらレリーズボタンを押す
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5. セルフコッキングレバーを2回押し、フィルムを巻き付け
6. フィルムが巻き付けられているのを確認し、裏蓋を閉じ、レリーズボタンを押す
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2024/06/konica3-14.jpg)
7. シャッターチャージとレリーズを押す操作を2回繰り返します。すると1手前の点の部分を示して止まるはず・・・ですが私の個体はフィルムカウンターがずれており正しく示していません。まあこんなことも有るということで。
シャッターチャージは二重露光防止のためセルフコッキングレバーを2回押す仕組みです。
1回目 フィルムが半分送られる→シャッターがチャージ
2回目 フィルムが全部送られる→レリーズ解除
レバーを押すときは優しく、戻る時にも指を離さないよう、ゆっくり戻すのがベター。
撮影方法
撮影方法は他のレンジファインダー機と変わらないので難しいことはありません。特徴的なのは上でも述べましたが、シャッターチャージに2回レバーを押すことくらい。
露出の設定
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2024/06/konica3-15.jpg)
レンズ下の小さな絞り変更レバーで合わせます。数字は上の段(2〜22)を読みます。
薄暗い場所だと、この露出の文字が見えずに難儀することも。老眼が入ってもかなり厳しいですね・・・それと私の個体はクリック感が無く、何かに触れた折にはレバーが動き意図せぬ露出に変わってしまうのが難点。
シャッタースピードの設定
![](https://life-with-photo.com/wp-content/uploads/2024/06/konica3-16.jpg)
レンズフロント側のダイヤルで変更します。
ここでは1/50に設定しています。
注意 シャッタースピードを1/500に変更する際には、シャッターがチャージされている状態(セルフコッキングレバーでチャージ後)で行う。これは1/250から1/500の変更には無理がかかる為。
シャターチャージ
あとはセルフコッキングレバーを2回優しく押し込みます。
ピント合わせてレリーズボタンを押す
ピントを合わせてシャッターを切るだけ。レンジファインダーのピント合わせは、参考になる記事が動画が沢山ありますので、そちらでご確認を。
フィルムの取り出し
巻き戻しボタンを押す
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底面の巻戻しボタンを1回押す。
押すのは1回でOKです。
押すのは1回でOK
巻き戻しクランクを起こして回す
巻戻しクランプを起こして矢印方向にゆっくりと回転させます。回すとトルク感を感じると思うのでゆつくり一定速度で回し続けます。回していると最後の方で、一旦重みが増しその後すぐに軽く感じところが有るので、そこで巻き上げは終了。あとは裏蓋を開けてパトローネを取り出します。
まとめ
使用上の注意点
- シャッターチャージはコッキングレバー2度押し
- コッキングレバーは優しく押し込みリリース
- シンクロ切替はX接点に設定しておいた方が良い
- SS1/500に設定時の注意点〜シャッターがチャージされた状態で行う
手にした際の満足感・金属の質感は最近のデジタルカメラでは味わえないものです。もし見かけたら一度手に取ってみてください。以上KonicaⅢの使い方でした。
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